
はい。「知りたい」「やりたい」という好奇心についてちょっとお伺いしたいです。人間は生まれたときから好奇心が備わってると思います。赤ちゃんを見てるとそんなふうに思うんですけれども、生きてくうちに削がれていくのかなと。いろんな人に「あれやっちゃだめ」とか「そんなことやっても無駄だ」とか「上手じゃない」とかね、そういう感じで削がれていくのかなと思うんですけど、好奇心を育むっていうのはもちろんなんですが、育むとか削がないために、私が子育てしてる身でもあるので、どんなことが大切だと思いますか?っていうのをお二人にお伺いしたいでーす。

で、えーとですね、まあ、やっぱり一度目の子育ては20代だったんで、結構責任感がありまして、「ちゃんと育てなきゃ」っていうことで、結構厳しくするとこは厳しくしたり、叱らないといけないとこは叱ったりってやってたんですけど、もう、この年になると、ひとつには自分も心変わりしちゃったというのもあり、あんまり自分の善悪に自信がなくなってきまして。

命に関わることとかはさすがに止めると思うんですけど。包丁で遊んでるとか。命に関わること以外はもう止めない。ものすごい重大な書類を持ち出して遊んでたら、それはそこに置いといた自分が悪いってことで、無理やり取り上げるとか、無理やりやめさせるっていうのを極力、彼の初期の人生においてやらないようにしてます。

どうやって止めるかな。

まあ、もちろん親も「子どものため」と思って、よかれと思ってやるんだと思うんですけど、だけど、なんていうんでしょう、親の善悪の判断とか、「これをやったほうが子どものためじゃないか」とか、「これはやらせないほうが子どものためじゃないか」っていうこと自体が、すでに枠があるじゃないですか。

だから、「何が子どものためなのか」とかは、あんまり考えないようにしてますね。無理やり何かをやらそうとも思わないし、やめさせようとも思わないという。ただ、この子育ては初めてなんで、その結果どうなるかはわかんないんですけど(笑)。上の子どもはすごいまともに育ちましたけど、もしかしたら、とんでもない大人になっちゃうかもしれないですけど。
*本ぺージは、2020年12月30日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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