
こんにちは。毎週楽しく拝聴しております。ワイキューブの社長時代からの、安田様のファンです。著作やYouTube、すべて拝見しております。「自分を磨く働き方」は何回も読ませていただきました。私は医療機器ディーラーの会社で営業をしている40代男性です。安田様は自分で「なりわい」や会社をつくることをお勧めしていらっしゃいます。私も今後は、サラリーマンで生活していくことは、一部の人を除き不可能になっていく、多くの人が2つ以上の仕事を持つことが普通になっていくと考えております。会社の寿命が短い、マーケットの変化が激しいうえに、縮小する日本のマーケットだけでも生き残りが困難になる、インターネットや仮想通貨などのおかげで、海外からもモノやサービスが入ってくる。私は親が公務員だったので、自営業や個人事業を運営するイメージができません。そこで、安田様が社長ではなくなってから、どのように起業していったのかを、2回から3回のシリーズで解説していただけないでしょうか。社長として人生を歩んでいた安田様が破産して、ゼロから年収1,500万までどのように復活されたのか、多くのメルマガ読者が、興味があるのではないでしょうか?ゼロといっても、生活必需品と、現金約100万円と、お気に入りのワインは残っていたと思いますが、大金を使ってなぜ冊子のような名刺をつくったのか、などの解説も入れてお願いできたら幸いです。社会保険や国民年金、国民健康保険をどうしたのか、自己破産した翌月からの生活費をどのようにやりくりしたのか、かみ砕いてお話をいただけると参考になる部分が多いと思うので、よろしくお願いいたします。ということです。

会社がなくなったときは、えーと、まず、もとの会社の仕事を1年間手伝ってたんですね、事業移転するの。それでちょっと給料をもらって、でも、それだけじゃ生活できなかったんで、メルマガとか、いろいろやったけど稼げなくて、いちばんは講演の講師でしたね。

いや、営業しても講演ってなかなか取れなくて、講師サイトにも登録したけど一切紹介来なくて。「私、社長ではなくなりました」っていう、会社がつぶれたときの本を書いてたんで、だから、「会社がつぶれた話をしてほしい」っていう依頼は結構来たんですよ。

はい。で、自分としても、いままで「こうやったらうまくいく」みたいな本を書いたりしてたんで、つぶれていきなりダンマリっていうのもよくないなと思って、自分なりに「なんでつぶれたと思ってるのか」っていう解説を、ざんげじゃないんですけど、人生の整理も兼ねて1・2年ぐらいやろうということで、まじめにこれをやりまして、そのときにその名刺つくったんですよ。

現金100万円じゃなくて、99万円だけ現金残してくれるんですね、生活していくために。そのうちの50万を使って28ページの名刺をつくり、1冊500円だったんですけど、だから、ひとりと名刺交換すると500円が出ていくわけですけど、だけど、講演でそれを配ったことで講演依頼がどんどん増えて、当面の生活はしていけたって感じですね。だけど、結構貧乏でしたよ。

あとはね、会社つぶれた話で一生食ってけるとは僕も思ってなかったんで、ずっとやりつづけるわけにいかないし、その間に、なんか稼げる仕事を見つけなきゃなっていうことで、まずは「自分に会いたい人はいるんだろうか?」っていうことで、「こだわり相談ツアー」っていうのを始めたんですね。

ええ。ご飯をおごってくれたら、経営の相談でも、どんな相談でも……最初は経営相談だけじゃなくて、人生相談でも、会社がつぶれた相談でも、なんでもいいから乗るよと。これはですね、現実的な話をすると、外食するお金がなかったんですよ。おごってもらわなければ、割り勘でも食事できないぐらい貧乏だったんですよ。

まあ、人によりますね。1回目は相手がお金持ちかどうかわからないんで、「だいたい2人で合わせて予算が3万から5万です」って書いてたんですけど、合わせて1・2万ぐらいになる店をチョイスしてました。それで、そのなかに経営者さんもいっぱいいて、「こういうのを手伝ってくれない?」みたいなので顧問の仕事が増えていき、顧問っていっても、話聞いてるだけじゃ役に立たないんで、「どうやったら役に立つんだろうか」っていうことを考えて、商品をつくっていったという、そういう感じですよ。
*本ぺージは、2022年3月9日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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