人不足解消法

人不足に悩むのも、赤字社員が増えるのも、
問題の根っこは同じである。
採用を間違えているから。ここに尽きる。
そもそも多くの会社は
売上(仕事)を増やすことに受け身すぎる。

発注元からの依頼や世の中の景気に任せっきり。
つまり仕事が来るのを待っているだけなのである。
急に仕事が増えた。人が足りない。
よし、採用するぞ。
これが多くの会社の採用理由である。

ここまでお話しすればもうお分かりだろう。
待ちの仕事が増えるのは社会全体が活性化
している時で、当然のことながら採用ニーズも高い。
採用したくてもなかなか人が集まらない。

仕方なく大金を投資して求人広告を出す。
できるだけたくさんの応募が来るように、
仕事のやりがいや、待遇の良さや、
社風の素晴らしさをアピールする。
やっていることはその他大勢の会社と同じ。

値引き目当てに来る客のように、
条件だけで会社を探す応募者が来る。
これという人材はいない。
しかし大金を投じて集めた応募者だ。
仕方なく「まだマシそうな」人を採用する。

猫の手も借りたいほど忙しいのだ。
いるだけでも助かる。
しかしあまりにも忙しいと、
この手の人材はまた転職してしまう。
待遇だけで選んだ就職先だからである。

逆に仕事が減ってくると定着する。
仕事が楽なのは良い会社だからである。
こうやって見事に暇を持て余す
赤字社員が出来上がるのだ。

人不足も、赤字社員も、
同じ原因が招いた結果なのである。
ここを解消する方法はひとつしかない。
足りなくなってから人を採るのではなく、
常に求人を出し続けるのだ。

まず自社のビジネスをきちんと分解する。
どのような人材なら確実に利益を生み出せるのか。
どのような人材ならここで働きたいと思うのか。
求める人材に応募してほしいなら
間口は決して広げないこと。

逆にどんどん絞り込む。
マイナス情報も出してしまう。
当然のことながら一般ウケはしない。
ピンポイントに響く応募者だけがやってくる。
この仕事はまさに自分のような人間に向いている。
ここならやりがいを持って働けそうだ。

ピンポイント求人は通年で出し続ける必要がある。
ゆえに有料媒体は使わない。
無料媒体で十分に採用できる。
なぜならスマホ検索で相手が熱心に探してくれるから。

求人を出し続け、
「これだ」という人が来たら採用する。
足りないから取るのではなく、
確実に活躍・定着しそうな人材だから採る。
これが正しい求人手順なのである。

 

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