【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「安田が考えた新規事業。誰かパクってみませんか」2021年2月10日配信

第437回「安田が考えた新規事業。誰かパクってみませんか」
すんごい事業を思いついた。でも自分には他にやりたいことがある。
という安田のお話。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

人間はみんな素直じゃないのはデフォルトでしょうか?金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

素直じゃないんだ?

金子

なんか、「素直じゃない」とサルわかチャンネルでおっしゃってたので。

安田

(笑)

栃尾

そっか。まだ聞いてないのかな。

安田

素直な部分もあるし、なんていうんでしょうね、100パーセント、ストレートではないですよね。

栃尾

子どもは割と素直だから、デフォルトではないですよね。

金子

あ、なるほど!たしかに。

安田

「デフォルト」っていうのはそういう意味なんですか?「もともとある」ってことですか?

栃尾

そうですよね。「最初の設定」みたいな。

金子

最初の設定。

安田

へぇ~。なるほど。

栃尾

はい。ということで、今回は安田さんの思いついた何かアイデアがあるということで。

安田

いま温めてる新規事業をですね、僕、残りの人生はスクールビジネスをやろうと思ってるんですけど、でも、いい事業を思いついちゃって。

金子

おおっ。

安田

その事業、自分でやる気がしないから、ここで発表しちゃおうかなと思ってですね。

栃尾

へぇ~、すごいじゃないですか。

金子

もったいない(笑)

栃尾

パクっていいんですか?

金子

アハハ(笑)

安田

どうぞどうぞ。

栃尾

すごーい!(笑)

安田

これ、サービス名がですね、『社長アポイントドットコム』っていうんですけど、つまり社長のアポイントを売るっていう仕事なんですね。

金子

えーっ!?

安田

社長さんに物を売りたい人って世の中にいっぱいいるんですね。で、僕のいま新橋でやってるオフィスに、しょっちゅう飛び込みの営業マンが来るわけなんですよ。「セールスお断り」って貼り紙してても来るんですね。

栃尾

ふーん。

安田

で、断るためにドア開けて話すと、断ってんのに勝手に営業してくるわけです。ものすごい迷惑なんですね。

金子

(笑)

安田

だけど、その本人もべつに悪気がわるわけじゃなく、仕事だから仕方なくやってるんでしょうけど。まあ、でも、社長に営業を聞いてもらうためにDMを打ったり電話かけたり飛び込みしたりって、ものすごい時間とお金がかかってる。

栃尾

はい。

安田

で、「どうやったらこの無駄な時間がなくなるんだろう?」って考えまして、「そうだ!有料にしよう!」と、はたと思いつきまして。

栃尾

あ~、なるほど。

金子

まだわかってないです、私は(笑)

栃尾

(笑)

安田

わかってないですか?

金子

はい(笑)

安田

「営業は聞いてあげる。そのかわり10分1万円です。1万円払ってくれたら10分営業させてあげる」っていう貼り紙に変えたんですよ。

金子

なるほどぉー!

安田

そしたら誰も来なくなりまして。

金子

ダハハハハ(笑)

栃尾

すごーい!天才じゃないですかあ。やば(笑)

安田

これはですね、決して営業マン撃退ポスターを宣伝するっていう、そういうアイデアではなくて……

栃尾

そっちのほうが衝撃的だったりして(笑)

金子

そうですね(笑)

安田

何が言いたいかっていいますと、僕だったらば1万円払わないかもしれないけど、これが孫さんの10分だったら払うかもしれないですよね。

栃尾

はい。

安田

でも、僕にも、飛び込みで来た人は会社の命令で来てるだけなんで払わないですけども、本当に真剣に営業していいんだったら、「10分で1万円払います」っていう人がいないかっていうと、たぶんいると思うんですよ。

金子

うん。

安田

一方で社長さんも、いろんな提案を受けるんですね。なんでそれを受けるかっていうと、訪販来て断り切れないっていうのももちろんあるんですけれども、普通はある程度社員がいてお金持ってる人って、そんなヒマじゃないんで受付に断らせるんです。でも、断ってばかりが受付の仕事じゃなくて、「これは有益な情報じゃないか」と思うと、「社長に会わせたほうがいいな」っていうこともあるわけですよ。

栃尾

ふーん。

金子

受付がすごい。

安田

つまり、社長は有益な情報を持ってくる人とは会いたいわけですよね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

でも、有益か無益かわかんないじゃないですか。

栃尾

ふんふん。

安田

だから価格設定するんですよ。

金子

なるほど。

安田

で、僕はこれをある社長さんに、「もし社長のアポイントを売ってる会社があったら、会いたい人いますか?」って言ったら「孫さんと会いたい」って言って、「たとえば孫さんが10分間、どんな営業でも黙って聞いてくれるってなったら、いくら払いますか?」って言ったら、「700万払う」って言うんですよ。

栃尾

ふーん。10分に?

安田

ええ。

金子

あ~いまドキドキした!

安田

その人は「話を直接すれば絶対食いついてくる」っていう自信があるわけですよ。

金子

あ~すごい。

安田

つまり、相手にとってもメリットがある話だけど、なかなか会えないわけです、

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

そういうことって世の中にたくさんあって、なんとか聞いてもらえればこの商品のよさがわかる、絶対買いたくなるはずなんだけど、そこに行き着くまでがものすごいお金がかかるんですよ。DMのコストとか営業マンの人件費とか無駄じゃないですか。

栃尾

はい。

安田

だったら、それを相手の社長に払っちゃおうってことなんですね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

社長さんにしてみたらば、仮に超無駄な話でも、自分の10分で設定した金額が5万円だったら、5万円はもらえるわけですよ。

金子

うん。

安田

しかも、「5万円払ってでも絶対に相手は欲しくなるはずだ」っていう商品を持ってきてくれるわけなんで、そこで選別されるわけですよね。

栃尾

はい。

金子

すごい。

安田

ということで、アポイントは無理やり取るんじゃなくて、売り出したほうがいいんじゃないかっていうことで、自分の好きな金額で設定して、「何日の何時から何時まで、どんな商品の営業でもしてくれていいよ」と。5分単位でも10分単位でも30分単位でもいいんですけど、それを売るというビジネスなんですけど、これはすごい成功しそうな気がするんですよ。

栃尾

なるほど。私、ちょっと似た感じのを思い出しちゃったんですけど、言ってもいいですか?

金子

えー?いいですよぉ。

安田

どうぞどうぞ。

栃尾

『タイムバンク』ってありましたよね。

安田

タイムバンク、ありますね。

栃尾

社長とか有名な人の1時間を買うみたいな、「ホリエモンの1時間を誰が買った」みたいなの、ありませんでしたっけ?

安田

あれはどちらかというと投資ビジネスですね。その人の時間に投資しておいて、価値が上がったら……

栃尾

売ると。

安田

まあ、株みたいなもんですよね。

栃尾

そうですね。

安田

だから、「実際にその社長に会ってもいい」って言われてますけど、なかなか会ってくれないんですよ。

栃尾

あ、そうなんですか?結局?

安田

と思いますけど。会いにいったっていう人、あんま聞いたことないんですけど。

栃尾

あ、ほんとですか。私、聞いたような気がします、実際使っちゃうっていう、それを投資としないで使っちゃう人。

安田

なるほど。

栃尾

ただ、そういう見せ方をしてないから、そういう発想にならないってことですよね。「その時間で営業しよう」みたいな。

安田

僕もフォローしてやってたんですけど、僕のイメージは時間を株みたいな感じで他人の時間に投資して、その人の時間あたりの価値が上がると儲かるっていう、そういう仕組みなのかなっていう理解でした。

栃尾

はいはい。同じように使えたんでは?と思ったんですけどね。

安田

もっと単純に「営業してちょうだい」っていう感じですね。あくまでも何らかの提案を持ってくるっていう前提の、時間の10分単位の切り売りって感じですかね。

栃尾

うんうんうん、なるほど。

安田

社長さんって新たな儲かるビジネスの情報は探してると思うんですよね。いろんなところで本を読んだりとか人に会ったりとかして、

栃尾

そうですよね。そりゃそうですよね。

金子

うんうん。

安田

普通はお金を払ってセミナー行ったりとか本を買ったりするわけじゃないですか。

栃尾

うんうん。

安田

それをお金もらいながらやる。たとえば「5万円出してでも提案したい」とか「10万円出してでも提案したい」とかって自分で好きに決めれるんで。

金子

なるほど。

栃尾

『社長アポイントドットコム』は、そのプラットフォームというか仲介役であるってことなんですね。

安田

そうです。売る市場ですね。ただし売れるとは限らないですよ。「この社長の1万円、ぜんぜんべつに提案したくありません」っていう人は、その人の営業を聞く時間にはそれほどの価値がないっていうことなんで。

栃尾

ふーん。

安田

だけど、中小企業の社長さんに会うために、BtoBビジネスで莫大な営業コストが世の中で使われてると思うんですね、営業マンの時間とか訪販してる人の時給とか考えたら。

栃尾

たしかに。

金子

うん。

安田

だったら直接つなげちゃったほうがいいんじゃないの?ってことで。

金子

なるほど。

栃尾

そうですね。

安田

完全に営業目的の時間の切り売りってことなんですけど。まあ、提案目的ですね。

栃尾

そうですよね。営業とか、M&Aとか、なんでしょう、そういう、それこそ企業どうしの協業とか、そういうのに使われたらものすごい金額に行きそうですね。

安田

それでもぜんぜんいいですよね。「うちの事業を買いませんか?」でもいいし、それで買ってくれるんだったら安いもんですよね。

栃尾

そうですよね。

安田

いくらで売れるかわかりませんけど。まあ、孫さんみたいな人だったら「買ってくれ」っていう話がいっぱい来るかもしれませんけどね。

栃尾

うんうん。

安田

あるいは「新規事業を考えたんで、投資してください」みたいな話とか、いっぱい来ると思うんですよね。

栃尾

はい。

安田

それで有益な事業があれば出資してもいいし、ぜんぜんだめだったら断りゃいいだけなんで。自分の給料から逆算して、「俺の1時間は、いくらぐらい会社のためにもたらしてんのかな」っていうところからやってもいいと思うんです。

栃尾

それは、安田さんの構想としては、社長さんが値付けするんですか?

安田

そうです。

栃尾

売るほうが?

安田

自分で自分の時間に値段を付けて売ると。

栃尾

それ、いいですね。売れすぎたら高くすればいいし。

安田

そうなんですよね。

栃尾

うん。

安田

ということで、本日のおまとめを。

栃尾

はい。じゃあ、社長の営業の時間を売り買いする『社長アポイントドットコム』誰でもパクってください!

金子

ひゃは(笑)

安田

(笑)

栃尾

ということで、質問も引き続き募集しておりますので、よろしくお願いします!

金子

はい。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年2月10日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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