このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/真夏の夜の価値
最高気温40度以上の「酷暑日」が新設され、日中の外出は健康リスクになりつつあります。そこで注目されるのが、午後6時から翌朝6時までの経済活動「ナイトタイムエコノミー(NTE)」です。
北九州市のいのちのたび博物館では、照明を消し、懐中電灯で恐竜標本を巡るナイトミュージアムが即日完売。雲仙温泉や大分・長崎鼻でも、ライトアップによって涼しい夜を観光資源に変えています。
民間調査会社の推計によると、午後9時から翌朝5時までの国内市場は、2024年度におよそ10兆円。単なる「暑さしのぎ」ではなく、滞在時間と客単価を伸ばす大きな商機なのです。
大手企業にも、この流れを事業化する動きが広がっています。
JR東海は「そうだ 京都、行こう。」で夜間特別拝観や限定ディナーを商品化。三菱地所は丸の内でナイトツアーと飲食店の周遊券を展開しています。西武グループのマクセル アクアパーク品川は「アフター5チケット」、富士急行は夜の屋外映画館、仏ホテル大手アコーはナイトプールなどを打ち出しています。
ここに大手のお作法があるのです。営業時間を延ばすだけでなく、「夜に行く理由」をつくり、交通、飲食、宿泊、周辺店舗まで一つの体験として設計する。昼のサービスを夜へずらすのではなく、暗さや涼しさを演出に変えるのです。
さらに、安全、帰りの交通、地域住民への配慮を行政や地域とすり合わせ、単発イベントを継続事業へ育てていく。
猛暑は逆風ですが、顧客の行動時間が変わるなら、商機も移動します。
暑さに耐えるのではなく、涼しい時間に新しい価値を置く。これが、「夏の常識を書き換える企業の一手」なのです。
ところで、ワタクシ高松にとって夜とは?
猛暑だろうが極寒だろうが、酒場へ繰り出すための大切な時間なのであります。いや、昼飲みも好きですね。。
みなさま、お声がけいただけると嬉しいのであります!

















