「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第31回 中辻ジュニア、全国から募集中

中辻さんが経営を行う日本ポスティングセンターは、大阪を中心にやられていますよね。でもこうしてお話を聞けば聞くほど、中辻さんなら日本一、もしかしたら世界一のポスティング会社を作れるんじゃないかという気がするんです。

初心を忘れないこと、これに尽きますね。日本一高いけれど、必ず反響を出す。ここにどこまでこだわれるかだと思います。逆に言えば、ここを他のエリアで担保できるかまだ不安だから、まだ全国展開には踏み出せていないんだと思いますね。

仰る通りです。たとえば新しいエリアで事業を始める場合、まずはポスティングスタッフさんを大量に確保しなければいけません。そういう採用業務を進めながら、同時に彼らにお願いする案件を受注してこなければならない。このバランスを保つのがすごく難しいんです。

仰る通りです。全国展開する手段としてはFC化が一番スムーズだと思っています。ただそういう方向で進めるにしても、大阪で動いている案件の打ち合わせや、ポスティングスタッフさんの管理は誰がやるの? と。

ええ。それでは『日本ポスティングセンター』というブランドが傷ついてしまいます。逆に、大阪はすごいけど他のエリアはイマイチだよね、となるのもダメです。FC化するからには、すべてのエリアで高い水準を保つ必要があると思っているので。

なるほど。ちなみに会社オーナーであるペイント王の久保さんは、全国展開について何か仰っているんでしょうか。

まさに仰るとおりです。久保さんからは「売上10億の会社にしてほしい」と言われているんですが、今のブランドを維持したまま作れるポスティングの売上って、せいぜい5億円くらいなんじゃないかなと思い始めていて。

依頼してくださるお客様の期待を裏切りたくないんです。私たちの仕事って形のないものを売っているんですよね。お客様は確証のないものに50万、100万と払ってくださる。それなのに利益をお返しできないなんてありえない。


対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。