
最近はだからね、残業代出さないということが違法なので必ず出しますけど、出すとしても自己申告で、「5時間会社にいたって、そんなに働いてないよね」ってことで、「じゃあ2時間分申請してね」みたいなのが普通でした、出すとしてもね。

なんであんなに頑張れたかっていうと、いろいろね、当時は日本経済も右肩上がりでね、会社が伸びれば自分の収入も増えていき、課長になり、部長になり、一戸建ての家も買えて、ひとつの家族を養えて、自分の一軒家も買えて、マイカーも持てて、って言われてるんですよ。それを信じられた時代。でも、いまはリストラになるかもしれないし、頑張っても給料は増えないし、「頑張ってもしょうがないよね」ってなってんのがいまだと言われてますね。

そこに疑問を持ちだすと、みんな給料以上に頑張らなくなるんで。で、会社もそんなに利益出ないから、そんなに給料も増やせないし、人も増やせないし、ポストもつくれないし、「じゃあ、そんなに働いてもしょうがないよね」ってなっていくんで、どっちが先かっていう話もあるわけですよ。

なんか、戦後とかは「日本を復興させるぞ!」みたいな、そういう、みんなが一致団結して、自分の欲のためじゃなくて、「日本のために働くぞ!」みたいな士気があったようなイメージなんですけど、やっぱそういう感じなんですかね。国力というか。

焼け野原でなんもない状態で、片や、占領してきたアメリカの人たちは豊かなわけですよ。みんな自家用車乗っててね、ハンバーガー食べてコーラ飲んで。こんなとこと戦争したら勝てないよねっていうことで、そこに追いつけ追い越せというね。

その時点で。まあだけど、現実的にはそんなことできないですけどね。売ろうとすると暴落……日本のお金持ちは、だから、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルっていう有名な、アメリカの象徴って言われたビルを日本人が買ったりとかですね、ハリウッドの映画会社、ワーナーとかを買い取ったりとかですね、それで、「日本人はついに、戦争では負けたけど経済では勝った。ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われてたんですけど。

一瞬輝いて、バブルがはじけ、ガガガガッと落ちていってですね。それで自信をなくしたと言われてますよ。頑張れば必ず明日は今日より豊かになるっていうのを信じてやってきて、ずっと給料も増えるし、土地は値上がりするし、世界的なお金持ちランキングもどんどん上がっていって、ついに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われたわけですから。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビル買うってすごいんですよ、だから。

はい。私はその当時、社会デビューしたときはまだバブルのまっ最中で、夕方6時7時ぐらいになったら仕事終わるじゃないですか、そしたらみんなで、「先輩たちがご飯食べに行くぞ」って食べに行って、「よっしゃ!じゃあ、これから仕事スタートだ!」って言うんですよ。
*本ぺージは、2023年8月2日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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