「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第54回 子どもが生まれて、自分の存在意義も生まれた

今日は、出産の前と後で価値観に変化があったのかお聞きしてみたいなと。一般的には20代〜30代で経験する人が多い出産を、10代そこそこで体験したわけですよね。そういう方がどう感じるのか興味があって。

それまでの私は、家庭にも居場所はないし、学校では問題児扱いで、母以外のすべての人から見放されているような状況だったんです。そんな中で娘を産んで。「ああ、少なくともこの子にとって、私はかけがえのない存在なんだ」と思えたんですよね。

そうなんです。特に娘は完全母乳育児だったので、娘を誰かに預けることもできなくて。つまり物理的にもずっとべったりだったんです。だから余計に「この子には私しかいない」と考えるようになったのかもしれません。

ええ。イヤイヤ期真っ只中で、毎日大変過ぎます(笑)。だから、そんな風に言う中辻さんだって、「子育てなんてやってられるか!」って時がちょびっとくらいはあったんじゃないかと。

うーん…。前にもちょっとお話しましたが、私、娘に困らされた記憶が、全くないんですよ。夜泣きもしないし、静かにしなきゃいけないところでは静かにできるし。なんていうか、本当に聞き分けの良い子で。

サイズを調べたら思った以上に大きくて、さすがにこれを部屋に置いたら邪魔だよね、と断念しました(笑)。で、次に言われたのが「広辞苑が欲しい」だったので、結局、広辞苑を誕生日プレゼントにしました(笑)。

やはりそうですよね。そう考えると、お子さんが生まれたことで中辻さんの人生が「良い方向」に変わっていったという意味でも、15歳で妊娠・16歳で出産という出来事は、神様からのプレゼントだったんじゃないかと思います。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。