「人生の成功とハッピーはどこから訪れるのか」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第530回「人生の成功とハッピーはどこから訪れるのか」
助けてもらう力が成功に、助けた数がハッピーに、それぞれ繋がっているのだそうです。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

ネコもハムスターも元気です!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。めずらしく前向きな紹介でした。

金子

前向きでした。たまには(笑)

栃尾

最近ネガが多かったですかね(笑)

金子

ネガ多かったですね。

安田

元気なんですね。

金子

元気ですー。

栃尾

ネコちゃんかわいいよねえ。

金子

ネコちゃんもかわいいし、ハムスターは職場にいるんですけど。

安田

ふーん。

栃尾

あ、そうなんだ。

金子

はい。

栃尾

あんまりSNSには登場しないから、わからない。

金子

そうなんですよ。職場で飼ってます、みんなで。

栃尾

ふーん。

安田

今日のテーマはですね、「人生の成功とハッピーはどこから訪れるか?」というのを。

金子

おお!

栃尾

どこかから来るんですね(笑)

安田

(笑)あのー、よくね、何事も自己責任とかいうじゃないですか。

栃尾

ああ。

金子

うん。

安田

でもね、自然はそうなんですよ、たとえばタヌキとかキツネとかもね、最初は親がエサ取ってきたりとかしますけど、あとは自力で生きていかねばならないんですよね。自分のことは自分でやるっていう。

栃尾

うん。

安田

これが基本的に自然の世界なんですけど、でも、人間社会って特殊でしてね。

金子

うん。

安田

そういう個別で自己解決するというところから人が集まって組織化して、とりあえず得意なことを、それぞれが助け合おうっていうのが人間なんですね。

栃尾

うん。

金子

ほお。

安田

だから、力持ちの人が力仕事をし、器用な人が裁縫し、料理うまい人が料理しってことで、人間社会にはいろんな職業がありますけど、こうやって得意と不得意を交換することで、すべて、家を建てるところから、食材の調達から、なんでもかんでもやるとなってきたら、すごい効率が悪いわけですよ。

栃尾

はい。

安田

で、この「得意」と「不得意」をボーンと大きな組織で交換し合うことによって、人間って、ものすごい勢いで発達してきたわけなんでしょね。

栃尾

はい。

金子

うんうん。

安田

わかります?

金子

はい、なんとなく。

安田

たとえば歌を歌ってるだけでも、人間って食っていけるじゃないですか。こんな動物ないわけですよ。

栃尾

うん。

金子

なるほどー。

安田

こうやって得意・不得意の交換がものすごい細かい、思いつかないレベルまで編み出されたというか、だから、月に旅行じゃないけど、月に探検しにいく人も、それでメシが食えるわけじゃないですか。

栃尾

うん、たしかに。

金子

うーん。

安田

考えてみたら、すごいことじゃないですか。

栃尾

うん。

金子

すごいですねー。

安田

はい。それは人間ならではなんですよ。逆にいうとですよ、自己完結したら、この社会ではうまくいかないってことです。

栃尾

うん。

金子

えっ!?

安田

つまり、自分のことを自分でやっちゃうと、人間社会では成功しないんですよ。

栃尾

うん。

金子

お~。

安田

そもそも人間の文明が発達してきた原理に反してるわけですよ。つまり、いかに自分の得意な、狭い狭い分野だけをやり、いかにそれ以外を人に助けられるか、ってことが非常に重要なんです。

栃尾

なるほど。

安田

だから、自分のことをどれだけたくさんの人が助けてサポートしてくれるかっていう、この「お助けられ力」っていうのがですね、やっぱ社会で成功するにはすごい重要でして。

栃尾

うんうん。

安田

なんか、すごい人って、ぜんぶ自分でやってそうに見えるじゃないですか。

金子

うん、見えますね。

安田

だけど、どんなにすごくったって、すごい有名会社の社長さんとね、たとえば無人島に2人で流れ着いたら、その人さえいればなんでもできるかっていったら、おそらく、なんにもできないと思うんですよ、そういう人って。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

「なにもできねーじゃん」みたいなほうが多いと思うんですよ。

金子

なるほど(笑)

安田

だから結局、どんなに「すごい」って言われてる人でも、ニッチないまの立場ですごいだけで、だって、考えてみたらね、数十年前までは、プーチンさんにしたって70年前は「バブバブ」だったんですよ。

金子

たしかに(笑)

栃尾

想像もつきませんが(笑)

安田

「親にオムツ替えられてたくせに、えらそうに言うなよ」っていうことなんですよ。

栃尾

たしかにー(笑)

金子

たしかにそうだ(笑)

安田

そんなもんなんですよ、人間なんて。みんな弱っちいんですよ。

金子

うん。

安田

大差ないんですよ。ただ、そういう立場とか権力があると、「特別だ」と思っちゃうだけで。

金子

うん、そうですね。

安田

だから、国のトップはなにがすごいかっていうと、他の何億人っていう人の、べつに人気があるわけでもないのに、その人たちから集めたお金を予算として使えたりするのがすごいわけですよ。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

つまり、たくさんの人を動かせる力がね……だから、ミュージシャンとかもそうじゃないですか。たくさんのファンがいたら、すごい社会的に力を持つわけですよね。

金子

うん、そうですよねえ。

安田

だから、多くの人に助けられる力、サポートしてもらえる力っていうのは、これはもうね、大前提なわけですよ。

金子

うーん。

栃尾

うんうん。

安田

いままでは給料払って、その分やってもらうみたいなね、物々交換で経済時代って成り立ってきたじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

その前の時代は力でね、「強盗来たら守ってやるから、そのかわり、おまえら年貢を納めろ」みたいな感じで、力と交換にいろいろやってもらってたと。物資のかわりに、日本だったらお米つくってたわけですね、お百姓さんが。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

お百姓さんは自分で育てて、自分で米なんかほとんど食べてなかったんですよ。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

それが経済の時代は、お金と交換にいろいろ働くようになって、もう次の時代はね、たぶん、お金とか力とかじゃなく、ほんとファンっていうか、なんか、純粋に「この人を応援したい」みたいな、「なんか、この人助けてあげよう」みたいな、なんにもなくても「助けられ力」の強い人みたいな人が、すごい成功していくんだろうなっていうのが私の予想でして。

栃尾

「成功」っていうのは、イコール「ハッピーになる」っていう理解でよいのでしょうか?

安田

いや、ちがいます。それは「豊かになる」っていう、物理的にね。

栃尾

ああ、物理的に。お金も物も含め、ってことですか?

安田

物を含め、はい。

栃尾

成功ね。

安田

はい。ハッピーは逆だと思ってまして。どんなに物理的に豊かでも、物があっても、つまり、いろんな人が与えてくれたら豊かにはなるんだけど、これだけじゃ、やっぱ、むなしいと思うんです。

栃尾

うん。

安田

逆に人生のハッピーっていうのは、たぶん「誰かの役に立つ」っていうことでしか得られないんじゃないのかなって思ってまして。

栃尾

おお。

金子

ああ、めっちゃいい、めっちゃいいこと言ってますね(笑)

安田

めちゃいいこと言ってますねえ、ほんと。

金子

いいこと言ってますね(笑)

安田

つまり、助けられる力が豊かさにつながり、助けた数の分だけハッピーにつながるっていうのは、こういうことですね。

金子

なるほど。

栃尾

なるほどー。「ハッピーだけでは食べていけないかもしれないから、ちょっと豊かさも求めないとね」ってことなんでしょうか?

安田

そうなんです。快適に生きていくためには「助けられる力」が必要だけど、気持ち的に、生きている充実感とか生きがいを味わいたいんだったら、人の役に立たないといけない。

栃尾

ふーん。うまくできてますね。

安田

うまくできてるんですよ。

栃尾

うん。

金子

へぇ~。それを言葉にして聞くのはおもしろいですね。

安田

そうですね。一言でいえば「ギブアンドテイク」っていうことで終わっちゃうんですが。

栃尾

うん。

金子

うん。なるほど。

安田

だから、なんでもかんでも「自立して」っていうふうになっていくじゃないですか、「なんでも自分でできたほうがいい」とか。

栃尾

はい。

安田

そうじゃなくて、より自分にしかできない人の助け方をするってことがひとつ大事で、それ以外のところは素直に助けてもらうっていう、それが大事かなあと。

金子

「素直さ」が鍵ですか?

安田

はい。やっぱり、自分の本当にすごい得意なことで人のお役に立てると、うれしいじゃないですか。

金子

うれしいですねー。

栃尾

はい。

安田

ええ。そこを集めていくわけですよ。つまり、相手が嫌がってることで無理やり貢献させるんじゃなくて、その人が貢献したいことを、自分の助けられるところとうまく合致させていってあげるっていう。

金子

なるほど。

栃尾

なるほど。

安田

これが重要じゃなかろうかと。

栃尾

はいはい。

安田

つまり、この人を助けると、助けてる側もめっちゃハッピーだし、だから、助けたい人がどんどん集まってくるわけですよ。

栃尾

ああ。

安田

「この人と一緒にいると、なんか俺、すごいやってる感があってハッピーなんだよな」みたいな。

金子

ふーん。

栃尾

うちの子どもが結構料理をしてくれるんですけど。

金子

まあ!

安田

ほおほお。

栃尾

好きみたいですね。料理が好きだから、たとえば片付けとかはやってくれないんですけど料理はしてくれて、そうすると私はめっちゃ助かるんですよね。

金子

うん。

安田

うん。

栃尾

そういうことかなって、いま思いました。

安田

いや、ほんとに。子どもって素直なんで、「片付けろ」とか言うとやりたがらないけど、なんか、助けたがりますよね。

栃尾

ああ、でも、そうですね。そうそう(笑)

安田

お手伝いしたがって、お手伝いしてもらうほうがめんどくさいようなことでも、「それをやってくれてありがとうね」って言うと、すごいうれしそうなんですよね。

栃尾

そうですね。

金子

なーんてかわいいんでしょ(笑)

安田

たぶんそれは、人間に備わってる本能的なもんなんじゃないかなって気がしますよね。

栃尾

うんうん。

金子

あ~。すばらしい。

安田

ということで、おまとめを、先生。

栃尾

かんたんな方程式をいただきましたけど(笑)

安田

(笑)

栃尾

物理的に豊かになるためには人の助けをもらうというか受け取ることで、ハッピーになるためには人を助けるっていうことですね。

安田

すばらしい。さすが大先生です。

栃尾

とんでもないです(笑)

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ましたー。

*本ぺージは、2022年11月23日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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