「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第69回 オーナー株主と良好な関係を作るコツ

いやいや、そうでもないんです。中小企業のオーナーさんって一癖二癖ある方が多くて、「俺流」のやり方にすごくこだわったりする。結果、「プロCOO」が論理立てて話しても納得してくれなかったりして、どうしても対立しちゃうわけです。

確かにそういう印象もありますね。とはいえ、過去に一度もなかったわけじゃないでしょう? 自分のやりたいことにNGを出されたり、仕事の進め方や会社の方向性などで意見の食い違いが起こったり。そういうことで軋轢が生まれたことってないのかなと。

そうなんですね(笑)。そもそもオーナー社長は、ある程度事業を形作った状態で「プロCOO」に引き継ぐパターンが多いんですよ。だからオーナーはあれこれ口を出したくなったり、自分が作ったものを壊されないようプレッシャーをかけたりしちゃう。

あぁ、そうなんですね。私は『日本ポスティングセンター』をゼロから立ち上げているので、またちょっと状況が違うのかもしれません。

私がすごいなと思うのは、まさにそこなんです。中辻さんは事業をゼロから立ち上げて、営業も納品も採用も育成もマネジメントもやっていますよね。でもね、そんなに全てをやってくれる人って、滅多にいないんですよ!

笑。それで言うと、私は「自分で考えた道筋で自分の好きなようにやりたいタイプ」で、久保さんは「細かいことにいちいち口出しはしたくないタイプ」なんです。そういう2人だからこそ、うまく噛み合っているのかもしれないですね。

いやいや、そんな…ありがとうございます(笑)。でも最初の2年間くらいはペイント王におんぶに抱っこ状態でしたよ。事務所はペイント王の2階を格安で借りていましたし、配布スタッフさんのGPS端末や会社の保険なんかの契約もペイント王名義で契約してもらっていたくらいですから。

不満…全然ないですねぇ(笑)。いつも好き勝手やらせてもらってありがたいなという気持ちしかないです。…あ! 今、お話ししながら思い出しましたが、そういえば最初の頃は、私もよく久保さんと喧嘩になっていました!(笑)

はい(笑)。2年目くらいまでは私のやり方にあれこれ口出しをされて、そのたびに口論になっていました。「現場で直接お客さんとコミュニケーションも取ってないのに、そんなにいちいち言わんといてください!このわからずや〜!」みたいな(笑)。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。