
「これ、落書きできないじゃん」っていう。グルグルはできるんですよ。でも、グルグルばっかりずっと書いてたら、落書きにならないんですよね。色を変えてグルグルーとかやって、太さを変えてグルグルってやって、消しゴムで消した時点で書くものなくなりました。

そのときに、いろんな人に給料の決め方って聞くんですけど、「こうすると法人税が上がって、こうすると社会保険が上がるよ」とか、そういうことは言ってくれるんですけど、どういうポリシーっていうか、どういう哲学で決めればいいのかみたいなところ、まあ、哲学っていうと大げさですけど、そういうことをあんまりおっしゃってる方がいなくて、安田さんなら何かそういう考えがあるのかなあと思って、ちょっと質問してみました。

なるほど。うーん、まあ、たしかに税制を考えると、個人の収入を抑えて、社会保険料とか所得税を最低限にしといて、できるだけ会社の利益を増やして、それを経費で使うっていうのが、まあ、たしかに法人をうまく税制的に利用する方法ではあるっていうことですよね。

僕は個人的にそういうのはあんまり好きじゃないっていうのがひとつと、もうひとつは僕、自己破産してるんで。個人的な、「これだけの所得があって、税金払ってますよ」っていう、社会的な納税者としての稼ぎがちゃんとある実績をつくりたいっていうのがひとつと、もうひとつは、やっぱり世の中に迷惑をかけたんで、ちゃんと税金払って生きていきたいっていう。

だから、このぐらいは公共なものに対して払わないとだめだなって。どうしても生まれながらに、お金儲けってうまい人と下手な人がいるんで、やっぱ、それはうまい人が多めに払わにゃいかんだろという思いはありまして。だけど、たくさん払いすぎるとお金なくなるんで、そこから逆算して僕は決めてますね。

あとは家賃の一部を会社の経費で落としたりとか、他にも経費使ってるんで、実際にはもうちょっと収入ベースでは多いと思うんですけど、1,500万の人より。だけど、その1,500万分はちゃんと、社会保険料とか所得税とか市民税とかは払ってますね。

そうですね。だから、利益出た分を全部収入にはしてないですね、個人の。自分で「いくら」って決めてやってますね。まあ、最初、自分でやり始めた頃はそんなにもちろん取れなかったわけで、だんだん上げていったんですよ。それと同時に社会保険料とか所得税とか上がっていくんですね。で、結構高いんですよ、年収1,500万って。結構な額払ってるんですよ。たとえば社会保険料に関していうと、個人で払う分と同じ額を、自分ひとりの会社なんで、会社でも払ってるわけですよ。

いや、社会貢献だけじゃないですね。うーん、なんでしょうねえ、とにかくそこを抑えて実利だけを取るっていうのは嫌なんですけど、かといって全部を所得にして、できるだけ税金払うっていう感じでもなく、自分の中でバランスをとっていく感じですかね。年収がたとえば給料として取ってるのが年間150万しかないとするじゃないですか。でも、法人で経費で落としてるんで、収入は、実はお金としては2,000万ぐらい使ってるとするじゃないですか。

単純に本当に、どっちが手取りが多くなるかで決めてもいいかもしれませんし、特に、やっぱり社会保険料ってどんどん高くなってるんで、所得税よりも社会保険って2倍払いなんで、法人で入ると。自分の株式会社で。
*本ぺージは、2021年3月10日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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