雇わない株式会社で、社労士パートナーさんの募集が始まりました。
はい。すでに5人がパートナーになっていただいてます。
東京、名古屋、大阪、和歌山、熊本。5地域のパートナーさんですね。
そうです。各都道府県に1人ずつ、東京と大阪と名古屋だけ2人の予定です。
合計50名。
ちょうど50名の予定です。「雇わない経営」を全国に広げたいと思っています。
よく間違われますけど、雇わない経営は「1人も雇わない」ことではないんですよね。
選択肢を増やすということです。雇用以外のつながり方というか。雇用だけで組織を作ることには限界がありますので。
久野さんご自身も経営者としてそこは実感していますか。
はい。採用で追いつかない部分を積極的に業務委託にお願いしてます。
採用できないから業務委託に振っていると。
逆のパターンもあります。業務委託にしたいんだけども、業務委託では追いつかない部分を採用してる。
なるほど。雇用だけで組織を作るって限界がありますよね。
変化の激しい不安定な時代になってきてますから。組織にも柔軟性が必要です。
雇用と業務委託のハイブリッドみたいな組織でしょうか。
そういう組織がこれからどんどん増えていくと思います。
「ハイブリッド型組織を増やす」というのが、雇わない株式会社の使命。
働く人にとっての「選択肢を増やす」ということが一番の目的ですね。
それを実現するためのパートナーですが、パートナーさんを社労士に限定してますよね。
そこにはこだわりました。
その理由を聞きたいんですけど。
やっぱり社労士は雇用についてのプロなので。雇用の良さや問題点もよく分かってるし、分かってる人が教えた方がいい。
分かっていない人がやるといろんな問題が起こり得ると。
雇用契約しないといけないところまで、業務委託にしちゃったり。労働法上の罰則も重いです。
どんな罰則ですか。
未払い残業代を請求されたり、いろんな労働問題への引き金にもなります。どんどん業務委託に変えていくコンサルタントもいるんですけど。
社労士がやった方がいいと。
やるべきだと思ってます。「社労士の新しい仕事になるといいな」という思いもあります。
業務委託=自立した人たち、つまりプロフェッショナルというイメージで私は捉えてるんですが。
それが本来の姿だと思います。ただ経営者の中には「社会保険に加入しないために」「残業代や消費税を抑えるために」業務委託で使おうとする人がいます。
我々の考えている姿とは違いますね。
そうなんです。その違いを明確にするためにも、ちゃんとプロが入った方がいい。
われわれの考えは真逆で、外部のフリーランス、業務委託にたくさん稼いでもらうイメージです。
それが正常だと思います。
つまり安定を求める正社員と、自分でスキルアップしながら稼いでいくフリーランス、みたいな感じですよね。
そうです。そこをちゃんと教えてあげるのが社労士の仕事だって感じです。
会社がお金を削減するためにやるわけじゃないと。
その発想はもう無理があります。
新しい価値観を、社労士さんと一緒に広めていきたいですね。
ただ残念なことに、「新しいことにどんどん取り組んでいこう」という社労士は少ない気がします。
そうなんですか。
頼られるのが好きな人が多いので。こちらから何かを提案するより、相手から頼られたい人が多い。
勉強熱心な方が多いイメージですけど。
それは間違いないです。クライアントに相談されて「できますよ」って答える立場が好きみたいで。
クライアントから頼られて、それに応えるために「しっかり勉強してる」人たち。
そうですね。
つまり「クライアントから頼られる状態」を我々がつくればいいわけですね。依頼や問合せが増えて、そこに対応してくれるパートナーさんを増やしていく。
そうですね。でも現場での啓蒙活動も手伝って欲しいです。
「こういう人にパートナーになってほしい」というイメージを教えてください。
あんまり常識に捉われてないっていうか、「全て雇用」ってところに違和感を感じてる人がいいですね。
そこに賛同してくれる人がいいですよね。
中小企業って現場が強いので、現場は正社員で回すべきだと思うんです。けどマーケティングとか、営業とか、組織づくりとかって苦手な中小企業が多い。
そういう部分を業務委託にするイメージですか。
そういう悩みを解決できるといいなと。雇用だけじゃなくこういうやり方もありますよって。
なるほど。
マーケティングのスペシャリストを雇用するって、めちゃくちゃ難しいんです。そんな人が中小の製造業に就職するなんて、ほぼない。
そういう仕事はフリーの人に依頼すると。
フリーランスの人にお願いしたり、優秀な社員が辞めていくときに雇わない経営で繋ぎ止めたり。ここを柔軟に考えられる人にパートナーになって欲しいです。
辞めてもそこで終わりにしないと。
そこに選択肢があれば関係性は続くと思うんですよ。
社労士パートナーさんと雇わない株式会社の関係も同じですね。
そうですね。雇わない株式会社自体が、雇わない経営をやっていく感じです。だからこそ考え方に賛同してくれる人に来て欲しい。
私は社労士さんの収入を増やしたいという思いもありまして。貪欲に「もっと稼ぎたい」という人にも来てほしいです。
そこも実現したいですね。
社労士平均の2倍ぐらい稼いで欲しいです。
平均がどれぐらいか把握してないですけど、私も増やしたい思いはあります。
イメージ的にはどれぐらいに増やしたいですか。
最低でも1000万ぐらいは稼いで欲しいですね。
私もそんなイメージです。一緒にやりたいという社労士さんはぜひご連絡ください。
よろしくお願いします。
久野勝也 (くの まさや) 社会保険労務士法人とうかい 代表 人事労務の専門家として、未来の組織を中小企業経営者と一緒に描き成長を支援している。拠点は愛知県名古屋市。 事務所HP https://www.tokai-sr.jp/
安田佳生 (やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。