第397回 異次元の少子化対策とは

この記事について 税金や、助成金、労働法など。法律や規制は、いつの間にか変わっていきます。でもそれは社会的要請などではないのです。そこには明確な意図があります。誰が、どのような意図を持って、ルールを書き換えようとしているのか。意図を読み解けば、未来が見えてきます。

第397回「異次元の少子化対策とは」


安田

18歳〜34歳の調査で「一生結婚するつもりがない」という人の割合が増えているそうです。

久野

なんと。また人口が減っていきますね。何割ぐらいいるんですか?

安田

男性24%、女性21.5%だそうです。「結婚に利点がある」と考える人がどんどん減っているという分析でした。そもそも利点で結婚するのもどうなのかと思いますけど。

久野

実は結婚している人って平均で1.9人ぐらい子供がいるんですよ。つまり少子化は結婚数が減っていることが問題で。

安田

そうみたいですね。東京都は結婚数を増やすためにマッチングアプリまで作って運営していますよ。

久野

今や出会いのきっかけナンバーワンがマッチングアプリですから。

安田

偶然の出会いなんかに任せてしまったら、どんどん婚姻数が減っていく。

久野

女性の経済力がアップしたことも大きいと思います。

安田

それはいいことですよ。「女は結婚しないと生きていけない」なんて時代もありましたから。

久野

もう普通に働いて生きていけますし、その分、家事や子育てを2人で分担することが当たり前になってます。

安田

今の若者はそれが常識みたいですね。家事は必ず分担してるし。

久野

お給料を共有することもなく、費用を出し合って、ほぼ共同生活みたいな感じですね。

安田

男が稼いで家族を養うみたいなのが非現実的になっちゃいましたから。男性が結婚相手の女性に求める1番の条件は共働きなんですって。

久野

そうなんですか!

安田

はい。自分1人で背負わされるんじゃなく、一緒に働いて、一緒に家事もやって、共同生活のパートナーをお互いに求めている感じ。

久野

1人で生きていくよりコストは下がりますからね。その代わり自由が無くなりますけど。とくに子供ができたら。

安田

だから「子供が欲しい」という人以外は結婚しないんでしょうね。自由もなくなるし、費用もめちゃくちゃかかるし。

久野

子供を作んないんだったら「別に結婚する必要ないんじゃないか」っていう結論になりますよ。だって共同生活みたいなもんですもん。別に入籍する必要がないというか。

安田

入籍したら別れるのもめちゃくちゃ大変ですし。

久野

籍を入れてなければ選択肢も増えます。お互い嫌だったらまた別の人と暮らせばいいだけで。ただ社会全体としては大変なことですよ、これは。

安田

海外みたいに事実婚を認めてしまうとか。

久野

海外は「子供を育てたい」って人が多いんですよ。けど日本の統計データを見てると「子育てしたくない」って人が多くて。海外とはちょっと事情が違います。

安田

損得で考えちゃうと子育てなんかしないでしょうね。子供って得だから育てるものじゃないから。

久野

一方で「結婚したけど子供が出来ない」という人もすごく増えています。

安田

晩婚化の影響でしょうか。

久野

そうですね。子供を前提に考えるとより早く結婚を決めなくちゃいけなくなる。そこも難しいところで。

安田

共働きで子供が出来ると仕事にも影響しますし。晩婚化していく心理もわかる気がします。

久野

結婚しなくても「子育てしたい人は出来る」という社会にしなきゃいけないのかも。めちゃくちゃ補助金をつけるとか。

安田

シングルマザーさんに毎月50万円くらい支給するとか?

久野

そうですね。「結婚=子供」という考えだと、日本はもう完全に終わっていくから。結婚数以上に子供の数が多い社会にしていかなきゃいけない。

安田

シングルマザーさんは子供の学費を全て免除して、1人産んだら国から500万円くらいもらえて、生活費も月50万円くらい支給して。

久野

年金も一人育ててくれたら月14〜15万円ぐらい払う。

安田

離婚して養育費を払わない男が多いらしいですけど。そこも国がちゃんと取り立てて。

久野

とにかく中途半端だと思います。育児支援も結婚支援も。

安田

婚活サポートと子育てサポート、両方を異次元にやっていくべきだと。

久野

はい。キーワードは異次元ですね。ちょっとサポートする程度では何も変わらない。やった感を出しているだけ。

安田

ただ、そうなったら結婚していない人とか、子供がいない人が怒るんですよ。

久野

いいんです。障害者とか弱者は別として、1人で生きている人は取られるべきなんです。子供は国家の宝ですから。もう子供に投資するしか日本国の未来はないんですよ。

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久野勝也 (くの まさや) 社会保険労務士法人とうかい 代表 人事労務の専門家として、未来の組織を中小企業経営者と一緒に描き成長を支援している。拠点は愛知県名古屋市。 事務所HP https://www.tokai-sr.jp/  

安田佳生 (やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

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