「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第8回 もうお金に対する欲求はなくなった
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-yasuda-10.png)
私もワイキューブ時代にね、古巣であるリクルートの年収を越えたいと思ったんです。それで社員の給与をガンガン上げた。結果はご存知の通り失敗だったわけですが、それもあって「社員の給与を上げ続けるって果たして可能なんだろうか」と思うわけですよ。
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-yasuda-10.png)
つまり重要なのは、人件費を抑えることで利益を増やすんじゃなく、どうすれば給与を上げられるくらい利益が出せるか、という視点だと。確かに「いかに給与を上げないか」を頑張ってる社長なんて、社員もやる気が出ないですよね(笑)。
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-nishizaki.png)
それは間違いないですよね。利益が上がる仕組みを先に作るって言っても、簡単なことじゃない。社員だって、「利益が上がったら君の給与も上がるんだよ」と言われても、なかなかピンと来ない部分もあるでしょうし。
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-nishizaki.png)
笑。でも実際、欲しいなと思うものはある程度買えますし、「お金が足りないから諦めよう」ということもほとんどない。そうなると、結局のところ残るのは「仕事をもっと面白くしたい」という欲求なんですよね。
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-yasuda-10.png)
それに、トゥモローゲートさんの場合、社員さんたちもSNSをかなり活用されていますよね。「給料倍出すからウチに来ないか」というヘッドハンティングも行われるかもしれない。そうなったときに、「上げた成果に応じて払います」という、ある意味後出しのスタンスが通用するのかな、と。
![](https://brand-farmers.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2023/11/icon-nishizaki.png)
思います。その点については、「会社としての水準を上げていく」という見方をしてますね。私たち自身、現状の「人に依存しまくったビジネスモデル」から、「人に依存しないで収益を出せるビジネスモデル」に変えていこうと思っているので。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数18万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。