「雇わない株式会社について」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第461回「雇わない株式会社について」
こんなふざけた名前の会社でもちゃんと登記できるんですよ。
と、とんでもない事業構想を語り出す安田。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

一度、1か月ほどでいいので、“ネット断食”をしたいです。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

たしかにね。1日でも無理じゃない?

金子

そうですねぇ。なんで、強制的にお寺とかに行って、ずっと断食をしてみたいなあと思っている今日この頃です。

安田

そういうのに特化したサービスとか、つくればいいじゃないですか。

金子

えっ、この私がですか!?

栃尾

(笑)

安田

はい。

金子

でき……できますかね?

安田

でも、ネット断食って「1日目」みたいなのはネットで配信できないしな。どうしたらいいんだろう(笑)

金子

ああ、たしかに(笑)

安田

ネットで配信したらネット断食じゃなくなっちゃうしな。

金子

そうですね。会いに行くしかないですかね。

安田

栃尾さんが後ろからネットで配信して、本人は断食してるみたいな。

金子

(笑)

栃尾

配信がマストなんですか?配信したほうが面白いってことですか?

安田

「ネット断食したら人間どうなっていくのか」っていうのは興味ありますよ。

栃尾

ドキュメンタリー的に?

安田

うん。

金子

なるほどー。

栃尾

瞑想とかのやつで行った人がいましたよ、何日も。

安田

ふーん。

金子

えーっ。あ、それもいいですねえ、瞑想でね。

栃尾

うん。あるみたいです。で、今日は安田さんからお話があるということで。

安田

はい、お話が。「雇わない株式会社」なるものを1年ぐらい前ですかね、つくりましてね。あんまり知られてない……

栃尾

それ、社名なんですか?

安田

はい。

栃尾

へぇ~。

安田

いつも言ってますけど、人を会社はだんだん雇わなくなっていくだろうなあと思ってまして、100パーセント雇わないっていうことにはならないと思うんですが、たとえば、いままで正社員100でやってたものが、正社員70で、30はフリーランスへの外注みたいにおそらくなるだろうというのが私の予想でして。大手でも結構40過ぎたらリストラとか多くなってきてますけど、そうなると、やっぱ能力高い人ほど早めにフリーランス化していく人が出てくると思ってまして。なので、会社って通常業務といいますか、決められた仕事を粛々とこなして利益を出すっていう仕事もしないといけないんで、それを正社員の方がやり、新しいこととか特別なこととかは外部の人にその都度発注するようになるんじゃないのかなあと思ってまして。

金子

ほ~。

安田

いままでも、たとえば弁護士さんとか税理士さんとかは外注してたじゃないですか。同じように、たとえば広報とか、集客とか、営業とか、一部外注するようになるだろうなというふうに予想してまして、そういう雇わない株式会社にシフトしていくっていうことと、一方で、雇わない会社になるっていうことは雇われない人も出てくるんで、雇われない働き方っていう、この2つを実現するための会社、これが「雇わない株式会社」っていうんですね。

金子

お~、逆だと思ってました。雇われる人、要するに正社員の人が大事なことをやり、フリーランスの人があまり大事じゃないことをやるっていうようなことだと思ってたんですけど、違うんですね。

安田

それはね、状況にもよると思うんですけど、ざっくりいえば、いままでは間違ってないです、それで。めったに発生しない仕事とか、そんなに特別な信頼が必要な仕事じゃなければ外部に振っちゃうみたいな。つまり、「社員にやらせたほうが信用できる」っていうのがこれまでの社会だと思うんですけど、そこがだんだん変わりつつあるっていうことですよね。

金子

わあ、なるほどー。

安田

たとえば営業っていっても、いろんな営業のやり方があるんですけども、人によって対面営業が得意な人とか、オンラインが得意な人とか、たとえばパーティーで知り合うのが得意な人とか、イベント営業が得意な人とか、いろいろいるんですよね。

栃尾

はい。

安田

でも、ひとつの会社で働いてると、「私はイベント営業しかやりません」っていうわけにはいかないわけですよ。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

だから、5社とか10社の会社にシェアしてもらう形で、そこに特化していくと、イベント営業に関しては抜群のスキルを持った人が出てくるわけですね。

栃尾

はい。

金子

なるほどー。

安田

そうすると、1社でそれしかやらない人は雇えないけど、10社でシェアするんだったら人件費も安いんで雇えるわけです、外注っていう形で。雇われてると、なかなか自分の好きなことだけできないし、フリーになることで専門分野を磨き、収入も増えていくっていうことですね。

栃尾

ふーん。

金子

すげえ。

安田

というふうになっていくだろうというのが私の未来予測で、それをサポートする会社っていうことなんですよ。

栃尾

どんなことをやられるんですか?雇わない株式会社では。

安田

いまやってるのは、月1回、雇わない組織になっていくための勉強会っていうのを会員さん向けにやってて、ご興味があれば会員になって見に来てほしいですけど。

栃尾

おっ。

安田

1回3,000円で勉強会に参加できますが。

金子

おっ、安い。

安田

年間会員になると3万円なんですけど。1回2,500円ぐらいになるんですかね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。安い。

栃尾

いいですね。

安田

はい。何をやるかっていうと、最初から雇ってない会社だったらいいんですけど、すでに社員がいると、いきなり「うちは雇わない会社になります」とかって言えないんで、日本の労働法上。

栃尾

はい。

安田

社員さんが納得する形で、社員と外注をうまくミックスした組織に変えていくっていうのは、なかなかむずかしいんですよね。

栃尾

うん。

安田

これをお手伝いする会社。

金子

おぉ。じゃあ、社長さん向けですかね。

安田

社長さん向けですね、はい。

金子

そうか。へぇ。

栃尾

ある程度社員がいる社長さんってことなんですかね。

安田

そうですね。大企業になってくると社長さんじゃなく、人事の役員とかになるんでしょうけどね。

栃尾

はいはい。

安田

有名なところだったら、タニタさんとかが社員さんの一部を業務委託という形に変えて、社員さんの希望で「業務委託になりたい人は業務委託で働いていいよ」っていう感じの組織をつくってるんですよね。

栃尾

はい。

金子

へぇ~。

安田

そういう会社が増えていくだろうなあと私も思っております。

金子

うん。

栃尾

はいはい。先ほどおっしゃったように士業の方は外注が多いっていうことで、そういう方と一緒にやられてるってことなんですか?

安田

いや、そんなことないです。いまやってるのは弁護士さんと社労士さんと私でやってますけど、士業の方以外にも、あらゆる職種の人がフリーランス化していくであろうと予想してまして。

金子

そうかぁ。

安田

はい。そういう組織に切り替えるためのお手伝いってことですね。いままでだったらば、基本的には100パーセント社員で事業を運営していくっていうのがほとんどだったと思うんですよね。

栃尾

はい。

安田

で、外注するときには、まあ、弁護士さんとか税理士さん個人に対して発注することはありますけど、だいたい企業に対して仕事を出してたんですよね、会社って。そうすると、企業に対して仕事を出すと、そこの利益も乗っかってくるんで、「社内でやったほうが安いよ」っていうことで、「社員にやらせれることはやらそう」っていうことになってたんですけど、これが社外の、企業じゃなく個人に外注するようになってくると、自社で社員を雇うより安い、なおかつ質も高いということになってくるんで、外注でも雇用でもない、フリーランスとのつながりっていうのが出てくるだろうという予想ですよ、あくまでも。

栃尾

うんうん。

金子

でも、そうなると、フリーランスの世界も結構、こう、戦争が活発化されてきますね。

安田

(笑)いや、そうはならないと思いますけどね。

金子

えっ!?

安田

なぜかというと、まだフリーランスマーケットっていうのが、そこまでちゃんとできあがってないんで。

金子

なるほど。

安田

たとえば営業マンを10人雇ってたのを3人にして、残りはそれぞれのスペシャリストに外注しようっていうことになったとしたらば、いままでなかったマーケットが生まれるわけですよ。

栃尾

うんうん。

安田

だから、逆にいままでフリーで食べれなかった人が食べていくマーケットが生まれてくると思いますけどね。それをつくり出そうとしてるんですけどね。

栃尾

単純にフリーランスの仕事の全体のボリュームが増えるっていうことなんですね。

安田

そうです。

金子

ほ~。みんなが、じゃあ、フリーランスになっても食いっぱぐれないっていう感じですかね。

安田

まあ、社員として働くか、フリーとして働くかだけの問題なんで。1社だけの仕事をするか、5社10社の仕事をするかっていう働き方の違いですから、企業としたら正社員1人雇うか、フリーの人5人と契約するかっていう選択の問題なんで。

栃尾

うんうん。

金子

ふーん。

安田

いままでのように100-0ではなく、おそらくそれでも社員を雇って、社員として働きたいっていう人のほうが多いですから、まあ、2・3割じゃないですかね、いまの雇用マーケットの2・3割がフリー化していくんじゃないかなって感じです。

栃尾

なるほど。はい。

安田

ご興味のある人はぜひ見てみてください。

栃尾

はい。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2021年7月28日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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