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第68回『ベーシックインカムの実験』

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小さなブルーオーシャンを追え
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第68回『ベーシックインカムの実験』

 

安田

前澤さんがやってる「ベーシックインカムの実験」ってご存じですか?

三澤

たしか100万円を1000人にばらまいて。

安田

合計10億円です。まき方も色々で、いっぺんに渡す人と、何回かに分けて渡す人と。

三澤

あれベーシックインカムの実験なんですか?

安田

はい。受け取ることによって働かなくなるのか。あるいはもっと有意義なことに時間を使うのか。それを実験したい。

三澤

へえ。

安田

前澤さんって性善説の人なんですよ。「ベーシックインカムを導入すれば、みんなもっと好きなことをやりだして、社会全体の生産性は上がる」っていう。

三澤

その100万円って毎月配るんですか?

安田

いえ。100万円は1回だけです。ひとりに100万円。

三澤

100万って金額がすごく中後半端な気がします。

安田

まあ100万円では生きていけませんからね。

三澤

無理でしょ。

安田

何か他の狙いがあるんでしょうか。新しいビジネスにつなげたいとか。

三澤

だって100万もらったからって、会社を辞めるわけにもいかないですよ。

安田

100万じゃベーシックインカムの実験にはならんと。

三澤

ならないと思います。

安田

それでいったら1,000万でも辞めない人は辞めないですよ。

三澤

1000万円あればそれで起業したり、選択肢が増えますよ。本当に嫌な仕事だったら「今日でやめよう」って思うかもしれないし。

安田

100万ではダメだと。

三澤

100万だとちょっと難しいかな。1,000万だったら「よし、今日でやめてやろう」とか、「前から温めていたあれを仕事としてやってみよう」とか。

安田

だったら今回政府が配った10万円なんて、何の足しにもならないってことですね。

三澤

でも10万円を全国民に配るって、とんでもない金額なんですよ。いまの日本の状態からいうと。

安田

そうですけど。「10万じゃどうしようもない」ってのも事実ですよ。

三澤

はい。

安田

あれが100万であれば普段買わないものを買うとか。それこそ、それをきっかけに何か別の仕事をやるとか。副業を始めるとか。

三澤

そうですね。

安田

だから前澤さんの100万も意味あると思うんですけど。

三澤

まあ確かに。1,000万に比べるとインパクトはないですけど。

安田

人数を減らして1,000万にしたほうがよかったんですかね。ベーシックインカムの実験としたら。

三澤

うーん。やっぱ100万だと「前から欲しかったルイヴィトンのあの靴買おう」ぐらいで終わっちゃう気がする。

安田

「自分の金じゃ買わないけど」みたいな。

三澤

はい。100万円のターゲットは誰で、どういうデータを取りたいのか。まあその程度は考えてるはずですけど。

安田

でも月10万あれば、余計なことをしなければ生きていけますよ。田舎暮らしして安いものを食べとけば。

三澤

生きていくだけなら。

安田

嫌な仕事をやらなくてもいいし。ちょろっと働けば十分食っていける。そういう意味ではベーシックインカムの実験になってると思う。

三澤

そもそも何の為にそんな実験をやろうとしてるんですか?

安田

たぶん彼の思想として「ベーシックインカムを世に広めたい」ってのがあるんでしょうね。でも彼のことなので、やっぱりどこかでビジネスにはつながってる気がする。

三澤

きちっとした狙いっていうのは公表されてないんですか?

安田

されてないですね。「ベーシックインカムの実験です」みたいな感じ。彼は「何をどう実験してるか」っていうのを、あまり事前に言わないので。

三澤

壮大な計画みたいなのがあるんじゃないですか。

安田

あるかもしれないですね。ところで三澤さんはベーシックインカムって、いずれ導入されると思いますか?

三澤

ちょっとイメージがわかないです。

安田

スペインでは「導入することが決まった」と言われてます。

三澤

すでにベーシックインカムを導入してる国もあるんですか?

安田

実験的に導入した国はあります。ただそれで生産性が上がるのかどうかはまだ分からない。

三澤

上がる要素がありますか?

安田

「上がる」という意見もあります。たとえば生活保護だと対象を判別する手間とコストがすごいので。ベーシックインカムのほうがコストは安く済むと。

三澤

でも「頑張っても頑張らなくても同じ収入」ってことですよね。

安田

はい。そういうことになります。

三澤

そうなったときに人の欲がどう変わるかっていう。

安田

三澤さんや私は絶対に月10万じゃ生活できないと思いますけど。知り合いのニート君は月10万でも余裕で生活してます。

三澤

へえ。

安田

生活が保障されたら、まったく何もしなくなるのか。あるいは何か自分の好きなことをやろうとするのか。三澤さんはどっちだと思います?

三澤

働かなくなる……んですかね。いやでも、たしかに言われてみると、すごく興味深い実験ですよね。

安田

そうですよ。でもその実験に私財を10億円も使うってすごいです。

三澤

でもどうなんでしょうね。人間の欲がここまでの社会をつくってきたわけだし。そのパワーが弱まるのか。それともやりたい人はやるのか。

安田

逆にパワーが強まる気がします。私は。

三澤

強まりますか。

安田

多くの人は「欲を満たすための行動」をする余裕がなかったから。とにかく生活していくために日々会社に通勤して。言われたとおりのことをやって。

三澤

確かに。

安田

言われたとおりのことをやる必要がなくなったときに、まったく働かなくなるのか。それとも、より根源的な欲求を満たそうとするのか。非常に興味深いです。

三澤

でも確実にお金がもらえるんだったら「働きたくない」って人もいるでしょうね。

安田

絶対いるでしょう。

三澤

相当数いる気がします。

安田

でも日本は「働かざるもの食うべからず」の文化なので。ベーシックインカムの導入は難しいでしょうね。

三澤

そうですね。前澤さんに総理大臣になっていただかないと。

安田

政治家には向いてなさそうですけど(笑)

三澤

「とりあえず島根県で実験的にやってみよう」ぐらい、誰かがやるかも。

安田

やればいいのにと思うんですけど。

三澤

国民の反対とか、いろいろあるとは思うんですけど。それを押し切ってでもやっていかないと新しい形が生まれない。

安田

そうですよね。

三澤

それ、会社でやろうとしたらどうなるんでしょうか?

安田

「働いても働かなくても10万円払います」っていう。

三澤

いや、もうちょっと生活できる金額で。たとえば、やってもやらなくても30万円ぐらいあげちゃうとか。

安田

ぜひソルナさんで実験してください(笑)

・・・次回へ続く・・・

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