「閻魔大王にはこう答えよう」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第474回「閻魔大王にはこう答えよう」
死んだらいろんな質問をされるそうです。
そこでなんと答えればいいのか。
間違ったらえらいことになるんです。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

高血圧になりました!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。

栃尾

やばいじゃん。

金子

やばいっす。

栃尾

どれぐらい?

金子

上が172で、下が108です。

栃尾

……なんで?

金子

やばいっす。

栃尾

あ、飲みすぎてたんだっけ?健康ドリンク。

金子

健康ドリンク飲みすぎてました。よくないですよ!みなさん!「モンなんとか」はよくないですよぉ。

栃尾

あ、モンなんとかね。

金子

はい。

安田

私もよくお医者さんで「高血圧ですか?」とか聞かれるんですけど、いままで人生で何十回も、ひょっとしたら100回以上、血圧測ってるかもしれないんですけど、自分が高血圧か低血圧かって知らないんですよ。

栃尾

おーぅ。

金子

ああ、わかるわかる(笑)

安田

「どのぐらいが高血圧というのか」とか、そんなこと考えたことがなくて。

栃尾

なるほど。

安田

だから、わかんない。

金子

結局、病気の手前の体の症状なだけだから、病気にならないと納得感がないというか、なんというか、そんな感じ。

栃尾

数値は覚えてるんですか?

安田

覚えてないです。「だいたいどのぐらいなんですか?」とか聞かれて、よくみんな覚えてるなあと思って。

金子

はは(笑)

安田

いや、測ったあと何回も言われてるんですけど、「○○の○○です」とかいって。そんなの、まったく記憶に残んないですけどね。

栃尾

たしかに。

金子

たぶん、そんなに高くないんじゃないですか、いうても。「高血圧なんですかぁ」ぐらいで収まってれば、忘れちゃいますよね。

安田

健康レンジをすごい外れてたら記憶に残るはずなんで、まあ、たぶん「大丈夫です」「ああ、そうですか」みたいな感じだと思いますが。

金子

うん。

栃尾

そうですね。

安田

今日は私からですね、ぜひお二人にお話ししたいテーマがございまして。

栃尾

はい。

金子

はい。

安田

閻魔大王様についてなんですが。

金子

閻魔大王様?

栃尾

地獄にいるんでしたっけ?

安田

いや、正確には閻魔大王様の話じゃないんですけど。

栃尾

そうなんですね(笑)

金子

ちがった(笑)

安田

あるお友達と話してて、僕は人生で不安とか……生きてると不安あるじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

あります。

安田

そういう嫉妬とか不安とか、人間っぽい感情、特に不安とか後悔とかをなくして生きていきたいんですよ、残りの人生ね。

栃尾

はい。

金子

はい。

安田

飄々と生きたいわけですよ。

金子

飄々と生きたいわけですよ。

安田

だけど、なかなかそうはなれないという話をしてて。で、僕の友だちの知り合いの、女性なんですけど、すごい達観して生きてる方がいて、そういう話をしてたときに、閻魔大王様の話をされましてね。

栃尾

はい。

金子

おっ。

安田

死んだあとに、まあ、閻魔大王なのか神様かわかんないけど、そういう人が出てくるらしいんですね。

栃尾

はい。

金子

……(笑)

安田

で、「おまえはこんな悪いこととか、こんなズルいこととか、こんなひどいことをやってきたよな」っていうことを言われるらしいんですよ。そのときに「すいませんでした!」って言うと、「また人間界で再びやり直してこい。だめだ。君はなにも学んでない」みたいなことで、やり直しさせられるらしいんですね。

栃尾

あ~、はい。

金子

そうなんですね。

安田

ええ。で、どういうセリフが正解かといいますとね、「自分は精一杯やりました。悪いこともズルいこともやったけど、自分なりに一生懸命生きたんだ」と言えば、次のステージに、人間界をクリアしてですね、「君はそこのレベルまで来たから、次に行きたまえ」みたいなことになるらしいんですね。

金子

お~、達観してらっしゃる。

安田

僕は「“人間ランド”というものになにかを学びに来てるんだろうな、人間は」と思ってるんですけど、まあ、でも、「もう人間いいや」っていうほど人間をやり尽くしたとも思ってなくて、もう1回ぐらい人間ランドでもいいかなと思ってたんですけど、その方は、もう今回が最後だって決めてるんですって、人間ランド。

金子

は~、そうなんですね。

安田

はい。で、「安田さんも今回で最後にしたほうがいい」って言われて。

金子

わお。

栃尾

ふーん。

安田

僕はそんなに達観してるとは思ってなかったんですけど、たぶん、もう何回も人間やってるんだと思うんですね、僕。同じ失敗をくり返し、閻魔大王に「やり直し!」みたいなことを言われて、「またおまえ、前回から学んでないじゃないか」みたいな感じでやり直ししてるんだと思うんですけど。

金子

……(笑)

安田

で、「そろそろ若い人に、後進に人間を譲ってあげなさい。もうそろそろ次に行きなさい」と言われて、それで僕はこないだその話を聞いて決めまして。

金子

えっ、決めたんですか!?

栃尾

「最後にする」と。

安田

もう人間は終わろうと、卒業しようと。

栃尾

はい。

金子

おおっ!なんと!

安田

よく「今生(こんじょう)を精一杯生きる」とか言うじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

今生は、つまり「いまの人生」ってことじゃなく「今回の人生」ってことで、たとえば子どもとか奥さんとかに悔いが残らないように、先に死んじゃっても財産残すとか、そんなんじゃないですか。現実的じゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

「やり残した、あそこに旅行いっときたい」とかね。だけど、今生じゃなくて人間界が最後だとしても後悔がないように、「人間界に未練なし!」と言えるぐらいにやって死のうと、今回は。

金子

おぉー、すごい。

安田

今回ばかりは、閻魔大王が出たときに間違えないぞと。

栃尾

そっか。いままで間違えてきたってことなんですね、いま人間として生きてるってことは。

安田

たぶん、みなさんもそうなんです。

栃尾

ああ、なるほどなるほど(笑)

金子

なるほど。

安田

お二人も閻魔大王の前で「あ、すいません、ちょっと失敗しちゃいました」みたいなことを言ったんですよ。

金子

「へへっ」って(笑)

栃尾

なるほどなるほど。「まだやり残してます」と。

安田

はい。「へへっ」って言っちゃったから、「やり直し!」となっちゃってる感じですね。

栃尾

ふーん。なるほど。

金子

すごい。

安田

いい話でしょ?なかなか。

金子

いい話です。

栃尾

そうですね。アメリカの人ってお墓になんか刻むじゃないですか、言葉を。

安田

はいはい。

金子

うんうん。

栃尾

それとか、あと、「死んだあとになんて言われたいか」みたいな話をしたときに、私、「“一生懸命生きたね”って言われたい」って言ってたんですよね。

安田

ふーん。

栃尾

いや、似てるなあと思って、「精一杯生きる」ってことと。

金子

あ~、そうですね。

栃尾

はいはい。「あんまりきれいじゃなかったし、みっともなかったけど、いつもがんばってたよね」みたいに言われたいなと思ってたんですよねえ。

安田

重要なのは、「じゃあ精一杯がんばったか」って言われると、100パーセントの精一杯なんてね、イチローさんだって無理なわけですよ、100パーセントなんていうのは。

栃尾

うんうんうん。はい。

金子

そうですねえ。

安田

そんな人間いないわけで、「精一杯生きなきゃ」って思うんですけど、本質はそこじゃないんです。

栃尾

あ、ちがうんだ(笑)

安田

うん。

栃尾

ちがいました(笑)

金子

というと!?

安田

いや、だから、精一杯生きようと思っても、なにかしら悔いが残るもんじゃないですか。

栃尾

あ~、うんうん。

金子

あ~、そうですね。

安田

だから、精一杯生きるってことは大事なんですけど、「精一杯生きる」とは「がんばる」ということじゃなくて、つまり、どうしようもない自分とか、がんばれなかった自分もひっくるめて、「がんばった」ってことなんですよ。

金子

あ~泣ける。

安田

わかります?

金子

はい。

栃尾

はいはいはい。

安田

「おまえ、“精一杯”とか言いながら精一杯やったのか?ほんとに」というこを閻魔大王に聞かれるわけですよ。そのときに、「いや、私は私なりにがんばりましたよ。一生懸命やりましたと私は胸を張って言えます」と言うと、「よし、合格!」ということになるわけですね。

金子

おぉ!知らなかったです!

安田

知らなかったでしょ?(笑)

金子

知らなかったです(笑)

栃尾

知らない知らない(笑)

安田

で、知らずに死んじゃったらですね、またやり直しですよ金子さん。

金子

やべえ(笑)

栃尾

やり直しは嫌なんですかね。やり直しはあまりよろしくないということなんですか?

安田

どうなんでしょう。僕らは人間ランドで他の記憶がないんで、ここがすごいすばらしいとこだと思ってるんで。だから「人間界は楽しいぞ」ってなるんでしょうけど、成長のステージの1個だと僕は思ってて。

栃尾

あ~、たしかに。なるほど。

安田

「さらに次」「その次」みたいなところにですね、まあ、会社の出世みたいな階段とはちがうんでしょうけど、なんでしょうね、それこそ本当に悔いとかこだわりがなくなると、「卒業」みたいなことになるんじゃないのかなあと。

金子

あ~。

栃尾

なるほど。人生もずっと同じステージにいたら、やっぱり「次に行きたい」と思いますもんね。

安田

そうですよね。

栃尾

うん。それが下がるのか上がるのかわかんなくても。

安田

上とか下とかではないんでしょうけど、でも、もっと豊かな心の状態になるのはたしかじゃなかろうか、という気はします。

栃尾

はい。なるほど。

金子

すげー。いいですねえ。

安田

私が先に死んで試してみますんで。

金子

わあー!

栃尾

教える方法がないけど(笑)

金子

(笑)

安田

教える方法がね、これがむずかしいとこなんですがねえ。

栃尾

そうですね、むずかしいですね(笑)幽体離脱でいけますかね(笑)

安田

私が死んだあとに2人でポッドキャストをやっていただき、そこに私ががんばって登場する、みたいなので。

栃尾

(笑)

金子

電波に乗って来てください、そしたら。

栃尾

「欲のない人しか聞こえません」みたいな感じで(笑)

金子

やばい(笑)

栃尾

「聞ける人には聞こえます」みたいな感じで(笑)

金子

(笑)いいですねえ。

安田

ということで、おまとめを。

金子

おまとめ(笑)

栃尾

おまとめ!?えーと、「悔いがあると、もう1回人生が始まりますよ」ってことですか?

安田

えー……ちょっとちがうけど、まあいいや。

栃尾

ちがった(笑)

金子

(笑)

安田

はい。ということで、「閻魔大王様には気をつけよう」というお話でした。

栃尾

はい。

安田

本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー!

金子

ありがとうございましたー!


*本ぺージは、2021年10月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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