GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
「パンデミック後の世界」についてのForbesの記事を読み込んでいます。
今回の記事はこれ
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7 Trends For Adapting To A Post-Pandemic World
パンデミック後の世界が順応すべき7つのトレンド
https://www.forbes.com/sites/forbesagencycouncil/2021/07/07/7-trends-for-adapting-to-apost-pandemic-world/?sh=688f5c364a4f
パンデミック後に向けて世界の基本的なトレンドは下記の7つのポイントで整理されます。
・The Wellness-First Workplace
・Brand Stands Or Purpose-Washing?
・Brand Bonding Experience
・Upskilling Vs. Hoarding
・Hyper-Local Future And Hygienic Demands
・Isolation Yields Togetherness
・Zero Waste As The New Necessary
今週はこれです。
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Brand Bonding Experience
ブランドの絆を感じる体験A recent study found that, even during the pandemic, 87% of consumers say they are loyal to a few brands.
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最近の研究によると、パンデミックの最中でさえ「87%の消費者はいくつかのブランドへの忠誠心を忘れていない」とのこと。
まずはタイトルにある「Bonding」について話したいと思います。
Brandingの最終形がBondingと言われています。
Brandと顧客との間のEmotional Bonding(感情的な絆、つながり)とも表現されます。
BrandingからBondingへという「標語」が、とある界隈では流行っているとかいないとか笑
たぶんこれって「いつか役に立つかも英単語」です。
Bonding(ボンディング):絆。ブランドとカスタマーの間にある情緒的な絆のこと。※接着剤のボンドのことです。
リアルなショッピングの体験が急激に減少したパンデミック下で、どのようにBrandとのEmotional Bondingを獲得できるのか?が次の本文に書いてあります。
However, with online shopping as the new norm, brands must find new ways to demonstrate their value and optimize customer interactions. We’re seeing massive growth opportunities in improving customer service, removing friction and adding service add-ons, such as free consultations, coaching or advice sessions.
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しかしながら、オンラインショッピングが日常になった今、各ブランドは自分たちの価値をきちんと演出して、顧客とのやりとりを最適化しなければならない。カスタマーサービスを向上し、顧客との「摩擦(接触)」を取り除き、『無料コンサル』とか『コーチング』とか『アドバイスセッション』などの「付加価値」を追加することで、とてつもない成長機会がそこにあるのだ。
要するに、リアルな購買行動が無くても、顧客の買い物体験を向上させる取り組みは様々あって、そうした(例示したような)新しいadd-ons(付加要素)を顧客に提供できる企業こそが、件の「Emotional Bonding」を獲得できる。という話でした。
逆に言うと、その新しいadd-ons(付加要素)は、Brand Bonding Experience(ブランドと自分との間の絆を感じさせることができる体験)でなければ効果がないよ、ということです。
私が最近Brand Bonding Experienceを体感した例です。
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「あるオンラインショップでクラフトテープを購入し、送料支払って決済も終わった数時間後にふと思い立って、もう1品同じクラフトテープを追加して、また送料を再度支払って決済した(そうしないと決済できないので)」
という私の購買行動がありました。
それに対して、ショップ側(の中の人)が
「追加で購入していただいたクラフトテープの送料は、最初に購入していただいたテープの送料と重複している(同梱できる)ので、返金しますね」
という対応を勝手にやってくれたのです。想像していなかった購買体験でした。
なんか、てっきりオンラインショッピングって「機械のロジック」に対して「デジタル信号」を入力して「自動処理されているだけ」と思いこんでいたところに、横やりで「中の人の機転」みたいなものを感じてしまい感動しました。完全にBrand Bonding Experienceでした。
しかし、、、
なんと今ふと気づきましたが「サイト名」忘れてしまいましたwww
全然「Bonding」されてないという。。。
いやいや、次回購入するときも「わざわざgmailの検索機能使って決済履歴からショップ名特定してサイト判明させて購入する」気でいますので、やっぱり完全に「Bonding」されます笑
まあそんな感じです。
「Bonding=ボンディング=接着剤効果」の話でした。
ボンドの話なのに、テープの事例を出したことは勘弁してくださいね。。。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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