
私もよくお医者さんで「高血圧ですか?」とか聞かれるんですけど、いままで人生で何十回も、ひょっとしたら100回以上、血圧測ってるかもしれないんですけど、自分が高血圧か低血圧かって知らないんですよ。

で、「おまえはこんな悪いこととか、こんなズルいこととか、こんなひどいことをやってきたよな」っていうことを言われるらしいんですよ。そのときに「すいませんでした!」って言うと、「また人間界で再びやり直してこい。だめだ。君はなにも学んでない」みたいなことで、やり直しさせられるらしいんですね。

ええ。で、どういうセリフが正解かといいますとね、「自分は精一杯やりました。悪いこともズルいこともやったけど、自分なりに一生懸命生きたんだ」と言えば、次のステージに、人間界をクリアしてですね、「君はそこのレベルまで来たから、次に行きたまえ」みたいなことになるらしいんですね。

僕は「“人間ランド”というものになにかを学びに来てるんだろうな、人間は」と思ってるんですけど、まあ、でも、「もう人間いいや」っていうほど人間をやり尽くしたとも思ってなくて、もう1回ぐらい人間ランドでもいいかなと思ってたんですけど、その方は、もう今回が最後だって決めてるんですって、人間ランド。

僕はそんなに達観してるとは思ってなかったんですけど、たぶん、もう何回も人間やってるんだと思うんですね、僕。同じ失敗をくり返し、閻魔大王に「やり直し!」みたいなことを言われて、「またおまえ、前回から学んでないじゃないか」みたいな感じでやり直ししてるんだと思うんですけど。

今生は、つまり「いまの人生」ってことじゃなく「今回の人生」ってことで、たとえば子どもとか奥さんとかに悔いが残らないように、先に死んじゃっても財産残すとか、そんなんじゃないですか。現実的じゃないですか。

だから、精一杯生きるってことは大事なんですけど、「精一杯生きる」とは「がんばる」ということじゃなくて、つまり、どうしようもない自分とか、がんばれなかった自分もひっくるめて、「がんばった」ってことなんですよ。

「おまえ、“精一杯”とか言いながら精一杯やったのか?ほんとに」というこを閻魔大王に聞かれるわけですよ。そのときに、「いや、私は私なりにがんばりましたよ。一生懸命やりましたと私は胸を張って言えます」と言うと、「よし、合格!」ということになるわけですね。

「さらに次」「その次」みたいなところにですね、まあ、会社の出世みたいな階段とはちがうんでしょうけど、なんでしょうね、それこそ本当に悔いとかこだわりがなくなると、「卒業」みたいなことになるんじゃないのかなあと。
*本ぺージは、2021年10月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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