小さなブルーオーシャンに出会う旅 第31回「『送迎』『同行』が生み出す小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第31回「『送迎』『同行』が生み出す小さなブルーオーシャン」


「旅行や外出をしたくでも、できない…」

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
今年開催予定だった東京オリンピックが延期になり、
海外からの旅行者を受け入れられなくなりました。

それだけではなく国内旅行も止められ、
旅行業界は大打撃だと聞いています。

早く、海外のみならず、
国内も自由に行き来できる日が来ると
いいですね。

さて、今回、ご紹介する会社は、

「お出迎え」や「送迎」、「同行」

ビジネスにしている会社です。

と言っても、街中でよく見かける
幼稚園の送迎や子どもの送迎ではありません。

ターゲットは「高齢者」※一部、お子様

送迎先や同行先は「旅行先」

いわゆる、「旅行困難者・弱者」といわれる
高齢者や若年者の旅行や移動を
「ドア to ドア」でサポートしているのが、
株式会社ベルサポさまです。

 

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

以前、旅行と言えば
添乗員がいて、団体で行動する
パッケージツアーが主流でした。

しかし、近年は交通網も発達し、
また、他人に気を使うことなく、
自分の行きたい所に自由に行きたい
ということから、個人旅行が増えています。


pasja1000によるPixabayからの画像

観光地に訪れると、
多くの高齢者の方々が、
元気に旅行を楽しんでいる姿を
見かけます。
しかし、実は高齢者の中には、
「旅行や外出がしたくてもできない…」
という人が多くいるというのです。

身体面が理由かな、とは容易に想像できますが、
実は、精神面の理由の方が大きいらしいのです。

「初めての場所は不安」
「交通の乗り換えに自信がない」
「もしも何かあったらどうしよう」
「ツアーだと他人に迷惑をかけそう」

こうした旅行や外出に不安を持つ
高齢者のサポートをしているのが、
株式会社ベルサポさまなのです。

例えば、地方から上京される高齢者の方々。
関東、特に東京は交通網も含め、すべてが複雑です。
地方の方からすれば、若い人であっても
敷居の高い地域です。

目的は観光だけでなく、
冠婚葬祭や同窓会、入退院といったこともあるでしょう。

そんな人たちをお迎えして目的地まで
送迎・同行してくれるのです。

これは高齢者に限らず、
受験や就職活動で地方から上京する
「若年者」も利用されるとか。
(親御さんの心配が軽減されますね!)

もちろん首都圏に住んでいる方がの、
日帰り外出や旅行、宿泊を伴う旅行等にも
ドアtoドアでサポートしてくれるんだそうです。
少子高齢社会の日本で、
今後伸びていきそうなビジネスだと思います。

 


佐藤洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

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