「税理士さんから、単価を上げるように言われてしまいました」〜お医者さんは、なやんでる。 第51回 〜

第51回 「税理士さんから、単価を上げるように言われてしまいました」

お医者さん
お医者さん
税理士さんから「業績回復のために単価をあげてくれ」と言われてしまった…。でも、それができるなら最初から苦労しないよ。
お医者さん
お医者さん
私たち医者の仕事は、患者さんの病気を治すこと。単価を上げろと言われても、まさか自分が病人を作り出せるわけでもないし…。
医者は「待ちの仕事」と言われる所以ですね。売上のコントロールがしにくい職業というか。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうそう、そうなんです。誰がどんなタイミングで病気になるかなんてわからないじゃないですか。……って、あなたはどなたです?
初めまして、ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしています。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ドクターアバター、ですか。お手伝いをしてくれると言っても、この問題は簡単には解決できないでしょう?
患者数を増やす、あるいは、リピート率を上げる、というようなやり方はありますね。病院のPR活動をしたり、診察方法を変えたりして、対応するというものです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ、確かに。でもなんていうか、もはやそういうことでもない気がしているんです。業界全体がどんどんシュリンクしていますし、コロナの影響もあります。従来のやり方で多少努力したところで、遅かれ早かれ食えなくなってしまう気がして。
なるほど。…実は私も全く同意見です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうですよね…やっぱり難しいですよね。
いえ、そうじゃないのです。いま先生は「従来のやり方で」と仰いましたよね。確かに従来のやり方で努力しても、大きな成果は上がりづらい状況になっていると思います。しかし、「従来にはないやり方」ならどうでしょう。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
従来にはないやり方?
ええ、私は、これからのお医者さんには「商品開発」の視点が必要だと思っています。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ちょ、ちょっと待ってください。医者が商品開発って……僕らの商品は医療知識や技術ですよ。それ以上でもそれ以下でもない。つまり商品はもう決まっているんです。
そこです。多くのお医者さんがそう「思い込んで」しまっている。その発想を転換することこそが、今後の売上アップの鍵を握るわけです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
……どういうことです?
たとえば最近、健康目的のファスティングが流行っていますよね。一時的に食事を断つことで、デトックスやダイエットを行うというものです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに、よく聞きますね。…でも、医者の視点でいうと、間違ったやり方をしてしまっている人が多いんですよ。糖質制限ブームのときもそうでしたけど。
まさにポイントはそこです!仮に先生が、確かな知識に基づいた「ファスティングダイエットプラン」を販売したら、売れると思いませんか。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
! 商品開発ってそういうこと?
そうなんです。別にゼロからビジネスを立ち上げましょうという話じゃないんです。先生の知識や技術を何かと「組み合わせる」だけで、それはもう新しい商品なんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど…。でも、仮にそういう商品を作ったとしても、僕にはそれを宣伝する能力がないからなあ。
先生、「組み合わせる」のは何もモノだけじゃないんです。ヒトだってどんどん繋がれる時代です。既にファスティングのビジネスを行っている会社と組んでもいいですし、ファスティングを好む経営者たちのネットワークに声をかけてもいい。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど、そうやっていろいろなものを組み合わせ、繋がることで、自分オリジナルの商品ができあがるというわけだ!
仰るとおりです!ぜひ先生ならではの商品を考えてみてください!
絹川
絹川

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医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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