「駆け込み乗車をしようとしている、あるいは赤信号を渡ろうとしているそこのあなたへ」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第486回「駆け込み乗車をしようとしている、あるいは赤信号を渡ろうとしているそこのあなたへ」
そんなことより、もっと大事なことがあります。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

大掃除がまだ終わってません!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。掃除?

栃尾

年明けたのに?

金子

掃除、絶対に終わってない(笑)終わってない。

安田

まあ、そういうことはよくありますよ。僕も引っ越して、だいたい3年ぐらいは開けない箱っていうのがありましてね。

金子

(笑)

栃尾

3年後に開けることがびっくりなんですけど、むしろ。

安田

いや、もう、そうなると開けないじゃないですか。

栃尾

開かずですか。

安田

開けるとまた必要なものを出しちゃうんで、「3年間開かなかったってことは、これはいらないんじゃないか」ってことで、中を見ずに捨てると。

栃尾

あ、正しいと思う。

金子

おぇぇ!

安田

それがいいんじゃないかと。

栃尾

賛成です。

金子

ということは、大掃除はそれをどのように変換したらいい?

安田

それは自分で工夫をしていただき(笑)

栃尾

(笑)

金子

ああ、わかりました(笑)

栃尾

見ないで捨てるっていうのは?

金子

なるほどねー。

安田

ね。そんなことよりもですね……

栃尾

あ、そんなことより大事なことがある?(笑)

金子

おお。

安田

「そんなことよりも大事なことがある」っていうのが今日のテーマでして。

金子

おー!

栃尾

ほんとですか?(笑)

安田

ほんとなんですよ。

金子

おお!ミラクルヒット。

安田

世の中には「かけ込み乗車」とか、あるじゃないですか。

栃尾

ああ、はい。

金子

うん。

安田

僕は絶対かけ込み乗車はしないタイプなんで。まあ、人生で一度もしたことがないとは言いませんけど、さすがにこの年になって、ちっちゃい子どもとかも見てるかもしれないし、「かけ込み乗車は危険です」ってアナウンスが流れつづけてるなかをかけ込むって、どうなんだろうって思うんですよ。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

なによりも、それでどれほどのちがいがあるのかと。たとえば田舎で1時間に1本しか電車がないっていう、これだったらわかりますよ。都内の電車なんて、それを逃したって3分後とかに来るわけですよ。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

あるいは赤信号とかでね、たしかに車が来てないかもしれないけど、あと、たった3秒立っとけば青信号になるっていうものを、わざわざ、その3秒を犠牲にして渡る意味があるんだろうか?ということなんですね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

そういう人たちを見て私はですね、「なにを慌ててるか知らないけども、そんなことよりも、もっと大事なことがあるぞ」ということをお伝えしたいんですよ。

栃尾

はい。

金子

「なんと愚かな」と。

安田

かけ込み乗車しようとしてる人は、そんなことは一切頭になく、目の前の電車に乗ることしか考えてないわけですよね。

栃尾

うん。

金子

ああ。

安田

赤信号を渡っちゃう人も、「ああ、もうめんどくさい!」みたいなので、「いま車来てないのに待ってる必要ないだろ」みたいなので渡っちゃうんですよ。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

だけど、いや、ちょっと待ってくれと。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

「そんなことよりも世の中にはもっと重要なことがあるぞ」というセリフがこの間、天から降ってきたわけです。

金子

はは(笑)

栃尾

すごい。

安田

でも、このつづきが思い浮かばなくてですね。

栃尾

どういうこと?(笑)

金子

(笑)

安田

「じゃあ、その大事なことってなんなんだ?」って聞かれたときに、なんて言ったらいいんだろうかと。

栃尾

あははは(笑)

安田

思わず声かけそうになったんですよ。かけ込もうとしてる人をガッシリつかまえて「いや、ちょっと待ってください。そんなことより大事なことがありまっせ」と、やろうとしたんです。

栃尾

あ、その瞬間に!?

金子

えっ、すごいむずかしい!

安田

その瞬間にやろうとしたんだけど、だけど、「『じゃあなんなんだそれは』って聞かれたら、俺はなんと答えたらいいんだ?」と思ってですね、これをポッドキャストに質問として投げてみようと思いまして。

栃尾

えーっ、ぜんぜんわかんない。

金子

お~!みなさんに?

安田

いや、お二人に。

金子

いや、でも、結構、なんなら赤信号を走るタイプなんで、私は。

安田

あ、そうなんですね。

栃尾

なんで?

金子

えー……次の赤信号まで待つのがめんどくさいから。

栃尾

あ、めんどくさい?

金子

うん。結構走っちゃう。

栃尾

急いでるわけじゃなくて、待つのが嫌だとか、なんか損した感じがするとか?

安田

でも、待ってる間になにもやらないわけじゃないじゃないですか。

金子

うんうん。

安田

「待ってる数秒が、あるいは数分がムダになるというほど、ほんとにあんたは時間をムダにしてないんですか?」と聞きたいわけです、私は。

金子

ああ、そういう意味ですね。

安田

「ほんとにあなたは人生、そんなたった数秒とか数分が我慢できないほど、くまなく、ムダなく、あなたの命を使い切ってらっしゃるんですか?」と。

金子

うわ、むずい!でも、そう言われるとたしかに、いまは歩きスマホとかがだめな時代だから、「待ってる間とかにスマホとか見たりとかする時間にしてもよかったな」とかっていう後悔とかは、若干あったりはします。

安田

時間なくて考えれないけど考えなくちゃいけないことって、人間、山ほど抱えてるじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

ね。それを、せっかくのできた時間で、「どうやったら収入が倍になるか、じゃあ3分間考えるか」みたいなことを考えたらいいんじゃないかなと。

金子

ああ、あー……

安田

でも、僕が言いたいのはそういうことじゃないんです。

金子

あ、ちがうんだ。

栃尾

そのときに声をかける言葉を考えたいんですか?

安田

いや、そんなことよりももっと大事なことっていうのは、もっと素朴で、たとえば「学校でいじめられてる子どもがいる」とか、家がすごい貧しくてご飯食べれない人とかもいるじゃないですか、こども食堂とか最近はできてますけど。そういう人もいるわけで、ぜんぜんかけ込み乗車とは関係ないんですけど、もっと考えるべきこととかやるべきことはあるんじゃないのかっていう。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

たとえば赤信号を渡って、たしかに数秒早くなるかもしれないけど、それって本当にちっちゃい子が見てるかもしれないじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

そのときに、「赤信号は渡っちゃいけないって聞いたけど、渡ってる人がいるよね」っていう、そのちっちゃい子どもに与える影響とかにくらべて、あなたの数秒はそんなに大事なのかと。

栃尾

(笑)でも、私、そういう大人がいるってことも知ってもいいのでは?と思ってます。

安田

なるほど。

栃尾

「そういう大人もいて、でも、一応ルールはこうなっている。さて、あなたはどうしますか?」と子どもに投げかけたいですね、どちらかというと。

安田

ね。

栃尾

はい。

安田

うーん……

金子

(笑)

栃尾

(笑)「絶対信号守りなさい!」とは教えないかなあ、と思います。

安田

なるほど。

栃尾

まあ、ほんとにちっちゃいうちは別ですけども、「ルール破る人もいるよね、それが社会だよね」って感じで、「でも、あなたはどうするの?」って感じで、話すとは思いますが。

安田

なんかね、赤信号を渡っちゃう人はたぶん見えてないと思うんですけど…渡る人っていっぱいいるんですよ。特に車の流れがないとか……

栃尾

私も渡っちゃいます。

安田

ちょっとした、ほんの2・3メートル、大きい道路じゃなくてね、「こんなところで待ってる意味があるのか?」みたいな信号も世の中にはあるわけですね。

栃尾

ああ、はい。

金子

あるある。

安田

そういうところでも私はちゃんと待つんですけどね。そうすると、そういうところでちゃんと待ってる人もいるんですよ。その待ってる人と渡っていく人を見くらべると、待ってる人のほうがすごくハッピーに見えるわけですよ。

栃尾

ふふふふ…なるほど(笑)

金子

でも、なにかがつながりそうな気がするんですよー、いま話を聞いてると~。

安田

おお。

金子

でも、私の脳みそじゃちょっとあれだなあ。

安田

曲が降ってきましたか?

栃尾

でも、そういう哲学を持ってるってことは大事なのかもしれないですね、「絶対赤信号は渡らない」とか。なにも考えずに日々の行動をするんじゃなくて。

金子

なにも考えてなかった(笑)

栃尾

「これぐらいなら渡っちゃおう」とかテキトーに思うんじゃなくて、「私はこういうポリシーである」みたいなことを持つっていうことは、たしかに、すごくすてきだなあとは思います。

金子

おお、かっこいい。

安田

考えてる人と考えてない人がいるとしてですね、考えてる人は立ち止まるんじゃないかと。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

考えてない人はなにも考えずに、車来てないから渡るんじゃないかなと。電車が来たからかけ込むっていう。そんな、野生の動物じゃないんだからと。「タヌキが来たから食いつく」みたいな感じで。

金子

すげー、めっちゃ悪口言われてる(笑)まあ、たしかになあ。

栃尾

めっちゃディスってる(笑)

安田

(笑)

安田

習慣化してて、なにも考えずに「来たら走る」。でも、冷静に考えたら、「はたして、なんのために俺はこんな危ない思いをして走ってるんだろうか?」みたいなこと、いっぱいあるような気がするんですよ。

金子

そうだなあ。

栃尾

圧倒的にに待つのが嫌い人とかもいますからね、たぶん。

安田

いますね。

金子

ああ、うん。

栃尾

あと、混んでるとこがめっちゃ嫌いとか。

安田

混んでるのとはちょっとちがいますけどね。

金子

ちがうか。

栃尾

人によって、好き嫌いの一種なのかなという認識ですけど。

安田

待てない人って立ち止まれない人っていうか、思考が止められないっていうか、止められないから思考が止まっちゃうっていう。ややこしい話なんですけど(笑)

栃尾

(笑)

金子

すごいネガティブ思考みたいなことなんですか。

安田

みずから立ち止まって考えるっていうことをやらないと、思考って勝手に動いちゃう。なにも考えない状態って、実はなにかを考えてる状態なんだと思うんですよね。

栃尾

……。

金子

……。

安田

ややこしい話になっちゃいましたが。

金子

ややこしい(笑)

安田

ちょっと、ここは、なんとかおまとめで。

栃尾

えーっ、どうしよう。

安田

慌ててなにかをやろうとしている人に、「そんなことよりも大事なことがありますよ」というおまとめをひとつお願いします。

金子

お願いします、私に向けて。

栃尾

えーと、かけ込み乗車しちゃう亜佑美ちゃんとか赤信号を渡っちゃう私とかは、なにも考えてないんじゃないんですかっていう(笑)

安田

(笑)

栃尾

それより大事なことを考えなさい!っていうことですかね……(笑)

安田

そんなことより、立ち止まって世界平和を考えようと。

栃尾

5分でもね(笑)たしかに。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2022年1月19日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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