その22 エコバッグの最重要条件

ビルケンシュトックの付属品のバッグを愛用しています。

めちゃくちゃ有名なのを承知で申し上げますと、
ビルケンシュトックはドイツのサンダルメーカーです。
医療用からはじまったことをフィーチャーしていますが、
これはまあ営業的な意味のアピールで、
ちょうどスニーカーのニューバランスが同様の起源を説明しているのと同じく、
ブランディングの一部でしょう。
日本ではファッションアイテムとしてのサンダルを
広く定着させたブランドといえます。

そんなビルケン、わたくしも数足買いましたが
さっぱり手元に残っていません。
高級すぎず安っぽくもない質感と価格。
大型量販店から個人のセレクトショップまで取り扱われている親しみやすさ。
シュっと「していない」、文字通りの抜け感。
と、独特の魅力があり、
ときどき欲しくなる機運が盛り上がることがあるのですが、
履いてみると独特の足型と履き心地に正直なじめなかったのです。

現在はそうではなくなってしまったようですが、
購入時には付属品でバッグがついてきました。
「エコバッグ」という名称で提供されたわけではなさそうですが、
エコバッグ見たままの、生成りのコットンの簡素な手提げ袋です。

生地はぺらぺら、
持ち手の取り付け強度は最低限で、
2Lペットボトルなら2本までにしておいた方がよさそうです。
ちょっとプリントがされているほかには装飾性がなく、
手提げのバッグによくある小さな内ポケットもありません。

「おまけ」以上でも以下でもないバッグですが、
あるとき「エコバッグみたいなのほしいな」と思ったときに
その役割にぴったりと収まりました。

そのとき欲しかったものに求めていた用途と条件は、

1. 近所のコンビニまで
2. または、会社の更衣室と事務所の往復
3. カバンに入れて気にならない

でした。

そうすると、普通のバッグはトゥーマッチであり、
なにより総じて生地がちゃんとしすぎていて
たたんでも厚みで存在感が出てしまうし重い。
まさに「薄っぺらい」「おまけ」のエコバッグこそが適材適所でありました。

……と、自分では納得していましたが、
バッグ自体がだんだん薄汚れて見苦しい気がしてきたので
先日中古か個人取引で新しく入手しようと少し調べてみたところ、
いちばん重要な条件がひそんでおり、
それが長らく満たされていたことに気づきました。

4.こういうものに、金出せないわー。

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

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