ああ、いいですね（笑）。おもしろそうなテーマです。

そうなんですね（笑）。さすが発想がユニークだ。

そうですねぇ。私個人としては、必要ないと思っていますね。メリットよりもデメリットの方が大きいんじゃないかと。

社長室って、ある意味「壁」として機能してしまうんですよね。社長と社員の居場所を物理的にわけてしまうと、それだけコミュニケーションのハードルが高くなります。それに、互いの行動が見えないぶん、不審感につながるケースも多いんじゃないかなと。

ああ、一時期流行っていましたね。うーん、これは好みの問題でもあるんでしょうが、いかにもって感じがしてどうかなと（笑）。ちょっとわざとらしすぎるというか。

それに、これは先ほどの言葉と矛盾するようですが、「互いの行動が筒抜けであればいい」わけじゃないんですよね。ガラス張りにしたからって、中で社長が遊んでばかりいたら、やっぱり社員は不満を抱くわけで。

確かにそうですね。社員から見ると遊んでいるように見えることが、実は経営において非常に重要なインプットになったりもするし。

むしろそうやって、「仕事以外のところからどうアイデアを持ってこれるか」だとすら言えますよね。慣れ親しんだ業界の情報にばかり触れていても、新しいビジネスアイデアは生まれない。

笑。極端に言えばそういうことですよね。経営者がどれだけアンテナを広げていられるか、というのは非常に重要だと思います。もっとも、先ほどの話で言えば、社長室でマンガばかり読んでいる社長は評判が悪くなるでしょうけど（笑）。

なるほど、わかりやすい例えですね。マンガを読み耽っているように見えても、頭の中はビジネスでいっぱいなんだという。

そうですね。実際社長の仕事って、現在進行形の業務だけじゃありませんから。むしろ未来を決めることが経営者の仕事だと言える。そのために必要なアイデアや戦略って、むしろ別のことをしているときの方が思いつきやすいんですよね。

笑。まぁ、経営的な意味でも、感情的な意味でも理解はできます（笑）。社員の立場で考えても、社長のサボっている姿を見たくはないでしょうし。

もちろんいろいろな会社さんがあると思うので、一概には言えませんけれど。ただ私個人としては、「社員に見られて困るような行動はしない」という前提で経営する方がいいと思っているんです。

私は読まないようにしている、ということですね。新聞や仕事に関する書籍なら問題ないと思いますけれど。

そうですね。社長が社員からどう見られているのか、というのは重要な観点だと思います。「俺は経営者なんだから、何をやっていても文句言うな」なんて会社で、従業員満足度は上がりませんからね。