マイカンパニー

資本主義社会では3つの立場の人間が存在する。
会社株主(オーナー)と会社経営者(社長)と会社員だ。
法律上は株主が経営者を雇い、
経営者が社員を雇っている。

大企業や上場企業はこの図式で運営されているが、
社会の大半(99.6%)を占める中小企業では、
株主と経営者はほぼイコールである。
すなわちオーナー経営者とそこで雇われる社員。
これが社会の縮図なのである。

人数が多いのはもちろん会社員。
少数の経営者がたくさんの社員を雇っているのだ。
ではどういう人が社長や株主という立場になれるのか。

答えはとてもシンプルである。
出資して会社をつくった人。
これがオーナー社長。資格など必要ない。
資本主義社会では望めば誰もが
オーナー社長になれるのである。

にも関わらず、大半の人が株主でも
経営者でもなく、社員として人生を終える。
それはなぜか。リスクがあるから。
経営者としての才覚がないから。
雇われているほうが楽だから。

いろいろ理由はあるだろうが
最大の理由は知らないからである。
会社をつくるメリット。
会社をもつことの面白さ。
それを知らないから。

つくるのは簡単だが維持していくのが大変だ。
そう考える人も多いだろう。
確かに会社はつくるだけでは意味がない。
事業を行ってこそ会社だと言える。

だが事業を行うための条件は時代と共に大きく変化した。
オフィスを構える代わりにwebサイトをつくればいい。
社員を雇わなくても外部の人と連携すれば十分。
誰もが気軽に会社を運営できる時代になったのだ。

個人で会社をつくる。
家族で会社をつくる。
趣味の集まりで会社をつくる。
気の合う仲間と会社をつくる。
そうやって気軽に会社をもつ人が
この先どんどん増えていくだろう。

いくつもの会社をつくり、いくつもの会社に所属し、
いくつもの仕事をこなしていく。
それが次世代のスタンダードな生き方となる。
生涯をひとつの会社に賭けるほど
リスクが高い人生はないからだ。

そうなった時、すべての人に
マイカンパニーを持つことをオススメしたい。
マイカンパニーとは売上をそこに集中させる
私だけの会社だ。

私が100%の株式を所有し、私が代表取締役を務め、
私以外の人は雇わない。
個人の報酬はその会社から受け取る。
報酬を払うのも、その金額を決めるのも、
代表である私の自由。
私が活動していくためだけの会社。
すべての人がマイカンパニーをもつ時代へ。

 


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