この対談について
健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。
第99回 プロテインの摂りすぎで、不健康になる?
第99回 プロテインの摂りすぎで、不健康になる?

逆流性食道炎でした。幸い軽度な方でしたので、医者からもとりあえず薬で治しましょうと言われて。ただ2週間も薬を飲み続けたのにあまり症状が変わらないんですよ。

やはりそうなんですね。妻は『すべての不調は自分で治せる』という本を読んでいたようなんですが、久保さんもご存知ですか?

妻に、騙されたと思ってやってみてよと言われたので、飲み続けましたよ(笑)。そうしたら驚くことに逆流性食道炎が治って、胃の痛みも取れたんです! それ以来、いろんな人にプロテインを勧めまくっているんですが、実際のところプロテインって体に必要なものなんですか? 健康人生塾・塾長としてはどう思われますか?

仰るとおりです。体の100兆個の細胞のうち1兆個が毎日入れ替わると言われています。だからタンパク質を日常的に補充する必要がある。そしてもう1つ、体内で作られる酵素もタンパク質でできているんですよ。

そうです。体内では1秒間に1000万回以上の化学反応が起こり続けていて、その1つひとつの反応に酵素が必要になる。ところが酵素の材料となるタンパク質が足りないと、その化学反応が起こせないんです。そうなると、細胞の入れ替えだけでなく、免疫力や代謝など生命維持活動すべてにおける化学反応が滞ってしまいますよね。

タンパク質って分子が大きいんです。だから肉などのタンパク質を摂る時には、消化を促進してくれる生野菜を一緒にとるなどの工夫をしてほしいんですよ。そうじゃないと、せっかくタンパク質をとっても血液がドロドロになってしまう可能性があるんです。

そういうことです。そういう観点で言えば、アスリートや筋肉をたくさんつけたい人でなければ、殊更たくさん摂取する必要はないとも言えます。もちろん、足りてない方がサプリメント的に飲むのはいいと思いますけどね。

ええ。そういう意味でも、タンパク質を摂り入れるのは普段の食事をメインにして、ちょっと足りなさそうだぞというときに、時々プロテインを摂るというぐらいがベストなんじゃないかなと。定期的な血液検査をしていただければ、適切な量を摂れているかもわかるので、ぜひ試してみてください。

私も前回の血液検査のときにはルローはありませんでしたけど、もし次の検査でルローがあったら、それはプロテインが原因の可能性が高いということになるわけか。早速今度、血液検査を受けに行きたいと思います!
対談している二人
久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家
仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。