【vol.221】2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド⑩

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週に引き続き「マーケティング領域」の話です。
記事は、Forbesから「2022年のマーケティングトレンドTOP15」を紹介します。

今週の記事はコレ

15 Top Trends That Will Impact Marketing In 2022
2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド
(https://www.forbes.com/sites/forbesagencycouncil/2022/01/14/15-top-trends-that-will-impact-marketing-in-2022/?sh=66e258ef6f0c)

先週に引き続きトレンドを読んでみます。

15. Bigger Business Pivots To Online/Digital
(オンライン/デジタルへのさらに大きなピボット)

In 2022, I believe there is going to be a need to concentrate on and adapt to cryptocurrencies and nonfungible tokens and move businesses to the online marketplace. We already saw the pivot that had to happen during the pandemic to online/digital, and that trend is only going to get bigger.

2022年、暗号通貨とnonfungible tokens(NFT)に適応することに集中し、ビジネスをオンラインのマーケットプレイスに移行する必要がある。
既に私たちはパンデミックの間に、オンライン/デジタルへのピボットを目撃している訳だが、このトレンドは2022年にますます大きくなる。

買い物はAmazonが中心になり、会議はZoomが中心になり、就活すらオンライン面接をやる時代になったコロナ禍で、確かにオンライン/デジタルへの移行を嫌というほど目撃しました。

そんな今「これからは、反動でリアルへの揺り戻しがやって来る」と言う人たちと「さらにオンライン/デジタルへのシフトが進むのだ」と言う人たちが混在(または二分)している状況です。
さながら宗教論争の勃発化のような議論も見かけます。

この本文の筆者は後者の「さらにオンライン/デジタルへのシフトが進むのだ」と言う立ち位置です。
「Pivot(ピボット)せよ」と言っているので、要するに「オンライン対応せよ」、さらに掘り下げて「暗号通貨対応せよ」「NFT対応せよ」ということですね。

ちなみに、Pivot (ピボット)は「事業の方向転換」的な意味ですね。「事業がうまくいかなくなってきたスタートアップの人たちが、よく呪文のように唱えている」アレですね。(いや、悪意は全くないです。。。)

オンライン化して「暗号通貨対応せよ」「NFT対応せよ」ということですね。この指摘もかなり「古い」というか「2022年感が無い」という感じですけど、むしろ「一周まわって今が旬」なのかもしれません(笑)

なんかざっくりと「ビットコインいいよ」とか「NFTがくるよ」とか、「NFTの中でもアート分野が熱いよ」とか「パラダイムシフトしてメタバースの時代だよ」とか「NFTとゲームの親和性が高いよ」とかふわふわした議論が雨後の筍の様相ですね。
まあ要するに「まだあんまりよくわからないけど、とりあえず乗っかっといた方がいいなと思う人が増えてきている」という段階かな、と感じました。

「まだあんまりよくわからないけど、とりあえず乗っかっといた方がいいな」という段階で、資金力が無い人たちが全力で乗っかることを「ギャンブル」と言い、資金力がある人たちが部分的に乗っかることを「ヘッジ」と言うのだと思います。

「ヘッジ」できる企業は、確かにヘッジした方が良いのかもしれません。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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