さよなら採用ビジネス 第115回「誰が得する?このスパイラル」

この記事について

2011年に採用ビジネスやめた安田佳生と、2018年に採用ビジネスをやめた石塚毅による対談。なぜ二人は採用ビジネスにサヨナラしたのか。今後、採用ビジネスはどのように変化していくのか。採用を離れた人間だけが語れる、採用ビジネスの未来。

前回は 第114回「行き場がないのはどんな人?」

 第115回「誰が得する?このスパイラル」 


安田

「コロナはインフルエンザと変わらない」って発言する免疫学者さんが出て来はじめましたね。

石塚

そういう人がテレビに呼ばれるようになってきました。ようやくって感じですけど。

安田

でも一方でまだまだ自粛を求める人も多くて。「緊急事態宣言を出してほしい」って国民は7割もいるそうです。

石塚

休んでいても給料が出る人が多いから。経営者はホント大変ですよ。

安田

経済より自粛を求める方って「仕事がなくなってもいい」と思ってるんですかね?

石塚

そんな覚悟はぜんぜんないでしょう。

安田

でもこのままだと、いずれそうなりますよ。

石塚

自分の頭で考えようとしないから。ほとんどが「洗脳されちゃってる」人たち。かつて70年前の太平洋戦争に突き進んだときと同じ。

安田

戦争は「誰かが何らかの意図をもって」洗脳するわけですよね。コロナに関しては「誰にどんなメリット」があってそんな洗脳をするんですか?

石塚

そこまでは分かりません。でも意図的に「日本人の意識をコロナに向けさせてるんじゃないか」と勘ぐりたくなります。

安田

へぇ~。

石塚

たとえばアメリカと中国って、ミサイルや銃弾が行き来してるわけじゃないけど、もう実質的には戦争状態ですよ。

安田

確かに。そんなムードになって来ましたね。

石塚

総領事館を閉めて追い出すっていうのは、もうこれ両国で始まってるわけですよ。これに対して「いったいどっちに付くのか」という議論すらされない。

安田

なぜ議論しないんですか。

石塚

基本的に企業って戦争には賛成しないんですよ。戦前も三菱、三井、住友なんかの財閥はぜんぶ反対だったわけです。だって現地の財産をすべて没収されるから。マーケットを失うわけです、一瞬で。

安田

それがコロナと関係あるんですか。

石塚

そういう話にならないように「目の前の新型ウイルス」で目くらましさせてる。その方が好都合なんじゃないかっていう。

安田

どこかの国のたくらみだと。

石塚

それがアメリカなのか、ロシアなのか、中国なのか、僕にはわかりませんが。だって新型ウイルスの脅威って、本当は感染して死亡する人の数で決まるわけですよ。

安田

そうですね。

石塚

SARSのときのほうが死亡する率よっぽど高かったわけで。

安田

理屈ではそうなんですけど。感情がついて行かないんでしょう。

石塚

とにかくウイルスは0にならない。だけど、ひとつ言えるのは「経済を0にしたら全員死んじゃうよ」ってこと。

安田

日本人が重症化しないんだったら、落ち込んだ経済を取り戻すチャンスなんですけど。

石塚

おっしゃるとおり。

安田

他国より先に動き出して一気に稼ぐチャンス。

石塚

それを封じ込められてるのかもしれませんね。

安田

情報操作によって?

石塚

そんな気がします。

安田

なんか自発的にやってるように見えるんですけど。

石塚

「自分の頭でよく考えて結論を出す」ってことを、日本人のほぼ大半は放棄しちゃったような気がする。

安田

放棄するような教育をこの数十年間やって来ましたから。

石塚

それもありますし、SNSを中心にしたスマホ文化も大きいです。「自分の頭で考えて結論を出してみる」ってことを日常しないじゃないですか。

安田

「みんながどう考えてるか」なんて、スマホで検索すれば一発でわかりますからね。

石塚

その影響が大きいと思います。

安田

考えないのは単純に「会社員が多いから」じゃないですか。休んでいても給料は振り込まれるわけで。

石塚

それもあるでしょうね。

安田

いまは自粛しましょう。会社がつぶれないように国が補償しましょう。コロナが過ぎ去るまで我慢しましょう。って感じで。

石塚

国民のほとんどがサラリーマンだから。痛みをすぐに感じないんでしょう。それは安田さんの言う通りかもしれません。

安田

両親も、親戚も、近所の人も、みんなサラリーマンですからね。

石塚

でも来年のこととか考えると恐ろしいですよ。これって時間差でみんなに影響してくる話ですから。

安田

そうなんですよ。なぜ人ごとでいられるのか。それが不思議。

石塚

だから自分の頭で考えないからですよ。普通に考えたら「ウイルスをなくすことができないんであれば、経済を動かしながら防ぐ方法を考えよう」ってなるはずで。

安田

むしろ反対に行ってます。

石塚

ですね。マスコミも政治家も不必要に怖がらせるような情報を与えたり。

安田

政治家はGDPを上げたいはずですけど。だったら「みんなで経済にかじを切ろう」ってなぜ言わないのか。

石塚

選挙を考えたら言えないですよ。

安田

自分で言えないまでも、マスコミに裏から手を回すとか。「そういうニュースを流せ」と圧力をかけて。

石塚

そんなこと誰も考えてないと思います。

安田

え!国のリーダーなのに。

石塚

政権があまりにも強すぎるから。「何言っても無駄だ」って。

安田

だから何も考えないと。

石塚

政治家が考えてるのは選挙だけ。

安田

恐ろしいことですね。

石塚

結局“シルバー民主主義”だから。選挙に来るのは圧倒的に60歳以上の方が多いし。票になる人の声に耳を傾けなければいけないから。

安田

ワクチンも「先に高齢者に」ってなってますもんね。

石塚

おかしな話ですよ。子供より年寄りが先だなんて。

安田

それも選挙目当てですか?

石塚

もちろん。だって高齢者のコロナに対する怖がり方って、すごいですもん。

安田

まあ分かりますけどね。重症化する率も高いですし。

石塚

それにしても「すごい神経質だなあ」って感じます。ホントもう洗脳に近い怖がり方ですよ。

安田

若者に腹を立ててるお年寄りも多いです。「俺たちに感染す気か!」「俺たちを殺す気か!」って。

石塚

地方に行くと顕著ですよ。でも結局そっちが票になるから。そちらの人をケアする政策にどうしても寄ってしまう。

安田

そうなりますね。

石塚

いまは18歳から投票できるわけで。20〜30代の人が高齢者並みに選挙に行って票を投じれば、もう少しこっちの言うことも聞くんでしょうけど。

安田

なぜ選挙に行かないんですかね。

石塚

あきらめじゃないですか。どうせ何も変わらないと思ってるんでしょう。

安田

分かりますけど。私だって期待してませんもん。政治家には。

石塚

期待してないから選挙には行かなくなる。政治家は票のために高齢者の方を向く。その繰り返しです。

安田

じゃあ今後もずっとこれが続くんですか。

石塚

経済が破綻しない限り続くでしょうね。そうなってからではもう手遅れですけど。

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石塚毅
(いしづか たけし)
1970年生まれ、新潟県出身。前職のリクルート時代は2008年度の年間MVP受賞をはじめ表彰多数。キャリア21年。
のべ6,000社2万件以上の求人担当実績を持つ求人のプロフェッショナル。

安田佳生
(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

 

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