【vol.254】2023年のソーシャルメディアのトレンド(動画制作)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週に引き続き「2023年のソーシャルメディアのトレンド」をピックアップします。

今週の記事はコレ
11 social media trends you need to know in 2023
2023年に知っておくべきソーシャルメディアの11のトレンド
(https://sproutsocial.com/insights/social-media-trends/)

Sprout socialというUSの会社が寄稿している記事が勉強になったので、11のトレンドをリスト化します。

1. “Edutainment” content will rule
2. Businesses will put more money behind video production
3. BeReal will be a turning point for brands
4. Businesses will experiment with emerging (and re-emerging) networks
5. The creator economy will continue to blossom
6. Employee advocacy will be the social media trend to talk about
7. How brands talk about sustainability will change
8. Social customer care will become a vehicle for surprise and delight marketing
9. Social and legal will be the strategic duo no one saw coming
10. Social commerce will get up and dust itself off
11. We’ll see exciting metaverse brand activations

 

先週は「1」でしたので、続いて「2」を見ていきます。

2. Businesses will put more money behind video production
(企業は動画制作にもっと資金を投入するようになる)

At this point, it’s safe to say that video isn’t going anywhere.
When TikTok was still an emerging platform, it made sense for businesses to task video creation duties as an additional responsibility to their social media team. Now that the average American is watching 80 minutes of TikTok every day, business leaders realize that it’s no longer “emerging”.

現時点では、動画の地位は揺るがないと言える。
TikTokがまだ新興のプラットフォームだった頃、企業がソーシャルメディアチームに動画制作を追加で担当させることは理にかなっていた。平均的なアメリカ人が毎日80分もTikTokを見ている今、ビジネスリーダーはもはやTikTokが「新興」ではないことに気づいている。

知らなかったのですが“平均的なアメリカ人”は、1日80分もTikTok見ているのですね。すごいですね、これ。
ご承知の通りTikTokはByteDance(バイトダンス)社の製品なので、中国のアプリですね。
中国企業のアプリが、アメリカ人の個人のスマホの世界を完全にジャックしましたね、すごい!
世論のコントロールとか、出来るレベルでジャックしてますね。。
米政府も「偵察気球撃ち落としている場合ではない」のかもしれません笑

下記の本文も追加で載せます。

So you’ll probably be getting a few extra hands to help with video editing, direction and brand storytelling.

なので、ビデオの編集、演出、ブランドのストーリーテリングを支援するために、人手が増えるだろう。

TikTokを代表とするショート動画を「勝負の本丸」にする企業がどんどん増える中で、各企業の「社内」で動画コンテンツ制作専門チームが出来上がっていく世界観ですね。

これまでは、代理店とかに依頼して「クリエイティブのチーム」を組織してもらって外注で制作していたコンテンツを「内製で専門チームを持って制作する」企業が増えるのでしょう。
というより、「財務」「マーケティング」「宣伝」「営業」「人事」「製造」などと同じように、当たり前のように「コンテンツ制作」という部門が存在するようになるイメージですね。

現在YouTubeとかTikTokとかでマネタイズできている個人のクリエイターが、そのうちマネタイズ出来なくなっていく中で、動画制作に長けている人たちがどんどん一般企業に直接雇用されて「内製スタッフ化」していく感じでしょうか。
 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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