このコラムについて
小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?
と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。
「人口2万人の町のために働きたいという若者がいるという小さなブルーオーシャン」
「故郷を離れていく若者は、どこか他人ごとになってしまう…」
多くの地方で
課題となっていることの
一つに、次世代の担い手が
いないこと、つまり、
若い人たちが、故郷を
離れていってしまうことです。
理由としては、
魅力的な場所や人が少なく、
閉鎖的・悲観的な気質、
都会の生活への憧れ
働き口が少ないなど、
挙げればきりはありませんが…。
もちろん、人それぞれの生き方を
非難するつもりはありませんが、
故郷を離れた人には、
「他人ごと」にしたという、
何とも言えない後ろめたさが
残るんだそうです。
古くから「丹後ちりめん」の
産地としても知られている
人口約2万人が暮らす小さな町
京都府与謝野町。
多くの地方都市と同様、
人口減少や後継者不足など
多くの課題を抱えていたそうです。
この町に
株式会社ローカルフラッグ
があります。
代表の濱田祐太氏は同町出身で、
地元の大人が放ったひとこと、
「こんな町、どうせ廃れていくだけだから」
に、なんで他人ごとなんだろうと
疑問と怒りが生まれたそうです。
cierzobrewingによるPixabayからの画像
濱田祐太氏は
・地域産業の衰退
・若い人が働きたいと思える仕事がない
・新たに稼げる事業がない
という3つの課題と
地域資源を生かして
何を事業に結びつけるかを考えた結果、
生まれたのが「与謝野ホップ」と
牡蠣殻を使ったクラフトビール事業。
このビール事業の詳細は割愛しますが、
この事業を軸として
地域プロデュース事業として
移住定住業務や事業承継支援から、
企業の新入社員研修や新卒採用支援、
起業支援などの企画から運営までを
担っているそうです。
これらすべてが、
京都府与謝野町の
地域活性のためだけに
行なっているということ。
現にスタッフ全員が20代。
人口2万人の町のために
働きたいという若者がいる
ということです。
その若い力で新しい産業を創出。
観光客や移住者を増やすだけでなく、
しっかりとビール製造販売で実績を上げる。
当然雇用を創出し、町への投資にもつながる。
これを読んでいる経営者の皆さんは、
羨ましいと思うのではないでしょうか?
若い人たちが集まり、
積極的に自分ごととして、
事業を立ち上げ、
売上実績を上げている。
企業としては理想の形でしょう。
ビジネスというのは、
当てる焦点、見る角度に
よって、変わります。
ビジネスに限らず、
商品やサービス、
販売方法も
一旦立ち止まって、
考えてみると、
違った化学反応が
生まれるかもしれません。
若い人材を採用したい、
若い人たちが自立して、
自分ごととして仕事に
打ち込んで欲しい、
と考えている社長さんは、
自社のビジネスや
商品、サービスを
一旦立ち止まって、
見直してみましょう。
自社内で考えることが
難しいのであれば、
外部の人を入れて
見直してみることを
おすすめします。
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株式会社ローカルフラッグ
京都府与謝郡与謝野町
URL https://www.local-flag.com/
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