其の十八 ダイエットってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:何が実現している?
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ダイエットって
言葉、1日1回程度
どこかしらで
目にする、耳にする。

もともと、
古代ローマ時代に
ガレノスが、

健康的な生活には
運動と休養と栄養が
大事だよ

ってことを
提唱したのが
ダイエットの
はじまりらしいけど、
最近は、

痩身

にダイエット舞台の
ピンライトが
キラキラとあたっている。
痩身といえば、
E君を思い出す。

笹薮に引きこもってた、
拙者の友達。

E君は、いかに
快適に引きこもるか、
について、
天才的な発想の
持ち主だ。

完全に遮断された
笹薮の向こうで

生き抜く

ということは

自分の動きを
最小限に保つ

ことだと、拙者に
とくとくと
語ってくれた。

そのために

創意工夫が重要

ってことを
力説してくれた。

そのE君の笹薮では
必要なものが
手に届く範囲にあり、
彼がほしいものは、
LI○Eで外部に通達され
笹薮の境目に
届けられた。

ど~しても
E君が笹薮から
出なくては
ならないときは

最小限の
エネルギー消費

が自動計算される。

坂道が排除された、
E君脳内マップデータから
エスカレーターなどの
文明の利器を多用する
行動ルートが
瞬時に組み立つ。

最小限に動く、を
創意工夫し続ける
E君は、それと同時に
体内脂肪を
育て太っていた。

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ある日、E君が
幼いころに壁に貼り、
そのままになってた
富士山の絵ハガキが
目に留まった。

そのとき、
なぜかわからないが、

登るか

と思いたち、
深夜バスなどの
最小限の行動ルートを
調べあげ、
笹薮から富士山に
直行したが、
冬季閉山中だった。

富士山の姿を見て、
これもなぜだがわからないが、

絶対登る

と思いを強め、
笹薮に戻った。

戻るやいなや、
笹薮を富士山を
登るのに必要な
ものだけにしよと、
整理をはじめた。

掃除をして、
選別して、
売れるものは
ダンボールに保管し、
あとは捨てる。

このとき、E君は

ひよこのオスメスを
判断する人になった
つもりで取り組んだ

と後に語った。

そして、ご飯を食べ、
夜寝て、朝起きて
選抜して、売ってと
繰り返していたら、
痩せた。

富士山に登る、
と決めたら
環境を片付けることになり、
片付けてたら、
体内脂肪を燃焼され、
痩せた。

痩せただけでなく、
夜寝るようになったので、
血色も良くなり、

売るために
荷物を郵便局や
宅配センターまで
歩いたり、
走ったりしたので、
体力もついた。

そして
富士山に登った。
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結局、E君は
本人にそのつもりがなく、
結果的にダイエットできた。

彼は

目的のために
生活が変えた

ってことだけど、
これは表向きで、
裏面では

対象が変わった

といえる。

もともと引きこもり
エキスパートとして

効率を求める思考

をE君は駆使してきた。
そういう思考に
慣れているのだ。

使い慣れている思考の
対象が

いかに引きこもるか

絶対富士山に登る

に変わったのだ。
ここで注目されるのは

の部分だ。

この場合、
↓が含んでいることは

引きこもってちゃだめだ!

みたいな自己否定ではない。

目的をもたなきゃ!

みたいな本人の
意志の力でもない。

身体知性

が働いたのだと
拙者は感じる。

E君の身体知性が、

このままだと
俺ら(細胞とか内臓とか)
やばいぜ!

と、E君の脳を
瞬発占拠したのだ。

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そもそも、ダイエットとは
痩身を目的とした「やり方」ではない。

身体知性が脳を凌駕する瞬間の連続

でござる。

ダイエットは痩身だけでなく、情報や知識のダイエットなど
いろいろ言いたいことがあるが、それはまたの機会に。

拙者は、お正月は3キロ太ってよし、という身体知性でござる。さらば!


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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