
今年から新卒採用を始めたのですが、びっくりするほど難航しております。人気がないのはわかっていたつもりでした。でも、実際に活動してみて、つながった学生がひとり、またひとり音信不通になると、毎日失恋しているようでメンタルがやられます。夢に見ない日はありません。街で見かける若い子は、みな新卒に見えてしまいます。かなり重症です。みなさまなら、新卒学生を採用するために、どんな戦略をとるでしょうか。また、安田さまは採用のご経験がお有りなので、過去にお手伝いした飲食店で、どういった施策をなされましたか。私も日々考えておりますが、ぜひ、みなさまからの視点からヒントをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ということでーす。

あとは「働いたことがないんで、社会常識とか自社のルールを教えやすいよ」とか、いろいろ切り口はあったんですが、もう時代も変わり、そもそも新卒ってなかなか辞めないっていうのが魅力だったんですけど、働いたことがないんで、「ああ、社会はこういうとこなんだ」って思ってくれたんですけど、いまはもうLINEとかFacebookとかでみんなとつながってるんで、「今日、うちの会社の社長が入社式でこんなあいさつしました」って書くと、「その会社辞めたほうがいいよ」ってみんなに書き込まれる時代なんで。

「新卒がいい」っていうこっち側の都合じゃなくて、「新卒だったら、うちで働いたほうがいいよ」っていう、向こう側の理由があるんだったら新卒でもいいと思うんですけど、もう、こっち側の都合では無理ですよね。

あとは、新卒にかぎらず採用するときに、「飲食店だから」とか「ラーメン屋さんだから」っていうのは、とりあえず横に置いといて考えたほうがいいと思います。まず、「会社として、職場として、なにがあるの?」っていうことだと思うんですよね。

だから、お客さんを集客するのと同じ気持ちで、お客さんがある一定水準以上にお店を好きになってくれれば、「働きたい」とか、「自分の知り合いに、ぜひとも教えたい」とか、「うちの子どもを行かせたい」ぐらいな。

いや、あれですよ、働く人のメリットというか、「働くといいことがある」というのをなにか考えましょうということと、あと、他に採用に困ってない会社さん、飲食店というのは、お客さんと働く人に境目がないというのは、すごく大きなヒントかなと思いました。
*本ぺージは、2022年6月1日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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