人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第75回 日本は「時間をかけて失敗した社会主義」から抜け出せるか

日本は民主主義国家でありながら、よく「唯一成功した社会主義国」なんて言われますよね。

そうそう(笑)。そこが「成功した社会主義」と呼ばれる所以なんでしょうけど、私はむしろ「時間をかけて失敗した」ようにも感じるんですよ。変に続けてしまったからこそ、今こうしていろいろな課題に直面させられている。

中小企業でもあると思いますよ。例えば藤原さんのように、「うちは年収3000万目指します!」なんて大々的に言うと、応援されるどころか、嫉妬や牽制が先に立ってしまったり。

確かに。まぁ、私も社会主義が完全にダメだとは思ってないんです。教育とか医療、食事のようなベーシックな部分は、社会主義的に整えるべきだと思います。でも稼ぎたい人が努力すればいくらでも稼げるようにしておく。その二層構造はあっていいんじゃないかと。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。