この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
心の窓・空中散歩(2009)|先生時々カウンセラーKさんが6年かけて出会った絵
絵のことを、【心の窓】と呼んだ方がいます。
「この絵は、私の、心の窓。
毎日まいにち、ごはんを作って片づけながら、お箸や茶碗を、食卓→シンク→食洗機→食器棚→食卓→・・・と、延々と移動させ続けるためだけに私は生きているわけではないのだと。。。その気になれば、外の世界へぽんっと飛び出していけるのだ、と思いながら皿を洗い、鍋を洗う。」
絵をいつか、壁には絵を飾りたい。その絵が映えるように、壁も、カーテンも、リビングのソファも白で統一しよう‥‥と思ってから6年。「やっと飾りたい絵に出会えた」ということを、後で教えていただきました。
Kさんとの出会いから、もう12年ほど経ちます。それは、相模原での画廊個展の時でした。この画廊は、まるで隠れ家のような場所にあるので、案内を手にした人しか訪れません。また、ほとんどが近所からくるので、普段着のお客様ばかりです。しかし、Kさんは違っていました。洗練された服装。知的で、優しさが漂う雰囲気。「きっと東京からわざわざ相模原まで1時間以上かけて足を運んでくれたに違いない。誰の紹介だろう?」と思いました。じっくり見ていただいていたので、落ち着かれたらファイルなどご案内しようとしていた折、折悪く他のお客さまが人の紹介のため訪ねてくださったことも重なり、きちんとご挨拶できないままに、お帰りになっていました。
お話はできませんでしたが、個展会場で、じっと絵に見入っていた凛とした後ろ姿がとても印象的でした。案内を頼りに、初めて訪れる場所と人に想いを割く。おそらく遠いところからきたであろう時間、画廊での時間、おかえりになる時間‥‥大切な時間をいただき、感謝の言葉をお伝えしたかったけれども、叶わなかった。さて、どうしたらいいんだろう、とあらためて画廊で絵を観ていた姿を思い起こしました。
すると、友人のOさんが浮かんできました。雰囲気が似ている。Oさんは、「門間さんの個展をブログで紹介したよ」といっていたので、ブログをみてきたのかもしれない。もしもそうならば、Oさんにもお礼を伝えたい。さらに考えを巡らせて、想いを絵に託すことにしました。「人生の中の大切な時間をいただいたお礼の想いをのせて、スケッチした一輪のバラを添付で送ります。もし、Oさんのほうに「門間さんの絵をみにいったよ」という話がでましたら、くれぐれもよろしくお伝えください」と、メールにて書き送りました。
それを読んだOさんが、ブログ記事に取り上げてくれました。そして‥‥、画廊から、知らせが届いたのです。「10月29日に個展にお邪魔させていただいたものです、と、封書が門間さん宛に届いています」と。Kさんからの手紙で、絵を購入したいと書かれていました。
そして、絵をご購入いただいたあとに、初めて画廊に入ったこと、絵の購入も初めてだったこと、絵を飾りたい、とは思っていても飾りたいと思う絵に出会えずにいたことを知りました。そして、「この絵と出会ったのは、もっと強くなりたいと思っていた頃でした。そして、絵を飾ることで、」と、教えてくれました。
心の窓としての絵。もっと強くなりたい、という想いを後押しする、明るく元気になれる絵。
ああ、そうだ、私は、Kさんのように、自分の成長のために絵を飾りたい人に届けたいのだ。
この言葉を聞いて、胸が震えました。
そして、「ひょっとしたら、私の絵を必要とする人は、画廊のそとにいるかもしれない。」と、
画廊から飛び出して、知人のバーやお客様の応接間で主宰イベントをはじめるきっかけにもなりました。
その後、Kさんは、「飾るなら、ストーリーのあるものがいい、とずっと思っていました。理屈抜きで、「ん〜、いいなぁ」と惚れこめるものであるのはもちろんのこと。それを見ると、その絵との出会いやその絵を飾るまでのいきさつなど、見るたびに思い出し、思い出すたびに清々しい気持ちになるような。そういうストーリーのあるものがいい、と。私にとって、門間さんの絵はまさにそういう絵です」と伝えてくれました。
そして、お仕事のかたわらコツコツと行動を起こし続け、大学で人間科学を学んだ後、NLPを取得、発達支援コーチや英語指導など研鑽を積み続けています。今は、塾経営のかたわら、カウンセラーのお仕事でも、活躍されています。
頭に思い浮かべるイメージが絵になり、言葉にまだできないことを伝えてくれる。そして、言葉に表現できない気持ちも伝えてくれる。そして、行動を導いて、未来をカタチ作ってくれる。
Kさんとのエピソード以外にも、数え切れないほど何度も体験してきました。本当に欲しいものは、何年でもずっと、想い続ければいい。その想いは、育てる価値があるのです。子供も、大人も。いつでも、どこからでも。
<セミオーダー絵画の案内ページを作りました>
「門間さんに描いてもらい」とひそかに思いを育んておられた皆さま、是非ご確認くださいませ。
https://brand-farmers.jp/blog/monma_vision-paint/
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。