こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
最近、テストで90点から100点をいっぱい取ってウハウハです。金子亜佑美でーす。
安田佳生でーす。
すごいじゃないですか(パチパチ)
ありがとうございます!人生ではじめてです、90点とか。
なんのテストですか?
えーと……介護福祉士になるための手前の実務者研修っていう、授業を受けるためのWebテストですけど。
なるほど。
すごい(パチパチ)
ありがとうございます。
僕も、でもね、ほんとに高校生ぐらいまで0点ばっかり取ってたんですけど……
おお(笑)
アメリカの大学に行って帰ってきたら、試験で点取れるようになってましてね。
へぇ~。
へぇ~。うれしいですよねえ。
なんで昔点取れなかったのかっていうのが逆に不思議でしたね。
へぇ~。わからないままですか?
……うん、わからないまま(笑)
(笑)
なぜ点取れなかったのかはわからないままですか?(笑)
たぶん、「どうやったら点が取れるか」っていうことを考えずに勉強してたんでしょうね。
ふーん。
なるほど。あるかもしれない。
「試験期間までに点取るためには、これとこれを覚えなきゃいけない」とか、「この使い方をマスターしなきゃいけない」みたいなのがあって、それをやれば点が取れたんで、そういう意味では、「自分はバカではなかったんだな」ということはわかりましたね。
なるほど。
なるほど。
で、今日のテーマなんですが。
はい。
今日はですね、「“見える選択肢”と“見えない選択肢”の境目」というテーマでお話ししたいなと。
境目?
「見えない選択肢」って、なんとなくわかります?言ってること。
えーと……はい、「思いついてない」みたいな意味ですか?
そうそう、思いついてないっていう。たとえば「大学に行くか行かないか」とかね。
ああ。
うんうん。
たとえば、履歴書を見て「なんで大学行ったんですか?」とか、「なんで1か月で会社辞めたんですか?」とか、「なんで家を建てたんですか?」みたいなことは人間って答えられるわけですよ。
はい。
べつに「家を建てなかった」でもいいんですよ。「なんで私は賃貸に住んでるかというと、お金がありません」とか、「家を建ててもローンが大変だからです」とか、いろいろ答えがあるじゃないですか。
はい。
うん。
ところが、人間には答えられない質問っていうのがありましてね。たとえば「なんでサーカスの玉乗りにならなかったんですか?金子さんは」みたいな質問とか。
おお!あ、たしかに!
「なんで土偶のフィギュアを買わないんですか?」みたいな質問とか。
(笑)
いや、たしかに!「なんで」って言われてもな。
答えられないわけですよ。
はい(笑)
それはなんでかっていうと、考えたことがないからなんですね。
はいはいはい。
うんうん。ほんとだ。
だから、選択肢として現れるものは考えるわけですけど、現れないものは考えないですよね。
はい。
なにが言いたいかっていうと、人間、「自分で選んできた」みたいに思ってるじゃないですか、目の前の選択肢から。
うん。
うん。
でも、実はその選択肢って、たくさんあるなかの99.99パーセントぐらいは見えてないってことなんですよ。
はい。なるほど。
見えてないものは選べないってことなんですね。
うんうん。
あ~。
たとえばね、実家がサーカスだとするじゃないですか。
はい。
はい。
そしたら「サーカスのピエロになる」とか、「玉乗りをする」とかいう選択肢が入ってくるんですよね。
ほんとそうですよね。
はい、そうなんですよ。
実家がサーカスじゃなかったばっかりに……
(笑)だから親に結構影響を受けますよね、そういう意味だと、職業選択ということでいうとめちゃめちゃ。
はい。親にも影響受けるし、年齢的なものもあるし。
うん。
うん。
まあ、なにが言いたいかっていうとですね、「ほんとのことをいうと、もっと選択肢はいっぱいあるよ」ってことなんですけど。中学生とかがね、居場所がなくなって自殺しちゃう子とかを見て「ほんとはもっと社会は広いのに」って大人は言いますけど、本人にはそれが見えないわけですね。
はい。
そうか。
で、見えなくなっちゃうと、やっぱしんどいわけですよ。
うん。
「自分には赤に非常に近いピンクぐらいなのとか、そういう選択肢しかない。どれ選んでも私の人生真っ暗だ」って思っちゃうんですよね。
うん。
だけど、実際はそれ以外にも無数にあるわけですよ。
うん。
たとえば僕ら3人だって、明日からラーメン屋やってもいいわけですけど、まあ、やらないですよね。
たぶん(笑)
いや、楽しそう(笑)
楽しそうですけど、まあ、たぶん明日やってないですよね。
真剣には選ばない(笑)
明日はやってないです、うん(笑)
なんでやってないかっていうと、選択肢に入ってないからなんですよ。
はい。
うん。
選択肢に入ってない人生はスタートしないと。だから、まずは見えない選択肢を見える化するっていうかですね。
そうですね。
ね。
はい。
私、最初の会社で、すごいキツいのにすごいがんばってやってて、泣きながらやってたんですよ。
へぇ~!
で、そのときに「辞める」ってことが選択肢になかったんですね、驚くべきことに。
へぇ~。
で、「なんで辞めないの?」って聞かれて、「あっ!“辞める”って選択肢にあるんだ!」って気づいて、あっという間に辞めることを決めたんですけど。
そうなんだぁ。
だから、「つづけるものだ」みたいに思い込んでたっていう。「どうやってつづけるか」しか選択肢として考えてなかった、みたいな感じですね。
すげー。
いま思うとビックリだけど、まあ、昔だったっていうのもありますけど、すごい実感値ありますね。「見えるだけでそれを選べるのに」っていう。
そうなんですよね。
はいはいはい。
で、「なんで見えないか」ってことなんですよ、問題はね。
はい。
なんで見えないんだ?
なんで見えないかっていうとですね、それは、選択肢って本当は無限に近いぐらいあるんですよ。
はい。
うん。
たとえば、いま、われわれがこの瞬間に、先ほどまでの記憶を完全にリセットできるとしたらですよ、まあ、つまり記憶喪失になると。
ああ、はい。
そしたら可能性は無限になるわけですよ。
はいはい。
そうなんだ。
で、「俺は何者なんだ?」っていうことから始まるんで。
なるほど。
つまり大変なんですよ。たとえば旅行にいくときに、旅行の行き先とか、どうやって行くかとか、いつ行くかとか一切決めずに「旅行にいくぞ!」って決めても、なかなか大変でしょう。
うん。
そうですね。
実際それで旅行にこぎつけようと思うと、えらい大変じゃないですか。
ツアーから選ぶほうが楽ですよね。
楽なんですよね。なので大変だから、ある程度までは選択肢を自動的に狭めるようになってるんですよ。
うんうん。
えっ、人生がですか!?
人生が。まあ、言い換えるなら「自分の無意識が」ってことなんですけど。
無意識が?ほお~。
そうですね。それじゃないと生きられないような気はします、はい。
そうなんですよ。
なるほど。
だから、明日からべつにラーメン屋やってもいいし、だんご屋やってもいいし、なにやってもいいんですけど、それを毎日毎日、「明日から俺、なにやるかな」みたいなことを考えてたら、えらい大変なわけですよ。
大変すぎますね(笑)
はい。だから、無意識のうちにほとんどの選択肢は除外して、たとえば「就職するか、進学するか」みたいなのとか、進学するとしても「A・B・C校のなかから選ぶ」みたいになっちゃうんですけど、ほんとはぜんぜんちがう選択肢なんて、いくらでもあるわけですよ。
うんうん。
うーん。
そうなんですよ。
でも、いろいろ見えたほうがいいんですよね、選択肢としてきっと。
いや、だから、すべての選択肢を見てるとほんと気が狂っちゃうんで、ものすごいストレスなので、無意識が選択肢の幅を狭めてるっていうのは、これは悪いことじゃないと思うんですよ。
はいはい。
ただ、「その無意識が狭めてるだけで、実は自分には選択肢はあるんだ」っていう自覚が必要だってことですよね。
あ~なるほど。「選択肢がない」って思っちゃわないってこと?
思っちゃわないことが大事っていう。
なるほど。なんでそれを選択したかは無意識なんですかね、それもまた。
そうなんですよ。「なんで選択したか」っていう理由は、そんなになかったりするんですよ。だから、3つぐらいあるなかから、たとえば「大学行くか、就職するか」で、大学に行った理由とか就職した理由は答えられるんですけど、それ以外の選択肢は考えてないんで、答えられないわけですよ。
はい。
うん。
だから、だいたい3つ4つぐらいまでは、無意識のうちに「これは考えてもしょうがない」とか、「これはやってもしょうがない」みたいなことを絞っていっちゃうわけですよ。
うんうん。
おお、なんか有能ですね、そう考えると。
ああ、「私って」ってことね。
私って(笑)
有能なんですよ(笑)
「選びやすいようにしてくれてるのね」みたいな(笑)
すごいわあ。
だから、最近はほんとに留学する人とか増えてきましたけど、私が18でアメリカ行ったときには、そんなこと考える人はいなかったんで、「は?」って言われましたよ、よく。
えーっ。そっか。
たしかに。メジャーリーガーとか1人出るとね、どんどん出てくっていうのは、やっぱ「選択肢に現れるから」っていうことが大きそうですね。
そうなんですよ、はい。選択肢に入ってこないわけですよね。
そうですね。
だから、最初にやってくれる人とか見せてくれる人がいると、選択肢が増えていくという。
はいはい。
おお、選択肢の先駆者ですね、安田さんは。
はい。見えない選択肢もたまには考えてみようね、ってことでした。
はい。なるほど。
ということで、今日はスーパーおまとめはなしでいきたいと思います。
なしで?(笑)はい。
(笑)
よかったです(笑)
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2022年7月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。