【vol.270】2023年のHRトレンド(燃え尽き症候群)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、人事・組織領域で「2023年のHRトレンド」についての記事を
Forbesから引っ張ってきています。

今週の記事はコレ
Top Ten HR Trends For The 2023 Workplace
2023の職場で見られる、HRのトレンドトップ10
(https://www.forbes.com/sites/jeannemeister/2023/01/10/top-ten-hr-trends-for-the-2023-workplace/?sh=6cdba04f5933)

トップ10のリストは下位の通りです。

1. Employee Well-Being Is A Human Imperative
2. Skills-Based Hiring Is On The Rise As Companies Recruit For Potential Rather Than Degrees
3. The Future Of Work Is Flexibility For All Employees
4. Hybrid Learning Will Force Companies To Re-Invent Their Brick-And-Mortar Corporate Academies
5. ESG Reporting Will Expand Beyond Compliance To Attract Talent
6. Human Skills Are The New Hard Skills For The Future Of Work
7. Hybrid Working Is Here to Stay and Success Starts With Defining It
8. The Future Of The Office Will Be To Bring The Off-Site Vibe On-Site
9. Humans And Bots Create A New Blended Workforce
10. HR Burnout Is A Crisis That Needs To Be Addressed

 

今週は「10 HR Burnout Is A Crisis That Needs To Be Addressed」を読んでみます。

10.HR Burnout Is A Crisis That Needs To Be Addressed
(人事部門の燃え尽き症候群は、対処すべき危機)

Recent SHRM research conducted among 726 HR practitioners in seven countries finds 42% of HR teams struggling with burnout.

SHRMが7カ国の人事担当者726人を対象に行った最近の調査で、人事チームの42%が燃え尽き症候群に悩まされていることがわかった。

考えてみれば、コロナ禍以降「コロナそのものへの対応」「リモートワークへの対応」「メンタルヘルス対応」「ハイブリッドワークの勤怠管理」などなど、従来の業務に「追加的」なミッションが一番増えた部門ですよね。

No wonder, LinkedIn data finds, HR had the highest turnover rate in the past 12 months (higher than sales, IT and engineering). Executive Networks’ 2023 Future of Working and Learning Report also finds that 41% of HR professionals are likely or very likely to consider leaving their current employer in the next year, which is much higher in comparison to business leaders (29%), knowledge workers (19%), and frontline workers (22%).

LinkedInのデータによると、過去12ヶ月の離職率が最も高かったのは人事部であった(営業、IT、エンジニアリングよりも高い)。Executive Networksの「2023 Future of Working and Learning Report」でも、人事担当者の41%が今後1年間に現在の会社を辞めることを検討する可能性が高い。これは、ビジネスリーダー(29%)、知識労働者(19%)、前線労働者(22%)と比べて非常に高い数値である。

このデータは驚きですよね。
人事部門って個人的には「それほど流動性の高くない部類」に入る部門かと思っていたのですが、全然そんなことないですね。
直近1年の離職率が「最も高い」のと、今後1年間の転職意向も「最も高い」部門なので、明らかに「流動性が最も高いのが人事部門」なのですね。

フロントの営業マンと比べて倍近い転職意向ですね、凄まじいですね。。。
欧米だけの傾向なのでしょうか?
日本で同様の現象が起きているのでしょうか?
いずれにしても、間違いなく2023年のホットトピックですね。

以上、少し長期に渡りましたが「Top Ten HR Trends For The 2023 Workplace(2023の職場で見られる、HRのトレンドトップ10)」を読み込んでみました。

 

著者の他の記事を見る


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
著者ページへ

感想・著者への質問はこちらから