日曜日には、ネーミングを掘る ♯055 ジェフ・ベゾス

今週は!

ここのところ2週つづけてネーミングとは関係ない話を書いてしまったので、今週はちゃんと掘らなくちゃなと思っていたのですが、新元号発表の日にちょっとばかりびっくりする出来事があったので、こちらを書くことにします。

仲間内で飲んだりしているときなど、ふとした拍子にUFOの話になることってありますよね。「おまえさ、UFO見たことある?」な~んて感じで。

みなさんは、UFOを見たことありますか。私は、あるんですよね。それも「ひょっとしたら、あれはUFOだったかもしれないなぁ」という曖昧なものではなく、はっきりとした網膜の記憶として。

目撃した日付は、1993年1月29日。なぜ覚えているかというと、そのときのことをスケッチ付きのメモとして残してあるからです。こちらが、そのメモが書いてあるスケジュール帳のページです。なんだか矢追純一さんみたいになってきましたが・・・

目撃場所は、当時住んでいた鎌倉の材木座、海岸線を走る国道134号線の道路脇です。

その日、仕事を早く終えた私は、駅から自宅まで歩いて帰ろうと、若宮大路を海岸へ向かっていきました。冬の気持ちの良い夕暮れでしたね。海岸に着き、滑川の信号を左折して海の方へ目を向けると、水平線の向こうに葉巻を横にしたような巨大な物体が浮いているのが目に入ったのでした。

メモにも書いてあるように、このときがちょうど午後5時30分くらいでした。雲?飛行船?いや、ちがうな。なんだろう。不思議に思ってしばらく目を凝らしていると、反対側から歩いてきた若い女性の二人連れ(あとで厚木から遊びに来ていた学生さんとわかりました)と出会いました。彼女たちも、その物体に気がついていたようで、「ねえ、ねえ、あれって一体なんなんだろうね」と、3人で一緒に見ていました。

そこから圧巻の空中ショーがはじまったのでした。

物体の長さは、ちょうど相模湾の向こうに見える大島の直径ほどもあったでしょうか。葉巻状のボディは半透明のジェラルミンのような材質でできていて、横一列に窓が並んでいます。とにかく途方もない大きさの物体が、静かに上下動を繰り返していたのですが、よく見るとボディの下から小さな子機のようなものがたくさん出入りしていて、あるものは四方八方に飛び去り、あるものは帰還しているのが見えました。

ことここに至って、我々のなかに残っていたわずかな疑念は吹き飛び、確信に変わっていました。「UFOだ!」「あれ、UFOですよね!」「そうだよね、UFOだよね」

そんな会話を交わしているうち、1機の子機が我々のいる上空まで飛来し、小さな窓からはなにやら宇宙人?影が見えたのでした。「なんなのこれ?」「これって、やばくないですか」「うん、ちょっとね」

最初は面白がっていて見ていた我々でしたが、連れ去られ感のようなものがじわじわと込み上げてくるのでした。メモには目撃終了時間18時15分とありますが、怖くなって切り上げたというのがことの真相です。

この目撃譚は、これまで何人かの友人や知り合いには話したことがありますが、文章にするのは初めてです。なぜこの話を書こうと思ったかというと、フェースブックでフォローしている成毛眞さんのフィードに上がっていた、こちらの映像を見たからです。


Amazonが進めている飛行船を使った空中倉庫とドローンによる配達の映像ですね。どうやらエイプリルフールのネタだったようですが、この映像を見た瞬間、強烈な既視感に襲われ、26年前の出来事が鮮明に蘇ってきたのでした。

我々が見たのは、これだ!

もちろんあのときに目撃した物体とは比較にならない大きさで、形状も異なりますが、記憶に残っているのはまさにこの映像そのものなのです。

ジェフ・ベゾスは、月や宇宙に興味を抱いているそうですね。そういえば、我々に近づいてきた子機の窓から見えた異星人。どこかジェフ・ベゾスに似ていたように思えてきました。

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