母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第26回 宝石の境目にある真珠の魅力

そうですね。特に日本の「アコヤ真珠」は国内外で人気があります。

なるほど。それだけ聞くと長い気もしますが、他の宝石と比べると圧倒的に短いですよね。しかも養殖でも価値が高い。人工ダイヤはどんなに精巧でもイミテーション扱いなのに、真珠だとそうはならないのはなぜなんです?

そう感じる気持ちもわかります(笑)。ただ事実、天然の真珠と同じ成分で作られるわけで、そういう意味では本物と同じだとも言える。ちなみにアコヤ真珠は日本独自のものですが、他の貝でも同じように作れます。

タヒチで取れる南洋真珠は、白蝶貝や黒蝶貝といった大きな貝から作られます。黒蝶貝からできたものは「黒真珠」として有名ですね。

ええ。特にミキモトの創業者、御木本幸吉が開発した養殖技術が「メイド・イン・ジャパン」のブランド力を強くしてます。

昔は手形で取引していたと仰ってましたもんね。それが現金で買い取られるなら売らない理由はない、か。でも真珠ってなんとなく他のジュエリーより地味なイメージがありましたけど、そんなこともないんですね。

そうですね。ちなみに最近は川や湖で採れる「淡水真珠」も養殖技術が進化して、品質の高いものが増えてきてます。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。