こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
夜勤をなくしてもらったら、自律神経整ってきました!金子亜佑美でーす!
安田佳生でーす。夜勤?
大事よね。
いやいや、ほんと。
結構ね、新卒で大企業、メーカーに入って、現場で夜勤が多くて、それでほんとに生活リズムとか人生リズムを崩しちゃう人ってね、多いんですね。
人生はつらい。
ですよねー。
はい。
きついっすよ。
やっぱ人間、昼間働いて夜寝たほうがいいっすね。
うん。
うん。
寝たほうがいいです。みんな寝ましょう!
(笑)
(笑)
ということで、私から今日はちょっと質問があって、お二人にお聞きしたいなと思ったんですけど。
はい。
えーと、なんで昔の人は週5日勤務、そして、朝から晩までくり返し働きつづけ、それを何十年もつづけることがなぜできたんだろう?という。
おお。昔の日本人はなぜそんなに勤勉だったのかっていう?
なんでそんなに働いてんのかなって。
昔はね、月金どころか土曜までありましたからね。週6日。
そうですね、私が子どものころ。
はい。しかもね、9時5時で終わる会社なんてなかったんで。
えーっ!
ふーん。
本当に夜中の12時1時まで働いてるっていうことを、みんな誇りに思っててね。僕らが社会人になったころはそうでしたよ。
えーっ!
「リゲイン」っていうね、有名な伝説のCMがあって。知らないと思いますけど。
知ってます。
はいはい、知ってます知ってます。
知ってます?「24時間働けますか?」っていう。
いまはあり得ない(笑)
あれがバカ売れして。いまだったら、もう大変なことになってますけど。
はいはいはい。
(笑)
しかも残業手当なんて、当時ほとんどなかったですからね。
えーっ!なんだって!?
そうなんですか!?
そうですよ、はい。
あ、そうなんだ。そっか。
ほんと基本給だけで夜中まで働きつづける、月曜から土曜まで。
えーっ!
えーっ!!
それを家で支える専業主婦の奥さまっていうですね。
そうか~。
わお。
「エコノミックアニマル」なんて世界で言われてましたけど、ほんとそのとおりって感じで。
ふーん。
へぇ~。やば。
ね。
それはすごい。
すごい。
私が社会人になったときは、残業代は普通に出てたんで、めっちゃ働いてましたけど。それはびっくりですね。
最近はだからね、残業代出さないということが違法なので必ず出しますけど、出すとしても自己申告で、「5時間会社にいたって、そんなに働いてないよね」ってことで、「じゃあ2時間分申請してね」みたいなのが普通でした、出すとしてもね。
なるほど。
ふーん。
その前の時代なんて、本当にそんなのはまったくなかったですよ。
ふーん。
えーっ!
「数字行ってないんだったら、残業して売上あげんの当然だろう」とか、「仕事終わらないんだったら、終わらせないと帰れないよね」っていうのが当たり前で。
ヒーッ!
それをほんとに全員が「そりゃそうですよね」って、社員もみんな思ってたし。
えーっ!
ふーん。
なんであんなに頑張れたかっていうと、いろいろね、当時は日本経済も右肩上がりでね、会社が伸びれば自分の収入も増えていき、課長になり、部長になり、一戸建ての家も買えて、ひとつの家族を養えて、自分の一軒家も買えて、マイカーも持てて、って言われてるんですよ。それを信じられた時代。でも、いまはリストラになるかもしれないし、頑張っても給料は増えないし、「頑張ってもしょうがないよね」ってなってんのがいまだと言われてますね。
そっか。それはたしかに。
昔は頑張った先にいいことというか、いいことと思わされてたのかもしれないですけど、「いいことがあるから頑張れた」っていう感じなんですかね。
まあ、そう言われてますね。でもね、どっちが先かっていうと、そうやってみんなが頑張るから会社も業績が上がって給料も払えるし、ポストもどんどん増えていくんですよ。
うんうんうん。
なるほど。
そこに疑問を持ちだすと、みんな給料以上に頑張らなくなるんで。で、会社もそんなに利益出ないから、そんなに給料も増やせないし、人も増やせないし、ポストもつくれないし、「じゃあ、そんなに働いてもしょうがないよね」ってなっていくんで、どっちが先かっていう話もあるわけですよ。
なるほど。
なんか、戦後とかは「日本を復興させるぞ!」みたいな、そういう、みんなが一致団結して、自分の欲のためじゃなくて、「日本のために働くぞ!」みたいな士気があったようなイメージなんですけど、やっぱそういう感じなんですかね。国力というか。
日本のためっていうよりは、たぶんね、「自分のため」の総合体が「日本のため」になってたんだと思うんですけど。
あ、そうなんですね。ふーん、なるほど。
焼け野原でなんもない状態で、片や、占領してきたアメリカの人たちは豊かなわけですよ。みんな自家用車乗っててね、ハンバーガー食べてコーラ飲んで。こんなとこと戦争したら勝てないよねっていうことで、そこに追いつけ追い越せというね。
ああ。
「日本を豊かにするんだ」っていうよりは「自分たちが豊かになるんだ」っていう、「アメリカみたいに豊かになるんだ」っていうことだと思いますけど。
ああ、はいはいはい。
それが、バブルのいちばん頂点のころってね、まあ、金子さんはご存じないと思うんですけどね、日本の土地が驚くほど高くてですね、日本列島を売ったらアメリカがなんと2つ買えたと言われていて。
へぇ~。
えーっ、すごい高い!
僕はそのときに、「半分売ろうよ。アメリカと交換しとこうぜ」って思ったんですけどね(笑)
(笑)
その時点で?(笑)
その時点で。まあだけど、現実的にはそんなことできないですけどね。売ろうとすると暴落……日本のお金持ちは、だから、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルっていう有名な、アメリカの象徴って言われたビルを日本人が買ったりとかですね、ハリウッドの映画会社、ワーナーとかを買い取ったりとかですね、それで、「日本人はついに、戦争では負けたけど経済では勝った。ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われてたんですけど。
うんうんうん。
お~、すごい。
一瞬輝いて、バブルがはじけ、ガガガガッと落ちていってですね。それで自信をなくしたと言われてますよ。頑張れば必ず明日は今日より豊かになるっていうのを信じてやってきて、ずっと給料も増えるし、土地は値上がりするし、世界的なお金持ちランキングもどんどん上がっていって、ついに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われたわけですから。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビル買うってすごいんですよ、だから。
うん。
すごいんですね。
すごいんですよ。東京の23区を誰かが買い取るみたいなもんですよ。
えーっ!それはすごいですね。
はい。そういうことなんですよ。
へぇ~。それができたのか。
だけど、そんなに浮かれてたけれども、一瞬の夢として終わっちゃってですね。
うーん、つらっ。
そこで自信をなくしちゃったと言われてますよね。「もう頑張っても、この先いいことないぞ」みたいな。まあだけど、人口も増えててね、ずっと、戦後に。あ、戦前からですけどね。
ふーん。
まあ、考えてみたら、人口を維持しようと思ったら、すべての男女が結婚して、2人ずつ子どもを生んで、やっと維持なんですね。2人から2人になるんで。
まあ、たしかに。
で、結婚しない人もいるし、2人も生まない人もいるから。そう考えたら3人以上、結婚して生んでいかないと増えていかないわけですけど。昔は6人兄弟7人兄弟って、いっぱいいたんですけどね。
たしかに。
あ~。
そっちのほうが、やっぱりちょっと尋常じゃなかったっていうか。
うん。
うん。
そう考えたら、「あのころがよかった」とかって言いますけど、やっぱり、なんか、みんながある意味、自分たちを洗脳してたっていうか。
たしかに。
すごい。
冷めちゃったとも言えるけど、いまがリアリティがあるというかね、いまが普通なんじゃないのって気がします、僕は。
うんうん。
うん。そうなんですね。
はい。私はその当時、社会デビューしたときはまだバブルのまっ最中で、夕方6時7時ぐらいになったら仕事終わるじゃないですか、そしたらみんなで、「先輩たちがご飯食べに行くぞ」って食べに行って、「よっしゃ!じゃあ、これから仕事スタートだ!」って言うんですよ。
んっ!?
えっ!?
夜中の2時から会議とかやってるんですよ。
やばい(笑)
なるほど(笑)
で、ちゃんと朝、会社来るんですよ。いつ寝てるんだ!?って感じじゃないですか。
ふーん。
えーっ!ついていけん。
僕はそういうのがついていけなくて、終業時間になったら「お先に」って帰ってましたけど、普通の若者はそんなことできないんで。
ふーん。
(笑)いやいや、すごい世界だ。
うん。
ほんとですよね。
いや、そんとき生まれてなくてよかった~!(笑)
よかったですね。
「お先に」って言って帰ってるタイプですね。
まあだから、よくいえば「明日を信じてた」ということと、悪くいえば、全員が全員を洗脳してたっていうね。自分も洗脳されてたってことなんでしょうね。誰が洗脳してたわけじゃないんでしょうけどね。
でも、すごいな。その人たちがいていまがあるって考えると、やっぱ、ないと困った時代だったんでしょうかね。
ね。どうなんでしょうね。まあ、その人たちのおかげでいまがあるんだっていう感じですけど、その人たちの年金を払うために若者は働かなくちゃいけないんで、なかなか大変ですけどね(笑)
大変ですね、それは(笑)
ということで、本日は以上です。
はい。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2023年8月2日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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