このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/枕詞を忘れずに、、、
“部門”も“年代”も“テーマ”も定めない「雑談の機会」を定期的に設けている大手さんがあります。
月に2回、就業時間内に90分。オンラインで開催される出入り自由のゆるい場です。
2年ほど前からはじめた取組みですが、当初は4~5名程度の集まりも、今では常時30名ほどが参加し、他愛もない日常共有や、お悩み相談など「部門間交流」に役立てているのです。
先日、高松も参加させていただきましたが、「某大手さんの炎上事態」について、あれやこれやと意見交換をしている場でした。
・女性蔑視を基軸とするマーケティングを成功体験として、大学の社会人向け講座で語る感覚が恐ろしい
・性差別、人権侵害で、聞くだけでも気分が悪い
・単なる不適切発言で済むはずもない。ひどい企業体質が透けて見える
・常務を務める人が、あまりにも無防備すぎる発言。いや、根本が腐っている
と、憤りの言葉がそれぞれから上がっていました。
そして、「なぜ、こんなことが起こるのか?」「自社にも、起こり得るか?」についても話が進んでいきましたが、
・「俺らの時代は、ザラにあった発言だよ」と笑っている上司がいた
・「受講者がSNSでリークしたみたいだけど、最近はポロっと冗談も言えないよな」って話していたベテランがいた
・ウチのベテランも「キツイ時代よな。表現の自由はどこにいったんだよ」なんて話していました
などなど、、リアルな反応が露わになりましたが、、
ある若手の方が、
「たまたま参加していた知り合いがいたのですが、発言の直前に『不愉快な思いをされたら申し訳ないが』っていう前置きがあったらしいんですよ、、
前置きは大事でしょうが『“枕詞”をつけとけば、何を言っても構わない』っていう“勘違い”をしている方が、ウチの会社にも少なくないですよね。。」
と、残念そうに話している姿が印象的でした。
だからこそ、この定例座談会が始まったのかもしれませんね。。