「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第9回 「ハウオリ」誕生秘話 〜美髪への第一歩は頭皮づくりから

今回から数回にわたり、岩上さんが開発された『美髪矯正ハウオリ』の誕生秘話についてお聞かせいただこうかと思っております。

そうなんです。美容業界の常識で言えば、髪質を改善したければ「髪の毛そのものに作用する薬剤」を使って施術するのが当たり前で。パーマだってヘアカラーだって縮毛矯正だって、言うなれば全部薬剤を使った髪質改善なわけで。

仰るとおりで。だから私は、「これから生えてくる髪」の改善もできたらいいなと考えた。で、そもそも髪というのは「毛母(もうぼ)細胞」という毛根の中にある細胞で形成されるんですね。つまり「これから生えてくる髪」の質を上げたければ、毛母細胞にアプローチする必要があって。

ふ〜む、話が専門的になってきましたね(笑)。つまり、頭皮から外に出ている部分=既に生えている髪にどれだけアプローチしても、これから生えてくる髪の改善にはならない。それを行うには頭皮の中にある「毛母細胞」に働きかけなければならないと。

すごくみずみずしい若い髪になります。僕なんかはよくお客様に「3回ハウオリをやれば、10代の頃の髪質が戻ってきますよ」なんてお伝えしているんですが、それが決して大げさではないと感じていただける程度の効果はありますよ。

そうなんです。幼稚園児の髪の毛をゴムで結ぼうとしても、つるつる滑ってしまってうまく結べなかったりします。それが年齢を重ねることで1本1本が太くなって、全体的にしっかりとしてくるんです。美容業界では「7年周期で変化が起こる」と言われていて。

すばらしい。仰るとおりです(笑)。「これから生えてくる髪の毛のためにも頭皮のケアをしましょうよ」ということなんです。中でも、毎日頭皮に直接触れることになるシャンプーは、特に気をつけて選ぶ必要がありますね。

そうですね。子どもの肌って水を弾きやすい…つまり油分が多いんです。そういう状態にしておく必要があるのに、洗浄力が強すぎる「大人のシャンプー」を使ってしまうと、必要な油まで取り去ってしまって頭皮が乾燥してしまう。しかも乾燥していることで大脳が「油が足りていないぞ!」と誤認識してしまい、今度は過剰に油を出そうとしてしまうんですよ。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。