
ありがとうございます。しっくりきてないつーか、たぶん私の固定観念がすごく強くって、以前から、会社っていうものはいい社員をとっておいて、自分の、特に、なんていうんですか、誰でもできるような仕事を外部の方におまかせするっていうような仕組みだと認識をしていたので、それが違うっていうか、安田さんの見立てとはちょっと違っているということなんですよね。

おおむね合ってますよ、その金子さんの認識で。なんていうんでしょう、外部の人には、重要じゃない仕事を発注するっていうと語弊はあるんですけど、たとえば弁護士さんとかに関しては、「社内ではできない仕事なんでプロに頼んでる」みたいなとこもあるんですけど、だけど、おおむね正社員に重要なとこをやらせ、パートタイマーとかアルバイトとかって、フリーランスも含めて、そのへんにはそんなに重要じゃない、「一応人手がありゃこなせるだろう」っていうところをこなしてもらうっていう、それは間違ってないと思う。おおむねそういう社会がずっとつづいてきたんで。だけど、それはおそらく終わっちゃうだろうなというのが私の予想でして、それは働く側からすると、優秀な人ほどひとつの会社に頼りきる不安っていうかリスクを考えるならば、「自分の能力にさらに磨きをかけて、いくつかの会社をかけ持ちしたほうがよっぽど安定するよな」っていうふうに考えると思うんで、優秀な人ほど。

安定するというよりは、「外の世界を見ないことには自分の実力もわからない」みたいな印象なのかなと思ったんですけど。「フリーになって、社員になって、フリーになって、社員になって……」みたいな人も最近増えてるなっていう印象です。

いまね、結構有名な大企業とか、銀行とか、大手の自動車会社とか、たとえばパナソニックみたいな日本を代表するような会社でも早期退職制度っていうのがありまして、40とか45になると、「退職金を5,000万ぐらい払うんで、辞めてもらえませんか?」っていうふうに“肩たたき”をするわけですよ。

たとえば営業マンとして雇われて、売上がゼロでもクビにならないんですよ、日本って。たとえば「会社に来ない」とかになったらクビになるんですけど、会社に来て一生懸命やってるのに売れないのは、「それは会社の商品が悪いよね、会社の育て方が悪いよね」っていう。

で、実際にどういうことが起こってるかっていうと、「退職金5,000万払うよ」って言うとですね、辞めたくない人も当然いるんでしょうけど、自分に自信がある人は「5,000万もらえるんだったらチャンスだ」と思って、辞めていくわけですね。

結局、リストラをくり返せばくり返すほど、できる社員が社外に出て、できない社員が残っていくっていうことになっちゃうんですよ。で、この「できる社員」が出てって「さよなら」で済むかっていうと、やっぱり優秀な人もいないと回らないんで、会社って。

いままでだったら、特に大手なんかは「辞めるんだったら二度とうちの敷居はまたぐな」ぐらいな感じだったのが、それじゃ成り立たない。「優秀な人とは、どんな形でもいいからつながってよう」っていうのがいまの常識で。

はい。採用に結構苦労してる会社が多いっていうことは、なかなか優秀な人がとれないってことだと思うんですけど、たぶん「社員になってくれなくても、フリーランスなら働いてくれる」みたいな、それで「フリーランスのほうがいい」みたいなケースは多々あるかなって。特にエンジニアとかの話を聞いてると、そういう方はすごい多いみたいですね。「できる人は社員になってくれない」みたいな。

ね。だから、日本だったら面接で新卒の学生を採用すると、「御社はどういう育成システムですか?」とか「どうやって私を育ててくれるんですか?」とか質問しますけど、海外だったらその時点で「帰れ」って言われますよね。

いや、でも、なんか、ちょっと楽しかったです。あのー、私は、えーと、学歴の、その、なんていうんですか、学歴……なんていうんですか、学歴の、あの、コンプレックス、学歴とか社歴のコンプレックスが多少あるので、そういう新卒採用じゃなくって、がんばれば上がっていけるっていうのがわかったので、不安もあるけど、がんばろうと思いました。
*本ぺージは、2021年8月4日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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