せっかくなんで、300回……でも、200回のタイミングのときにちょうどコロナだったっていうこともあり、そこから100回やって……
落ち込んでたっていうか、「借りたな返すな」と思って支援してたけど、やっぱり、しきれんかったところが……要は、無理とか無駄とかっていう無思考な支援をしてたケースもあったから、そこが、ああいう惨事……ほとんどのクライアントは、もちろん、ぜんぜん大丈夫だったり融資受けたりしたので、そのへんの支援はできたけど、急激なところは救えなかったみたいなところもあって、なかなかむずかしいなと思いながら。で、ここから先が、こんどはその反動だよね。
コロナ融資での反動っていう意味ですか?
そう。コロナ融資の反動がここから出てくるっていうのは、やっぱ、ちょっと支援していかなきゃなっていうのが財務的にはあるなと思ってて。いま起きてるのが緩やかな「貸しはがし」だよね。
ほおほおほお。
それと、いま、コロナ融資のリスケで借り換えみたいなの、まだあるかな、もうなくなると思うけど、そうなってくると、ここは別枠だから、もう借りれないっていうところで、折り返しで回してる人は、もうリスケしないと回んないよねっていうのを、きちんと……そうすると、現預金のマネジメントだよね、ここからの課題は。
うんうん。
そのへんが、実質借入がいくらになってるかとか、ちゃんとキャッシュフローがプラスで回ってるか。借りまくってる場合は、借りてるからキャッシュフローは回ってるんだけど、それが別枠で回ってないかっていうのと、コロナ融資の返済が始まったときに耐えられるかっていう資金繰りを、きちっとこの数年間織り込んでおかないと手遅れになる可能性が、いまは「お金あるからいいよね」ってやってるけど、回んなくなるなら早めに手を打つってことと、コロナでみんな金融機関優しかったけど、ここから先ちょっと厳しいなっていう感覚があって。
ちょっと表現はあれですけど、面白いですね(笑)。これまで、コロナ中は優しかった?(笑)。たしかにそうですね。
だいたいコロナで済んでたし、コロナ融資もそうだけど、国の支援策があったから、結局、彼らがほんとに痛むっていうことはないし、割と稟議もかけやすかった。でもここから先、「とはいえコロナも、もう終わったでしょ」みたいなところと、「コロナ前に戻るかどうか」みたいなところは、ちゃんと見られるよね。というと、金融機関もいままで護送船団方式で横並びだったのが、ちょっと変わってきてて、それぞれ特徴……まあ、再編の話もあるから、生き延びなきゃいけない……生き延びるというのは、それぞれ積極的にいろんなことをやって経営していくっていうなかでは、いままで全行同じ対応していればよかったのが、「いや、うちはそうじゃないんで」みたいなこととかもやり出してきてるから、そのへんが結構、再生も難航しそうなケースも出てくるなっていうのもあるので、やっぱり財務は時間軸だから、そうすると、早めにいろんなシミュレーションをして選択肢を考えておくとか、あるいは、いまはお金があっても、たとえば今後、いまの事業がうまくいかないとかであれば、いまの段階で、お金があるうちにMAするとか、みたいなことも早めに検討しなきゃいけないだろうし。
うんうんうん。
絶好調なところでも、長期運転がだんだんなくなってくるっていう話は前にしたと思うんだけど、あらためて、そのへんの折り返しが出ない、「お金いらないならいいんじゃない」っていうので、お金が集まらなくなる可能性があると。要は「運転資金は短期で、当座貸越とかで借りてください。長期の運転はなにに使うんですか?」っていうのは、いまはまだ借りれてるけど、だんだんそれがなくなってくるときに、キャッシュリッチじゃなくなってくる可能性もあると。まあ、すごい危機的な話でいえば。プラス怖いのはあれだよね、金利の上昇とかはある程度考慮、固定で借りるってことだろうけど、一応、金融情勢がそんな感じで変わってるよねっていうところを頭に……
そこの短期の運転資金のあれですよね、融資提案が増えてるっていう話が、これ、もし聞いてない方いらっしゃれば、290回に出てるので、そちらも併せて聴いていただくと、いまのところが深まるかなと思います。
あ、ありがとうございます。だから、そういう意味じゃ、300回やってると、恥ずかしくて聴けない第1話とかは、まあ、あれは基本のこと言ってるからいいのか。だから、ちょっと昔のやつだとちがってくることもあるので、ちょっとご容赦いただきたいという状態にはなるだろうし(笑)
ああ、はいはいはい。
今後も、コロナ前に話してることと、コロナで状態が変わ……まあ、「金持ってろ」っていうのは間違いなく一本筋は通してんだけど、ただ、その手段みたいなのは情勢によってぜんぜんちがうから。だから、まあ、これからも聴いてくださいよってことで。あれ?締めた(笑)
当然、社会の状況が変わってるっていうのに対して金融機関も変わってるので、キャッシュをちゃんと持っとくっていうことが経営において大事という、そこは当然変わらないけど、持つための手段とか金融機関との付き合い方とか考え方そのものは、結構昔のままだと一概にいけねーぞ、っていうところをキャッチアップしてかなきゃいけないですね。
ちゃんといまでも現場にいるんで、現場からお届けするんで(笑)
現場実況中継?
ずっとストリート(笑)。現場ですよ、やっぱり。
いやあ、でも、そう、こないだその話が出てましたね。大久保先生の番組、「現場実況中継」っていうタイトルに変えたほうがいいんじゃないかって。
なんで?なんで?なんで?(笑)
なんか、そっちのほうが泥まみれっぽくていいじゃん(笑)
(笑)
意外ときれいな仕事ではないじゃないですか。
たしかに、そうね。結婚式行く直前まで再生のミーティング、日曜なのにしてるしね。
ああ、結婚式前に?
そう。で、みんな楽しんでんだよ(笑)。楽しんでるって変な話……えーと、お客さん大変だから、べつにそういう意味じゃないんだけど、やっぱ、「どうやってこれをなんとかしようか」みたいなこと……これ、好きじゃなきゃできないよね(笑)
普通だと考えたくないような話ですよね。
それが、もう、アドレナリンが出ちゃってんのかわかんないけど、そういう人と仕事すると楽しいね、やっぱね。いや、うちの会社だけじゃなくて、弁護士とかもさ、そういう人とやりたいね、やっぱ。面白いなと思って。
血がたぎるんですね。
自我ですけどね、これは間違いなく(笑)
……まあ、そのあたりも含めてやっていきたいと思いますが、今回は300回ということでね……
そうだね。ありがとうございます。
ざっくりとこれまでを振り返りましたが、引き続き、大久保先生、進化はつづけていくと思いますので、ぜひともご愛聴いただきたいなと。
現場でね(笑)
現場で?(笑)
(笑)
ということで、終わりたいと思います。
はい。
次回、301回、ぜひ楽しみにしていてください。ということで、終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございまーす。