「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第54回 年間計画を立てるときのカギは、売上のピークを12月にすること

それでいうと成人式までですね。成人式が終わることで「ようやく1年終わった」という気持ちになるんですよ(笑)。ということで僕らの年末商戦と言えば、ボーナスが出たあたりくらいから成人式までですね。

でもチケット自体も、決して安いものではないじゃないですか。もちろん個別にオーダーするよりかなりお得にはなっているんでしょうが、単価としてはなかなかの額なわけで。それをコンスタントに買ってもらえるってすごいですよね。

それもこれも日々のカウンセリングの賜物だと思います。お客様のお悩みやご希望をしっかりヒアリングし、最適なご提案をする。そこにこだわっているからこそ、信頼いただけるんだと思います。そして信頼さえいただければ、チケットは全ての施術に使えてお得なので、買わない理由がないわけで。

ウチではお客様のカルテに、年間のご来店回数や使用金額、どういうメニューをやる傾向にあるかといった個人データがしっかり記載してあるんですよ。だからそれを参考に「お客様の場合、夏以降からこの施術をやることが増える傾向にあるので、来年はチケット枚数が足りなくなるかも。それならお得な時期に多めに買っておいたほうがいいかもね」みたいなお話をしたりとか。

いますいます。そういうこともあって12月がドカンと売上が高くなって、1000万円を越えてくるわけです。それに比べると1月以降は落ちるんですが、すぐに成人式があったり、2月以降にも結婚式の二次会パーティーが増えたり、3月からは卒業式・入学式・新年度などで新規顧客も増えていく時期ではありますので、ちゃんと売上は立つんですけどね。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。