この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第50回 「求人」+「空き家」で、人手不足に挑む
第50回 「求人」+「空き家」で、人手不足に挑む

ちなみに鈴木さんは相続不動産テラスで空き家を扱っていますが、社員さんの中にはそういった空き家を買ってDIYしたりリフォームしたりする人もいらっしゃいます?

そうですよね。材料費も人件費も上がり続けていますから。ウチも最近式場をリニューアルしましたが、7年ほど前にリフォームした時と同じ発注内容だったのに、値段は1.3倍でした(笑)。

そうですそうです(笑)。以前、求人と空き家問題は似ているというお話をしましたが、「仕事」と「住まい」をセットで提供することで、どっちの問題も同時にクリアできるんじゃないかなと思ったんですよ。

先ほどの「立地が重要」というお話に戻すと、学校とか病院とかスーパーなどの日常生活圏内の距離感に加えて、職場へのアクセスが良いことも重要視されるじゃないですか。そう考えると、やっぱり「仕事」と「住まい」をセットにしてあげることで、結果的に立地問題も解決しますよね。

確かにそうですね。しかも「住まい」については、土地付きの中古物件がローンを組むことなく買える可能性が高いわけで。そうすると、リフォームにしっかりお金をかけることができて、自分の理想の住まいになるから、さらにお得じゃないですか(笑)。
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。