
いつも人生に役立つメルマガ、ありがとうございます。メルマガで読んだ「終わりを決めておく」に、とても感銘を受けました。実際に安田さんが、事業、社長、人生の終わりを、いつに決めているのか気になりました。特に人生の終わりをどのような考え方で進めているのか、参考に聞いてみたいです。よろしくお願いします。ということでーす。

はい。メルマガの読者さんなんですけど、「ポッドキャストで取り上げてほしい」っていうことでですね。「終わりを決めておくことが大事だよ」っていうメルマガを書いたんですけど、それは社長向けに主に書いたんですけどね。

自分の社長業を振り返って……やっぱりね、なんていうんでしょうねえ、会社の調子がいいと気持ちいいんでダラダラやっちゃうし、調子悪くなったら誰も社長なんか引き継いでくれないんで、結果的にいうと、いいときに引き継ぐしかないんですけど、社長をやめようと思うとね。

あんまり……決めてないですけど。最近は「自分で決めたいな」と思ってるぐらいですね(笑)前は「死ぬときに死ぬだろう」と思ってたんですけど、いまは、ちゃんとサヨナラをして、「ここで死ぬ」って決めたいなっていうことを、ぼんやり思ってますけど。

なるほどね。まあ、いつ終わるかってわかんないんでね。なんていうんでしょうねえ、僕はもう歳なんで、子どももちっちゃいから、一応3年きざみで生きてるんですけど、3年間はとりあえず死なないということから逆算して、今年なにやるかって決めるんですけど。

興味ある人が、たとえば自分の子孫とか、もう一緒に住んでないけど子どもとか、いまのちっちゃい子どもとか、「うちの父親はどんなことを考えてたのか」とか、お別れの言葉も含まれてるし、「俺は人生ってこういうもんだと思うぜ」って教えてあげたいことも含まれてるし、「こんなことに悩んで、いまはだめです、みたいな気持ちも残しておきたいし」みたいなことが含まれてて。

私もなんか思いますね。自分でポッドキャストやってますけど、たとえば、「いま急に自分が死んでしまったら、家族はこのポッドキャストを聴いて懐かしがるのかな」みたいなことを結構考えますね。やっぱ声ってすごくおっきいので。写真は普段から見てますけど、「声によってその人を思い出される」みたいなのはすごいあるので。

内容うんぬんより、声って結構、子どもの声もすごいそうですけど、なんか、そういうのはいいなあと思います、言うつもりはなかったけど(笑)でも、「お別れしてる」みたいなことに、たしかになりますよね。死んだあとにちょっとずつお別れするみたいな、残された人にとってみれば、みたいな。

「この人だったら、じゃあ、こういうふうに考えんのかな」みたいな。たぶん、もうちょっとするとできるって言われてるのは、AIみたいなもので、たとえば「織田信長だったらどういうジャッジするのか」とかっていうことが、本人の記憶とか経験を全部インプットして残しとくと、肉体はなくなっても、その人の思考とか判断とかの軸は残るわけですよ。

まあ、でも、本みたいなもんですよ。本も、自分の考えとか思考を残したくて書いてたんですけど、やっぱり本だけでは書ききれないっていうか、残しきれないっていうか。いま、だから、いい時代ですよね。声で残したい人は声で残せるし、文章で残したい人は文章で残せるし。
*本ぺージは、2022年4月6日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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