
金子さんいなくてすいません(笑)いつも楽しい配信ありがとうございます。質問ですが、ファイナンシャルプランナー(以下FP)についてご存じですか?私はただいまFPのイベント企画・運営をしていますが、集客できずに困ってます。みなさんのFPのイメージ、集客のアイデアなどご意見いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。ということです。

何なんでしょうね。僕も調べたことないんですけど、なんとなく僕の中のイメージでは、言葉どおりだったら「資産運用とかのアイデアくれる人」っていうイメージじゃないですか。お金の運用を手伝ってくれる人ってイメージですけど、僕のイメージは「保険の営業マン」って感じ。

とにかくですね、たぶんいろんな人がいるんと思うんですよね、FPっていっても。この質問を見てると、「私はパン屋ですが、どうやったら売れますか?」って聞いてるみたいな感じがするんですね。「FPの集客を教えてください」みたいな。

そうですよね。だから、そもそもFPのイベントも、「何が得意な人が、誰に対してどういう解決してくれるイベントなのか」っていうのを書いてくれないと私も提案しようがないんですが、たぶん、この人それを把握してないんじゃないですかね。

つまり、ファイナンシャルプランナーなるもののメリットっていうか、「ファイナンシャルプランナーのイベントに来たら、こんないいことあるよ」っていうことで集客しようとしてるんだと思うんですね。だから「パン屋のイベントです」みたいな感じですよ。まだパン屋のほうが行きたいですよね。

おいしそうだからね(笑)でも、パン屋のイベントだとしたら、来てもらおうと思ったら何か考えますよね。どういうパン屋なのかとか、たとえば「パンを作る方法を教えますよ」とか「体験できますよ」とか、「世界でいちばんおいしいクロワッサンです」とか、いろいろやりようはあると思うんです。

まずは。この方が聞いてるような「FPの集客のアイデアをください」っていうのは、金子さんに言わせれば「たわけ!」っていうことになるんじゃないかなと。まあ、我々はそんなひどいことは言いませんけども(笑)

「FP」って考えるから、なんかね。この人もあんまり詳しくないのかもしれないですけど、FPに。たとえば「文房具のイベントです」みたいなときに、「どうやったら人が来るのか」とかいうことを考えたらいいんじゃないかと思うんですけど、誰がやる、誰のための、どういうイベントかってことですね。で、「誰」のところに「FP」っていう言葉を使わない。

そうそう、「誰がやる」っていうのを。その人ひとりひとりの、FPという枠をちょっと外れたもんがあると思うんですよ。FPではあるんだけど、枠に収まらない、ちょっとした“お節介”的なことをやらないと、なかなかその人に頼もうっていう理由がないんで、つまり10人FPがいて10人に共通してる能力だったら、その人に頼む必要がないんで、だから何かしら他のFPの方にはないものを。何でもいいんですよ。

それでもいいですし、「恋愛の達人」でもいいし、たとえば「盆栽育てて30年」でもいいですし、「盆栽とFP、何が関係あんの?」っていうところを、ちょっと洒落をきかせて考えてあげたほうがいいと思うんですけど。っていうことと、お客さんも「資産運用したいんだ」みたいなお客さんじゃなく、顧客層も、その顧客層からちょっと外れた、だから通常のFPからちょっとはみ出た人と、通常のFPに対する求めてるものからちょっと外れた人をくっつけたら、集客できんじゃないかなっていう気がしますけどね。

そうですよね。だから、やっぱり絞らないと、とんかつ食べたいのか、そばなのか、何なのかってわかんないし、どちらかというと、今は狭めていけばいくほどニッチな、それを食べたいっていう、より欲する人が来るわけなんで、だから、まずはそれをやるべきなんじゃないですかね。絞り込み。

合ってないと意味ない。で、今おっしゃってたように、たとえば子育てですごい苦労したシングルマザーさんとかが勉強してファイナンシャルプランナーになって、「私はこんなに苦労したんで、同じ苦労をしてる人にこういうことを教えたい」っていうのがあれば集客しやすいじゃないですか、そのほうが。
*本ぺージは、2018年2月13日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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