GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き、各国で2022年に注目されているスタートアップ企業をPick Upしています。
今回はイギリス(UK)の記事です。
今回の記事はコレ
https://startupstash.com/uk-startups/
Top UK Startups To Watch in 2022
(2022年UKで注目すべきスタートアップ企業達)
21社が取り上げられているので、その中から面白そうな会社をピックアップしています。
20. Cervest
HP https://cervest.earth
The company provides a climate intelligence solution to other businesses, governments and more. This allows these groups to gain a better understanding of how the impending climate emergency will impact their assets, which serves as an incentive towards better climate management within these organizations.
→
同社は、企業や政府などに対して気候情報ソリューションを提供している。差し迫った気候の緊急事態が彼らの資産にどのような影響を与えるかについて理解し、より良い気候管理に向けた動機付け要因として機能する。
HP等ざっと読むと、下記のようなビジネスとのことです。
・気候についての経年ビッグデータを保有している
・データをAIが分析して、各国の各エリアのリスクや資産価値への影響を診断する
・取引先は各国政府や大企業である
・B Corp認証を取得している
要するに、「気候変動」がもたらす企業・国・地方の「保有資産への影響」の関係性を可視化して数値的に評価・査定・予測するサービスのようです。
地球丸ごとビッグデータ化しているイメージで、このデータの分析精度と可視化のレベルが高い様子で、大企業や国家や地方自治体が「導入したくなる」サービスだと思いました。
個人レベルに落とし込むと、自分の住んでいるエリアの「住宅資産価値」が気候変動によってどのような「ネガティブインパクト」を被るのか?それは資産価値にすると「いくらくらいなのか?」を見える化してくれるとしたら、知りたくなりますよね。
すごいサービス開発したものですね(笑)
なお、B Corp認証というのは、社会や環境へのプラスの配慮をしている企業に付与される認証です。
この認証を持っていると、欧米のミレニアル世代やZ世代の「就職したい企業」に選ばれやすくなるのと、ESG投資の文脈で機関投資家やヴェンチャーキャピタリストやファンドが「投資したい企業」に選ばれやすくなる、という感じです。
さて、このCervest社ですが、webサイトのアドレスが
https://cervest.earth
よく見ると「.earth(ドットアース)」ですね。
徹底してますねw
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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