「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第51回 自分で決断することが、ポジティブ思考の源

そうですね。例えば印刷会社の場合、私の仕事は「インクジェットでいろんなアイテムを商品加工し、世に送り出す」ことでした。でも売上を作ってくれるのは営業さんなので、じゃあ営業さんたちはどうすれば売りやすいかな、というのをただただ考えただけですよ。

先ほどの印刷会社の話で言うと、ほとんどの人が「営業が売ってくれたらいいな」とは思うはずなんです。でもそこで実際に「じゃあ売ってもらうためにはどうすればいい?」「売れなかったらどこを改善する?」と突き詰めていったからこそ成果につながった。そういうことを中辻さんはどうして自然にできるようになったんでしょうか?

中辻さんってあまりネガティブに考えないタイプなんですか? だって15歳で出産、しかも旦那は借金抱えているのに働きもしない。で、自分はアフィリエイトで月何十万も必死で稼いでも、すべて借金の返済に回される…。これだけのことが起きていても悲観的にならないのって、本当にすごいと思うんですけど(笑)。

あはは(笑)。まあ、もともとそういう性格なんだとは思います。でも私はこれまで人生で起きたことに対しては、すべて自分自身で決めているので。だからこそ良いことも悪いこともすんなり受け入れて、楽しく生きてこられたんだろうなと(笑)。

いやあ、すごいですね(笑)。たしか中辻さんって「人生終わった」って思ったことないって仰ってましたよね。でもたぶん中辻さんと同じ経験をした100人のうち99人くらいは、きっと20歳くらいの時点で「人生終わった」と感じるんじゃないですかね(笑)。

15歳で出産するだけでも大変なのに、そこに働かない旦那のお世話と、その旦那の借金まで乗っかってくるわけですから(笑)。いくら「自分が決断したことだから」とはいえ、それを悲観的にならずに乗り切れるのって、やっぱり中辻さんは相当強いんだと思います。

笑。でも私の周囲には母を始めとするたくさんの「良い人たち」がいるので、いろんな場面でたくさん助けてくれたんですよ。離婚しようか迷っている時に相談をした市役所の方もすごく丁寧に対応してくださって。おかげで娘を1人で育てていく自信が持てましたからね。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。