中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.32
新たな戦略が失敗した“単純過ぎる”3つの理由
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も先週の続きから。
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ポスティングの「コストダウン」のため、(自社チラシだけでなく)他社のチラシも配り始めたペイント王。ポスティングの品質には絶対の自信がありましたから、コストダウンを実現するだけでなく、「ポスティング事業自体が独立したビジネスになるかもしれない」くらいに思っていました。
が、先週もお伝えしたように、この「併配戦略」は半年で終了することになります。今週はこの戦略が失敗した理由をお話しましょう。
まず1つ目。それは「配るチラシが増えると、配る件数が減る」ということです。単純な話なのですが、1人のポスティングスタッフさんが持ち運べるチラシの枚数には限度があります。持ち運ぶチラシが2社分、3社分と増えていけば、配れる件数は当然2分の1、3分の1になっていくのです。
そして2つ目は、「チラシによって配るべき家が変わる」ということ。こちらも単純な話ですが、「外壁塗装のチラシを配るべき家」と、「ネイルサロンのチラシを配るべき家」は違うのです。そういったことをチラシごとに考えながら配布するのは大変&時間がかかりますし、かといってそれを無視して闇雲に配っても反響率は上がりません。
そして3つ目。これまた単純な話なのですが、「ペイント王」という明らかに塗装業だとわかる社名では、ポスティング案件の営業がうまくいかなかったのです(笑)。想像してみてください。あなたがポスティングを誰かに依頼するとして、塗装会社に頼もうと思うでしょうか。信頼している人からの紹介でもなければ、なかなか頼む気にはならないと思います。
ということで、これがペイント王の「併配戦略」が失敗した理由です。
抱き合わせの配布では、配布件数も反響率も落ちてしまう。そしてそれ以前に、ポスティングの依頼がなかなか入ってこない(笑)。かくして私のコストダウン計画は失敗に終わったわけですが……ただでは起きないのが私という人間。
この失敗をもとに私はある決断を下すことになるのですが、それはまた来週以降にご紹介しましょう。
ということで、ここで今週の「学ナシ経営のススメ」。
「やってみなければわからない」
こちらのコラムで何度もお伝えしているように、学ナシ社長である私の基本スタンスは「トライアンドエラー」。何かをやりたい、挑戦してみたいと思ったら、兎にも角にもまず「やってみる」。今回紹介した「併配戦略」のように失敗に終わることもありますが、自分で得た経験ほど頼りになるものはありません。そしてその経験が次の一手に活きてくることもあります。何事もやってみなければわからないのです。
ということで、また来週。