適量の境目

ビジネスで成功するために。
人生で成功するために。
何がいちばん重要かと聞かれたら
私は継続であると答える。
だがここに行き着く道のりは長かった。

私は“最も継続力がない”という
烙印を押された人間だったからである。
飽きっぽい、集中力がない、責任感がない、
達成意欲がない、自律心がない。
言い方は様々であったが、要するに物事を
最後までやり遂げることができない人間だったのである。

授業に50分集中できない。
宿題も受験勉強も最後までやらない。
クラブ活動は3日で辞める。
なんと継続力のない人間なのだと自分でも自覚していた。
そんな私がここに来て継続力を持ち出すのだから
笑えてしまう。だが笑い事ではない。
無意味な強制によって継続力を奪われている人は多い。

結論から申し上げれば継続することは簡単である。
いや簡単でなくてはならない。
気合いや根性でやり続けられるほど
人生は短くないのである。
そして短期的な継続にはほとんど意味がない。
つまり気合いも根性も自律心も必要のない
継続の手法こそが、人生を成功に導く鍵なのである。

自分は継続力のない人間である。
そう考えている人のほとんどは、
間違った継続を強いられた経験を持っている。
その第一の間違いは、
本人が望んでいないことをやらせること。

自ら選択していないものを続けることはできない。
これがまともな人間の姿である。
気合いや根性や責任感で
やり続ける人間の方がおかしいのだ。
第二の間違いは量が多すぎること。
適量を越えればどんな薬も害となってしまう。

自らの意思でやろうと決めること。
そして決してやり過ぎないこと。
この二つさえ守れば継続は難しくない。
何年、何十年という継続は、
人生を確実に成功モードに導いてくれる。

重要なのは継続の適量を決し見誤らないことである。
継続の本質は時間ではない。
期間こそがその本質なのだ。
どれだけ水をやり続けても、
どれだけ肥料を与え続けても、
1日で芽を出すことは不可能だ。

寝ないで努力すること。
走りながら考えること。
私がそれらを全否定する理由は継続性がないからだ。
どんなに根性がある人でも
寝ないで働けるのは3日が限度だろう。

たった3日では何ひとつ変化は起きない。
根性がなくても、気合いがなくても、
余裕で何年も続けられる分量。
それこそが継続の適量なのである。
スプーン一杯の水を毎日与え続けること。
それだけで人は見事に開花する。

 


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どうすれば企業は生き残っていけるのでしょうか。私は今後、中小企業の経営は二極化していくと予想しています。それは「人を雇い続ける経営」「人を雇わない経営」です。

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