“生粋の商売人”倉橋純一。全国13店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第22回 「変わる」ことの大切さ
ええ。できると思います。ただ実際に変化できるかというと、なかなか難しいんじゃないかな。過去に成功していればいるほど、そこの抵抗力が高まってしまうんです。
ああ、なるほど。過去の成功体験から逃れられないと。そんな中、万代さんが変化し続けられるのはなぜなのでしょう。
ああ、なるほど。その違和感のようなものをスルーせず、事業を改善していくことが重要だと。
ほう、なるほど。確かに当時から「Yahoo!オークション」などのオークションサイトはありましたからね。
そうなんです。メルカリって要するに、「今まであったオークションサイトに手を加えてスマホアプリ化したサービス」なわけです。世の中にスマホが浸透していく中、遅かれ早かれそういうものが出てくるだろうことはわかっていました。でも気づかないふりをしてしまっていた。
そういうことです。わかっていたのにわからないふりをしていた。怠慢だったなとすごく反省しましたね。今は小さな違和感もスルーしないよう気をつけています。
確かに、自分たちのいる場所がこの先も平穏だとは限りませんもんね。
そうですね、それで言うと改善の内容やタイミング以前に重要だと思っていることがあって。それが「社長が決める」ということ。
ほう、それはなぜですか?
なるほど。日々進化し続ける万代の経営者がいうと説得力あります。ところで、そういう決断をする時に、「変化させる部分」と「変化させない部分」のジャッジもあると思うんです。倉橋さんはそこが明確な気がするんですけど、どうやって決めているんですか?
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に17店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。